敏腕クリエイターやビジネスパーソンに学ぶ仕事術「HOW I WORK」シリーズ。今回はニューヨークのトレンディなホテルでソムリエ兼飲料ディレクターを務めるアシュレイ・サントロ(Ashley Santoro)さんの仕事術です。
ニューヨークにある2つのザ・スタンダード・ホテルでソムリエ兼飲料ディレクターを務めるアシュレイ・サントロさんは、アメリカで最もトレンディなワインと蒸留酒のリストを監督しています。
そんなアシュレイさんに、オフィス、バー、ワインセラーでしている仕事のことや最近飲んでいるワインについて聞いてみました。
勤務地:ニューヨークのザ・スタンダード・ハイラインとザ・スタンダード・イーストビレッジ
現在の職業:ザ・スタンダード・ホテルズのレジョナル・ビバレッジ・ディレクター、ボルドーワイン委員会のレジョナル・ブランド・アンバサダー
現在のPC:MacBook Air
現在の携帯端末:iPhone XS
仕事の仕方を一言で言うと:迅速対応
── まず、略歴と現在の仕事に至るまでの経緯を教えていただけますか?
10代の頃は、もともと法科大学に進学しようと思っていたのですが、だんだんレストランの仕事に興味を持つようになりました。ホスピタリティの学位を取得して、短期間イタリアで働き、アメリカに戻るとワイン専門になりました。
信じられないぐらいラッキーなことに、キャリアの早い段階でワイン・ディレクターのポジションに恵まれました。2、3年前に、飲料関係全般に対応するようになりました。
──最近の1日の流れを教えてください
普段は午前9-10時にハイラインかイースト・ビレッジのどちらかに行きます。
まず、料飲スペースを見て回り、チームとチェックします。私のスケジュールは社内外の会議がびっしり詰まっています。ホテルは変更事項がとても多いので、コミュニケーションをとにかく大事にしなければなりません。ワインメーカーを訪問して試飲や検査をする日もあります。

── 「これがないと生きられない」というアプリ・ソフト・ツールは?
ワインオープナーです。無いと途方に暮れます。あまり贅沢なものには手を出さず、普段は昔ながらのダブルヒンジのものにしています。特に気に入っているのはPulltap Extendoです。
── 仕事場はどんな感じですか?
毎日ハイラインとイースト・ビレッジの間を行き来しているので、なるべく荷物は軽くして、動きやすくしています。どちらにも私専用のオフィスがありますが、パワーが欲しくなるとワインセラーに逃げ込んでいます。
── お気に入りのライフハックは何ですか?
常に黒っぽい服を着ることです。ワインを開けるとき何が服に飛び散るかわからないので。

──仕事場で採用しているプロセスで、興味深いもの、珍しいもの、こだわりがあるものがあれば教えてください
飲料の棚卸です!
どちらのホテルも毎月ストックをカウントしますが、直販店が10カ所ぐらいあると、ボトルも樽も相当な数になります。ホテルは24時間365日のビジネスなので、コーディネートすることも多く、ミスをする可能性もたくさんあります。
── どんな人たちからどのように仕事を助けてもらっていますか?
チームのみんながいないと、どうにもなりません。両方のホテルに、とても優秀な料飲ディレクターがいて、素晴らしくクリエイティブなチームがサポートしてくれています。
私が一番頼りにしているのは、飲料プログラムのクリエイティブな開発をリードしているウィルさんとシモーヌさんです。貯蔵室担当チームもしっかり仕事をしてくれるので、頼りにしています。
── 最近どんなワインを飲んでいますか?
ボルドーワインのシャトー・ペイボノム・レ・トゥールにはまっています。
すごく美味しいワインを作っていて、ブドウ園をバイオダイナミック農園に変えてしまいました。私は、2015年に発売されたEnergiesに夢中になりました。そのテクスチャー、純度、ハーブのような香りは、網焼きやローストした肉類やトマトソース系の料理と完璧にマッチします。

──ToDoはどうやってトラッキングしていますか?
何でも書き出します。優先順位をつけるにはそれしかありません。カレンダーやノートに書いていないものは、存在しないことになります。
──どのように充電や休憩をしていますか?
ちょっと列車に乗るだけでもいいので、できるときに旅行することです。スケジュールが許すときは、ランニングをするようにしていて、定期的に瞑想もしています。
──今、何を読んでいますか? おすすめの本はありますか?
最近は、日本のショートストーリーを集めたペンギンブックを読んでいます。村上春樹の新刊本が出るまでのつなぎのつもりだったのですが、もうとまりません。
──今日あなたがされたのと同じ質問をしてみたい相手はいますか?
ビデオゲーム『トゥームレイダー』のヒロインのララ・クロフトさんです。
──これまでにもらったアドバイスの中でベストなものを教えてください
自分のやり方から離れてみてください。
言うは易く行うは難しですが、たいていのことを即断しなければならないときは、自分の考えに固執しているわけにはいきません。
──挑戦中の課題はありますか?
次はどうするか、どうしたらうちのホテルのプログラムのビジョンを斬新でワクワク感のある形で伝えていけるか、常に考えています。
必ずしもすべてのゲストが蒸留や発酵のプロセスに興味があるわけではありませんが、ゲスト1人1人にユニークな体験をして頂けるように接することが目標です。
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Source: Pulltap Extendo, Amazon
Nick Douglas – Lifehacker US[原文]