2018年1月15日公開記事を再編集して再掲しています。
2017年、私は生まれて初めて、新年の抱負を達成することができました。それは「家計の予算を立て、その通りに進める」という抱負で、これまで何度も挫折していたものです。
大人になっても自分の財布を管理できないのは、恥ずかしいことですよね。
でも、もっと恥ずかしいのは、家計をやりくりする秘訣を身につけるという新年の目標を、実に20年連続で掲げてきたのにうまくいかなかったことです。
「エクセルとか家計簿ソフトを使ったら?」というアドバイスや「いくらお金が出て行くのかを把握するのがそんなに大変なの?」という批判はナシにしてください。
さまざまな理由はあるものの、使途不明なお金は発生するし、数字は合わないし、私は恥ずかしく腹立たしい思いをし、毎年2月には新年の抱負を諦めていたのです。
2017年にやったこと
でも2017年は、誓いを投げ出しませんでした。ただ、「表現を少し変えてみた」のです。「家計の予算を立て、その通りに進める」という代わりに、「週に1時間腰を据え、冷や汗をかきながらでも、家計のやりくりについて学ぶ」としてみました。
このように言い換えると、さっそく良いことが2つありました。
まず、1カ月目はうまくやる必要がなかったことです。何に使ったか分からないお金があってもいいし、美容院代の項目をつくり忘れていても大丈夫。週に1時間、パソコンの前に座る時間を見つけるだけで良かったのです。
2つ目は、言い換えたことにより、この抱負の実践は楽しくないのだと認められたことです。これはちょっとした発見でした。それまでは、「楽しくないと感じることに罪悪感を覚え」、一層やる気をなくしていたのですから。
最初の3カ月は勉強の時間を確保
2017年の最初の3カ月は、週に1時間(10分ずつ数回に分けるときもあれば、1時間続けてのときもありました)パソコンの前に座り、You Need a Budgetという家計簿ソフトの使い方を学びました。
わからないことがあれば、ヘルプデスクにメールしたり、Redditで質問したりしました。ソフトの使い方を説明した動画も見ました。
残高が合わないときは、どこが違うのか調べました。1時間調べてもわからなければ、「make an adjustment transaction(調整トランザクション作成)」を押しました。
何が起きたかさっぱりわからないときに使う奥の手です。
これを使うと先に進めるようになっています。私は自分に「1年後に家計を理解していなくても別に構わないじゃないか」と言い聞かせていました。
おもしろくもない作業に、週1時間を費やすという今年の抱負を守ってさえいればいいと。
目標達成のためにやった2つのこと
ほかにも2つ、目標達成率を高めるための策を講じました。
運動を続けるためのモチベーション研究にヒントを得て、一緒に取り組む仲間をつくったのです。
それは夫です。私と同様、夫も家計管理が苦手でそんな自分を変えたいと考えていました。
「大きな石が転がってきて、2人ともつぶされそうになるような不安感」を払拭したいと感じていたのです。もう1つは、面白くもない作業(パソコンの前に座って楽しくないことを学ぼうとすること)を、「デザートを食べ、テレビを見る」という楽しい作業とセットにする策でした。
こうして私たちは、週に1度、子どもたちを寝かせたあとで、我が家の家計に取り組みながらアイスクリームを食べ、Netflixを見ました。
私はデザートとテレビに目がないので、家計管理の夜を楽しみにするようになったほどです。
問題は、進み具合がゆっくりすぎることでした。
この新しいシステムを理解していると思えるようになったのは夏の初めです(前にも言ったとおり、とにかく苦手なのです)。
1年たった今でさえ、まだよくわからないことがあります。
たとえば、実際にはそうではないのに、ソフト上では私のクレジットカードが赤字なのはなぜか、とか。
現在、家計管理セッションは週1回の習慣になり、とてもうまくいっていると感じています(専門家によると、物事を始めるにはモチベーションが必要だが、恒久的に何かを変えるには新しい習慣がカギとなるそうです)。
もう恥ずかしいとは思いません。子どもたちにお金の管理の仕方を教えはじめたところで、こちらもうまくいっています(息子のほうは、自分の休み中のお小遣い管理をやり通すことはできませんでしたが)。
新年の豊富にも応用できる
ここでご紹介した方法は、「禁煙」や「減量」のようなほかの新年の抱負にも使えると考えています。
「タバコをやめる」という代わりに、「タバコを吸いたくなるたびに、何か気が紛れるものを見つける」とか、「週3回、20分でもいいからジムに行く」と言い換えればいいのです。
仲間を見つけたり、何か楽しいこととセットにしたりすれば、成功率は高まるでしょう。「ポッドキャストを聞きながらトレッドミルで走る」とか、「オーディオブックを聞きながら、健康的な食事をつくる」などはいかがでしょう。
私の2018年の抱負ですか? デザートを減らすことですね。いえ、「アイスクリームを食べる代わりに、名作を読んで夜を過ごすこと」にしましょう。
「家計管理をしないとデザートを食べられない」にしてもいいかもしれません。
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Image: lzf/Shutterstock.com
Leigh Anderson - Lifehacker US[原文]