「Microsoft Edge」を使っているみなさんに朗報です。
どのようなデバイスを使っているにせよ、あなたはものすごく希少な人です。どれくらい希少かといえば、「StatCounter」のような解析サービスで、あなたの愛用ブラウザが6位までのリストに入っていないぐらいです。
この記事を執筆している時点(3月末)で、StatCounterの数字によれば、Edgeの市場シェアは1.86%です。Edgeが「Windows 10」に組み込まれていて、まったく手を加えていない新品のWindows 10で利用できる唯一の選択肢であることを考えれば、この数字はもう少し高くてもいいのではないかと思う人もいるでしょう。
実際のところ誰もEdgeを使っていないのですが、Microsoftはそれをものともせず、11月にAndroid版とiOS版を正式に公開しました。そして3月26日には、iOSおよびAndroid搭載タブレットのサポートも開始しました。
Edgeを試してみるべき理由
あなたがすでにGoogle ChromeやFirefoxを愛用しているなら、別のブラウザ──しかも、Microsoftのブラウザ──に切り替えるように説得しても、無駄かもしれません。でもせめて、Edgeを興味深いブラウザだとする根拠について、納得させられそうな説明くらいはしてみようと思います。
Edgeを起動させるとすぐに、既存のMicrosoftアカウントと同期させるかどうかを訊ねてきます。ブラウザとしては標準的な手順で、同期させれば、複数のPCやスマートフォン、タブレットの間で、お気に入り、履歴、パスワード、ブラウザデータ、設定を共有できるようになります。これは別に、目新しいことではありません。
ブラウザそのものは能率的な良いデザインで、ナビゲーションボタンが一番下にあります。SafariやFirefoxのユーザーにとっては見慣れた配置ですが、Chromeファンなら若干の慣れが必要でしょう。
Chromeの名が出たついでに言っておくと、Browserbenchの「JetStream」で両ブラウザのiOS版をテストしたところ、EdgeのスピードはChromeと同程度でした。また、Browserbenchの「Speedometer」テストでは、だいたい20%ほどの差でEdgeがChromeに勝りました。ブックマークの追加や修正、タブのプルアップ(または切り替え)といった日常的な操作に関しては、Edgeの反応は信じられないほど良いと思います。
Edge最高の機能は、Windows 10搭載PCへのタブの送信

Microsoftの「Continue on PC」(PCで続ける)機能は、問題なく働いてくれます。スマートフォンでEdgeに接続し、別のデスクトップやノートパソコンで自分のMicrosoftアカウントに接続していれば、スマートフォンやタブレットで見ているあらゆるものを、その場でPCに送れます。閲覧中のページがすぐにWindows 10のEdgeブラウザで開くので、デスクに座って続きを読める(または視聴できる)のです。
この機能は(少なくとも現時点では)一方通行なので、Windows 10のEdgeで閲覧しているタブをスマートフォンやタブレットに送ることはできません。これについては、今後のアップデートでMicrosoftが対応してくれることを祈るしかありません。
全体的な印象を言えば、Edgeは能率的で無駄がありません。自分で設定したい場合は、あまり多くのオプションはありません。ChromeやFirefox、Safariで提供されているオプションに比べれば、かなり見劣りがします。
どちらかと言えば、Edgeはやや「生焼け」の感がありますが、すでにMicrosoftのエコシステムにどっぷり漬かっている人にとっては、完璧に機能するブラウザになるでしょう。そうでない人にとっても、スピーディでシンプルなブラウザになるはずです…。あなたが乗り換えに納得すれば、の話ですが。
Image: David Murphy
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David Murphy - Lifehacker US[原文]