Apple製品は、デバイス同士の連携に優れていることが魅力のひとつ。
それぞれをシームレスに連携させることで、仕事をさらに効率的に進められます。
今回は、Appleのメディア向けイベントで紹介された内容から、iPhoneとiPad、Macの連携で情報収集や文書作成をスムーズに行うためのテクニックをご紹介します。
目次
1. 電話番号やURLを写真から自動認識
iOS15で対応した、写真のテキスト認識機能。iPhoneで撮影した写真や画像内の文字列が自動で認識され、コピーや検索などの操作を行えます。
この機能を有効にするには、設定の「一般」→「地域と言語」で「テキスト認識表示」をオンにしてください。

現状では日本語は未対応ですが、英数字は認識されるので日常で使えるシーンは意外とあります。

写真内のテキストを認識すると、右下にアイコンが表示されるので、そこをタップ。
電話番号部分には下線がつき、タップして表示されるメニューから電話をかけられます。

同様にURLも自動認識され、タップすればすぐにウェブサイトを開くことが可能。
街中で見かけたポスターや紙のチラシの情報をもとに、電話や調べもので重宝する機能です。
2. 外国語の情報を検索、翻訳で素早く調べる
テキスト認識機能は、英語やフランス語、中国語といった本機能に対応した言語の情報をすばやく調べたい場合にも役立ちます。

まず、写真を表示。検索したい文字列を選択し、ポップアップ表示されるメニューから「調べる」をタップ。

関連するWebサイトの情報が表示され、タップすればSafariでそのサイトが開きます。

表示されたページを翻訳するには、アドレスバー左端の「ぁあ」アイコンをタップして「日本語に翻訳」を選択。
写真から外国語の情報を調べ、それを検索するまでの一連の流れがスムーズに完結します。
3. 「メモ」アプリはフォルダを指定して保存できる
Web検索した情報を「メモ」アプリにストックしている方は多いかもしれません。その場合、新規メモとして保存するだけでなく、既存のメモに追加することも可能です。
まず、サイトが表示された状態で、「共有」アイコンをタップして「メモ」を選択し、「新規メモ」→「メモまたはフォルダを選択」の順にタップ。
保存先を選択すれば、そのメモ内にサイトの情報が追加されます。

気になる情報をその都度新規メモとして保存していると、大量のメモが作成されて整理が大変ですよね?
目的別にメモを作成しておき、そこに新しい情報を追加していく運用方法に切り替えることで管理がシンプルになります。
4. 検索結果を瞬時に「メモ」に追加
iPadでWeb検索した情報をメモに保存するときは、iOS15の「クイックメモ」を活用しましょう。
画面右下からApple Pencilで斜め上方向にスワイプして、表示されたクイックメモ上部の「リンクを追加」をタップ。リンクがメモ上に自動で追加されます。
もし追加でメモしておきたい情報があるときは、左端の「スクリブル」ペンを選んで書きこむことも可能。リアルタイムで、デジタルテキストに変換することもできます。
「メモ」アプリに保存した情報は、同じアカウントでログインしているiPhoneやMacからも見ることができるので、作業内容に応じて使うデバイスを切り替えやすいのもメリット。
たとえば、iPadでリサーチして保存したECサイトをMacで開き、購入に必要な情報をキーボードから入力するといった使い分けもできます。
5. Macの書類に一瞬で写真を挿入
Macで書類の編集をするときは、純正の文書作成アプリ「Pages」のさまざまな機能が役立ちます。

たとえば、写真を撮影して文書内に挿入したいときは、挿入箇所にカーソルを置いた状態で右クリックして、「iPhoneまたはiPadから読み込む」→「写真を撮る」を選択。
するとiPhoneのカメラが起動します。

写真を撮影したら「写真を使用」をタップ。
撮影した写真がすぐに文書内に挿入されます。

書類撮影に適した「書類をスキャン」という項目も用意されています。
議事録内にディスカッションに使ったホワイトボードの画像を入れたり、報告書にレシート画像を添付したりといった場合に役立つ機能です。
6. Macで作成した文書を翻訳
意外と知られていないのが、iPhoneと連携した翻訳ワザです。

まず、Macで作成したPages内の文書から、翻訳したい箇所の文字列を選択してコピー。
続いて、iPhoneの「翻訳」アプリを開き、長押しメニューから「ペースト」を選ぶと、先ほどMacでコピーした文字列がペーストされます。
「開く」をタップすると翻訳結果が表示され、右下の再生ボタンをタップすれば、読み上げも可能。

作成中の書類をサクッと翻訳したい場合に使える機能です。
単独でも十分に便利なApple製品ですが、連携させることで各製品のよさをさらに生かせるようになります。日々の作業をより効率的にするために、ぜひ試してみてください。