家族で食卓を囲むことの大切さについては、どこにでも書かれています。
仕事や家事、Instagramの通知を忘れ、食事をともにしながら家族とつながりを持つことには、大きな意味があります。
こうした習慣の中で育った子どもは、そうでない子どもと比べると、根本的なところで違いが出てくるでしょう。これには科学的な裏付けもあります。
それでも、そのための時間をやりくりするのは、永遠の課題でもあります。親が夜遅くまで働いている場合や、子どもたちのスケジュールがバラバラな場合は、特に困難です。
まずは週1でもいいからはじめてみよう
家族の食卓について考えるとき、私たちは普通、夕食をイメージします。けれども、忙しい夜に1時間ずっとテーブルについているなんてとても無理、という人もいるでしょう。
自分のうちでは夕食を一緒に食べるのが難しくて、そのことがストレスになるという人もいるかもしれませんが、別の方法もたくさんあります。
ハーバード大学の心理学教授で、家族そろっての食事を推進するNPO「ザ・ファミリー・ディナー・プロジェクト(The Family Dinner Project)」の共同設立者でもあるAnne K. Fishel氏は、週に5回家族で夕食を取ると「大きなメリットがある」と述べています。
けれども、「必ず5回でなければならないわけではないし、一緒に取るのは夕食のほうが、ほかの食事より望ましいというわけでもない」とも言っています。
テーブル・タイムのはじめ方
私が好きなのは、少し遅い時間に家族で軽食を食べるやり方です(『ニューヨーク・タイムズ』紙はこれを「テーブル・タイム」と呼んでいます)。遅いと言っても真夜中ではありません。たとえば、8時40分くらいはどうでしょう。
やり方はこうです。会社や、学校のミュージカルのリハーサル、サッカーの練習などから家族全員が帰ってきて、みんなパジャマに着替えたころに、ホットチョコレートやアイスキャンディ、牛乳をかけたシリアルなどを用意してテーブルを囲むのです。
ザディーはブロッコリーを何個食べたかしらとか、ライダーの算数の宿題はあとどれくらい残っているのだろうとか、食洗機に入れなきゃいけないお皿はあと何枚かな、などと気をもむことなく、のんびりと会話を楽しむことができます。
みんな、その日にやることはほぼ終わっているので、この時間は緊張を解いてくつろげるのです(携帯電話も、充電場所に置いたほうがいいでしょう)。誰もが楽しみに待つ時間になるかもしれませんよ。
Image: George Rudy/Shutterstock.com
Source: Healthy Children, The Family Dinner, The New York Times
Michelle Woo - Lifehacker US[原文]