敏腕クリエイターやビジネスパーソンに学ぶ子育て術「HOW I PARENT」シリーズ。
今回は食に関するポッドキャスト「The Sporkful」のホストを務めるダン・パッシュマン(Dan Pashman)さんの子育て術です。
──ダン・パッシュマンさんって何をしている人?
食事とそれを食べる人々に関するポッドキャスト「The Sporkful」のホストを務めるダン・パッシュマンさん。
2児の父として、子どもの食べ残しに関するヒエラルキー、上下を逆転させる次世代アイスクリームコーンの作り方、子どもの偏食擁護論など、子どもとの食事について多くの考察を長年にわたりシェアしています。
小さい子どもがいる親御さんなら、パッシュマンさん直伝の「ファミレスで子連れでも静かに食事する秘訣」は必見です。
氏名:ダン・パッシュマン
居住地:ニューヨーク州グリーンローン
職業:ポッドキャストSporkfulのホスト
家族構成:妻のジェニー、娘のベッキー(8歳)とエミリー(6歳)
家族と仕事の両立について
──最初に、ここまでの人生は概ね計画通り? それとも予想外のことが多かった?

キャリアに関しては、自分のラジオ番組のホストをすることが長年の夢でした(結局、ポッドキャストのホストをすることになりました)。
私生活では、完璧な女性と出会って結婚し、子どもを2人持つことが夢でした。ですから、私の人生は計画通りに進んできたということですね。でも、計画通りになったこと自体が大きな驚きです!
──朝のルーティンは? スムーズに家を出る裏ワザは?
とにかくなるべく急いで家から駆け出して、決して振り返らないことです!
でも、朝のルーティンをこなしてくれているパートナーとコミュニケーションを取る必要はあると思います。冗談はさておき、私の場合は、イヤホンから消臭剤まで必要なものを全て詰め込んだバックパックを用意してあるので、毎朝荷物を積める必要がありません。
ラップトップをバックパックに入れて出勤します。そのバックパックをどこにでも持ち歩くので、いつでも準備万端です!
──パートナー以外に、誰からどの程度育児を手伝ってもらっている?
妻のジェニーはすごいんです。
パートタイムの仕事を3つもしているのに、育児もして、家事もきちんとこなしています。あと、義理の妹のアリスとジーンも近所に住んでいて、いつも助けに来てくれます。最高です!
GmailとGoogle Calendarを使った仕事術について
── 「これがないと生きられない」というガジェット・アプリ・チャート・ツールは?
GmailとGoogle Calendarに一番依存しています。
私のToDoリストはGmailの未読メッセージです。
私のストレスレベルと心拍数は、スマホの未読メールの数に直接左右されます。未読メール数が100に達すると、入院レベルになりそうです。
──子育てをするようになってから仕事のやり方は変わった?
はるかに効率的になりました。
子どもがいると、無駄使いできる時間はぐっと少なくなります。ですから、同じ仕事量をより短い時間で片づける方法を編み出すことになります。
子どもの成長や子育て術について
──家で子どもが一番食べたがる料理は?その料理に特別な名前はある?
インスタント食品だとマカロニチーズですね。
本当に調理をして作るものだと、エミリーのお気に入りは私が作る塩辛チキンで、これはエミリーのチキンと呼んでいます。
ベッキーのお気に入りは、私が作る卵とチーズのブリトーか卵とチーズのサンドイッチです。サンドイッチは「卵とチーズの匠」と呼んでいて、かなり自信があります。
──レストランで子連れでも静かに食事する秘訣は?
子連れの親なら子どもの料理をなるべく早く注文したほうがいいことは誰でもわかっていますが、そのとき一緒に親の飲み物も注文したほうがいいんですよ。
その後、親が食べる料理を注文し、子どもがデザートを食べている間に、親は自分の料理を食べます。親の分のデザートはテイクアウトして、自宅で子どもを寝かしつけてからゆっくり食べてください。
──子どもの偏食についてどう思う?
子どもが好き嫌いしても、あまり気にし過ぎないでください。
The Sporkfulのポッドキャストで、『In Defense Of Picky Eaters(子どもの偏食を擁護する)』というエピソードをやったばかりです。
特に3歳から6歳の子どもの偏食は良くあることです。子どもがちゃんと成長していて、小児科医が問題ないと言うなら、それで構わないでしょう。
それに、進化論の観点からも説明がつきます。先史時代、森の中で目立つ色のベリーを見つけては食べていた子どもたちは、長生きしませんでした。
ですから、子どもが未知のものを食べるときは慎重になり、慣れ親しんでいるものばかり食べたがるのは理にかなっています。
というわけで、気を楽に持ちましょう!親は子どもの偏食を悪いと思い過ぎなんです。
──今のリラックス方法は?
お酒を飲むかエクササイズをすること。
子育てに対する考え方
──親として一番誇らしく思う瞬間はどんなとき?
私が得意なことを我が子も上手になっていくのを見るとき。
──一番情けないと思う瞬間はどんなとき?
私が苦手なことを我が子も苦労しているのを見るとき。
──子どもたちにはあなたのどんなところを見習って欲しい?
親切になること。
──お気に入りの変わった儀式はありますか?
家族の誰かのハーフバースデーには、みんなでトゥインキーという箱入りの焼き菓子を半分に切って、半分にした紙のお皿の上に乗せてあげます。
そしてみんなでハッピバースデーを半分だけ歌います。
──今までもらった子育てに関するアドバイスで心に残っているものはありますか?
「片付いた家」「幸せな子どもたち」「あなた自身の精神衛生」のうち、2つしか選べないものだと誰かに言われました。
ですから、我が家はかなり散らかっています。
──子育てで一番辛いことは何?
終わりがないこと。
── 1日のうちで一番好きなときはいつ?
私が仕事から帰ってくると、子どもたちがドアに走ってきて出迎えてくれるとき。
──子育てとキャリアを両立させている親御さんたちに伝えたい一言
最善を尽くしたら、あとはただ子どもと一緒にいるだけでいいんです。
私は子どもたちと一緒にいても、さっき終えたばかりの仕事のことや子どもたちが寝た後でしなければならない仕事のことを考えて、気が散っていることもあります。
でも、少なくとも私は子どもたちと一緒にいます。私が子どもの頃、両親がたびたび職場から仕事着のまま直接私の野球の試合に来てくれて、いつも嬉しく思っていたことを覚えています。
私の両親も仕事のことを考えながらだったのかもしれませんが、自分が親となった今、どんなに試合が退屈でも、両親が試合中そこにいてくれたことに意味があったのだと言えます。
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Image: Lifehacker US
Source: The Sporkful(1, 2, 3, 4)
Michelle Woo – Lifehacker US[原文]