ライフハッカー過去記事「Kindle書籍がWin PCで読めちゃう『Kindle for PC』」では、PCでKindleコンテンツが閲覧できるWindows向けフリーソフト『Kindle for PC』についてご紹介しました。ちなみに、Mac対応版も近々リリースの予定だそう。では、Linuxユーザさんは...?

Win用『Kindle for PC』をLinux機で使う方法についてご紹介しましょう。

 ここで肝となるのは、Linuxなどの上でWindowsアプリケーションを動作させることができるオープンソースのソフトウェア『WINE。『Kindle for PC』をLinux機にインストールするには、『WINE』がインストール済であることが前提だそうです。『WINE』のインストール方法については、米Lifehacker過去記事「Run Windows Apps in Linux with Wine 1.0(Wine 1.0を使ってLinuxでWinアプリを使う方法)」やこちら)[via gihyo.jp]をご参照ください。ちなみに、配布先リストはこちらのページをどうぞ。

さて、WINEがインストールされたLinux機に『Kindle for PC』をインストールする手順は以下のとおりです。

まずこちらのページで『Kindle for PC』をダウンロードし、『.exe』をダブルクリック。すると、『WINE』は"仮想C:/ドライブ"にこのソフトをインストールしてくれます。『Kindle for PC』が自動的に立ち上がり、ユーザ名とパスワードを尋ねてくるのですが、ここでひとつ問題が...。入力フィールドが見えないのです。そのままアプリを終了させるか、とりあえず「ユーザ名を入力→Tabキー→パスワード入力」をして終了させましょう。

では、この問題を解消する方法は...。

システムメニューからWINEフォルダへ行き、「Configure WINE」を選びましょう。もしくはこの表示がない場合は、ターミナルか「Alt+F2プロンプト」からwinecfgを起動させます。「Applications」のタブで「Add Application」を選び、仮想Windowsドライブの「Kindle for PC」を選択します(デフォルトの場所はC:\Program Files\Amazon\Kindle for PC\KindleForPC.exe)。「OK」してWINEのコンフィギュレーション画面で「KindleForPC.exe」を選び、Windowsのバージョンを「Windows 98」にします(以下画像参照)。こうすれば、操作やボタンが正しく表示されるはずです。

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多少の手間は必要ですが、これでLinuxユーザさんもKindle書籍をPC上で楽しむことができますね。ちなみに、Kindleコンテンツの購入には「Amazon.com」のユーザアカウントが必要です。ユーザ登録がまだの方は、こちらのページからどうぞ。

Kevin Purdy(原文/松岡由希子)