敏腕クリエイターやビジネスパーソンに学ぶ仕事術「HOW I WORK」シリーズ。
今回は、ネット上で一番有名な料理番組と言っても過言ではない「My Drunk Kitchen」の司会を務めるハンナ・ハート(Hannah Hart)さんの仕事術です。
ハートさんのYouTubeチャンネルには、料理番組だけでなく旅行情報やLGBTQの活動に関するアドバイスなど、さまざまな動画があります。
ハートさんはこの8年間に、芸能人やセレブをゲストに迎えるトーク番組の司会を務め、多くのファンに愛され、Vlog界のオプラ・ウィンフリーやエレン・デジェネレスのような存在となりました。
また、Food Networkの番組「I Hart Food」の司会や、映画「Camp Takota」にも出演しました。
3冊目の著書『My Drunk Kitchen Holidays』も昨年の10月に刊行されたところです。ハートさんの仕事に対する姿勢や、メールをカレンダーに置き換える方法、驚くほど禁欲的な飲み物のチョイスなどについてお話を聞きました。
氏名:ハンナ・ハート
居住地:カリフォルニア州ロサンゼルス
現在の職業: 『My Drunk Kitchen Holidays』を宣伝すること
現在のPC:2011年のiMac
現在の携帯端末:Google Pixel
仕事の仕方を一言で言うと:コンスタントに
仕事上の責任:「Harto Media」のすべてのタレントと制作を統括すること
仕事に欠かせないツールや仕事のハック術
── 「これがないと生きていけない」というアプリ、ガジェット、ツールは何ですか?
生理管理アプリ「Clue」です。「Google Nest Hub」も大好きです。小さな時計のようなものですが、タイマーやアラームにスマホを使わなくて済むし、音楽も色々流せます。
あとは「Googleカレンダー」ばかり見ています。メールをチェックせずに、Googleカレンダーをメールとして使っています。最近、人からおすすめされたので「Airtable」も使い始めました。
── 仕事場はどんな感じですか?
スタンディング・デスクでiMacを使っています。外ではスマホです。

── お気に入りの時間管理術やライフハックは何ですか?
うちのチームは、私のカレンダーを重要なメールボックスのように管理しています。私の場合、メールを見るよりもカレンダー上で必要な情報がすべてわかる方がいいんです。
たまに自分のメールを開くと、先の見えない高い山を登っているような気分になります。
でも、カレンダーだと、何かを終えた後でちょっとした達成感を感じるし、自分の士気を高めるのに色分けしたりもできます。
── 仕事場で採用しているプロセスで、興味深いもの、珍しいもの、こだわりがあるものがあれば教えてください
私はレモンウォーターが好きで、できるだけキンキンに冷やしています。参ってしまったり、緊張したりしている時は、お湯を飲みます。
温かいカップを手に持つと、心が落ち着いて安心できます。美味しいし、何より喉にもいい!
チームと仕事での最大の失敗について
── どんな人たちからどのように仕事を助けてもらっていますか?
私は、1人で生きている人間はいないと強く信じている人間です。
私の仕事を助けてくれるすべての人たち、マネージメントチーム、PRチーム、とりわけパートナーにとても感謝しています。
(パートナーの)Ellaとの関係がなかったら、何かをやりたいと思う理由もないので、何もできなかったと思います。

── 今までに犯した最大の過ちは何ですか?それをどのように解決しましたか?
仕事を始めて間もない、動画の制作と編集を学んでいた頃だったと思います。
専門的な学校に通っていなかったので、自分のやっていることが何もわかっていませんでした。
音声データをなくしたり、映像データをなくしたり、マイクをオフにしたまま録画したこともあります。
でも、ありのままの自分でいるようにしたら、おもしろくなって、うまくいくようになりました。条件の悪い中でもベストを尽くすことが大切です。
オフタイムの過ごし方について
── どのように充電したり休憩したりしていますか?
猫と遊んでいます。自分の庭も大好きです。もっとカッコいいことが言いたかったけど!
── 仕事以外に好きでやっていることは何ですか?
そんなにはないですが、ご存知の通り「六角形」のプロジェクトとLazy Susanのプロジェクトに取り組んでいます。
どちらもそれぞれ私には大事で、大好きなものです。
── 今、何を読んでいますか? おすすめの本はありますか?
ポッドキャスト「My Dad wrote a Porno」の大ファンです。
もちろん成人向けですが、オタク目線の言葉で書かれる文章がとてもユニークでおもしろくて、ライターとしてもとても楽しく読んでいます。
一昔前の時代錯誤な言葉を使っていて、お腹を抱えて笑っています(ポッドキャストを聞きながら)街中をドライブするのが楽しいです。
イギリス人の友だち同士3人が全員BBCの特派員なので、話し方がわかっていて、突然頭のおかしなスパイエロ小説にかわるんです。
── お手製のプレイリストをシェアしてもらえますか?
家ではジャズをよく聞いています。一番最近気に入っているのは「Chup Chup I Got Away」で、聞いていると心から幸せな気分になります。

人生における最高のアドバイスについて
── これまでにもらったベストなアドバイスは何ですか?
アドバイスは、それを活かして行動しなければ意味がないと思います。いつもみんなから素晴らしいアドバイスをもらっていて、そういう素晴らしい人たちに囲まれているのは本当にラッキーだと思います。
中でも、パートナーからもらったアドバイスが秀逸でした。「食事はガツガツ食べるんじゃなくて、少しずつ味わって食べたほうがいいよ」というものです。
── 挑戦中の課題はありますか?
「課題」とは呼びたくないですが、慢性的なうつを抱えて生きているので、常にそれを「手なずける」必要があります。
その方法は今でも探しているところです。自分が多くのものを抱えすぎていると、何を手放すべきかわからなくなりますよね? TIPSやコツ、愛は大歓迎です。
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Image: Courtesy of Hannah Hart
Source: YouTube, Penguin Random House, Clue, My Dad wrote a Porno
Nick Douglas - Lifehacker US[原文]