データベース全体を格納していたドライブが書き換えられてしまったのが原因だそうで、そもそもの問題は、彼らのバックアップシステムというのが実際はバックアップではなかった、ということ。サーバはミラーRAIDシステム設定となっていて、プライマリドライブにエラーが起きた場合、セカンダリドライブがプライマリドライブの修復を行う、という設定になっていたのですが、この仕組み自体、ドライブエラー1回分にしか対応できないリスクのある設定。「JournalSpace」の場合はドライブにエラーが出たわけではなく、1つのドライブのデータが上書きされ、消去されたため、もう1つのドライブもそれに従い、データを消去してしまう、という悲劇が起こったのです。データが書き換えられているせいでデータリカバリチームもデータベースを修復することは出来ませんでした。
この事件の影響を受けた人はもちろんのこと、この事件を対岸の火事として眺めていた人も今一度バックアップの大切さについて考えてみてもよいのではないでしょうか? もし自分のブログのデータがある日全て消えてしまったら...? 「JournalSpace」に起きた悲劇が繰り返されぬよう、1人1人がすこしバックアップについて注意深くなっておくことが今後のIT社会では必要です。データを守るTipsや技が知りたい方は「Windowsバックアップユティリティトップ5」 、「ハードディスクの自動バックアップ方法」 、「クロスプラットフォームバックアップサーバの作り方」、なんかを参照してみて下さいな。
Jason Fitzpatrick (原文 /まいるす・ゑびす)
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