私は、いつからサンタクロースの存在を信じなくなったのか覚えていませんが、「サンタクロースって本当にいるの?」と私から遂に聞かれたときの母の言葉は心に残っています。

「なんか変じゃない?」と思いはじめてから、勇気を出して「サンタって本当にいるの?」と母に問いかけるまでに2、3年かかりました。

「サンタはいるの?」に対する母の答え

「どう思う?」と母は考え深げに私に聞きながら、「ママはこう思うの」と言いました。

サンタは本当にいると思うわ。サンタはどこにでもいるの。サンタは、クリスマスの精神、つまり、他人に与えようとする心そのものなのよ。そういう考え方をあなたはどう思う?

「賛成よ」と私は答え、このやり取りは正解だったようです。

その後も私はサンタからプレゼントをもらい続けましたが、それ以上に嬉しかったのは、「大人はあなたをずっと騙していたのよ」という主旨の答えをもらわなかったことです。

母はサンタのことで私を騙していたと認めるのではなくて、小さな秘密を共有してくれたのです。

最近、サンタクロースの存在を問い始めた子どもに対するもう一歩進んだ対応をシェアしたFacebookの記事が拡散しています

子どもに、「あなたはもう十分大きくなったから、今度は自分がサンタになりましょう」と言い、子どもから誰かにプレゼントをさせるのです。

ステップ1.子どもをお茶に誘い出す

Facebookのこの記事では、子どもが6〜7歳になったら始めてみることを提案していますが、心理学者は親が我が子を良く観察して頃合いを測るべきだとしています。

そろそろ大丈夫かなと思えるぐらい子供が成長したら、子どもを喫茶店に誘いましょう。

喫茶店でお茶を飲みながら話をするなんて、完全に大人の行動です。子どもを一人前に扱っている印象を与えられます。

ステップ2.子どもに話してきかせる

「あなたは、今年はずいぶん大きくなったわね。背が伸びただけでなく、心も成長したのがわかるわ」と子どもに言い、子どもがどれだけ共感力や思いやりがあるか、いくつか実例をあげながら話しましょう。

あなたは心もすごく成長したから、そろそろサンタクロースになれると思う。『え?サンタはサンタの衣装を着ているものだよ』とか、『サンタなんか本当はいないよ』という友だちもいるかもしれないわね。でも、そんなふうに思う子は、まだ自分がサンタになれるぐらい成長していないのよ。でも、あなたは違うわ。

「サンタはどんないいことがあるのかしら? サンタは、世界中の子どもたちにプレゼントを配ることで、何を得るのかしら?」と子どもに問いかけましょう。

サンタクロースはプレゼントを配りに訪れた家庭で振る舞われる労いのミルクとクッキー以上に、他人のために良いことをするとき感じる喜びを得るのだという話に誘導しましょう。

ステップ3.子どもに主導権を渡す

「さあ、あなたもサンタになって初仕事をしましょう」と言い、子どもが知っている人の中から1人選ばせて、その人が欲しがっているものを考えさせましょう。

新人サンタは、考え抜いた末に、プレゼントを手に入れて包装し、その人に届けるのです。でも、すべては秘密裏にしなければなりません。

サンタになることは、点数を稼ぐことでなく、無私の心で人に与えることなのですから。子どもがプレゼントをあげる相手は、毎年変えるようにしてください。

子どもがサンタになれる頃合いの見極め方

子どもが自分でサンタになれるぐらい成長しているか、どう見極めればいいのでしょうか。親は、子どもから「サンタって本当にいるの?」と聞かれるのを待つのではなくて、子どもを観察して頃合いを見極めましょう。

「サンタは煙突がない家にどうやってプレゼントを配るの?」「ショッピングセンターごとにサンタがいるのはなぜ?」といった具体的な質問を子どもがしはじめたら、そろそろかもしれません。

「学校の友だちがサンタはいないって言ったけど、どうしてそんなことを言うのかな?」と言いだした子は、そろそろサンタになれるころです。

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Image: Bruce Mars/Pexels

Source: Facebook

Jaclyn Youhana Garver – Lifehacker US[原文