こちらは、メディアジーン コマースチームからの記事です。
加湿器を選ぶ際には、自分が求めるニーズを理解した上で加湿器のタイプを選ぶことが大切です。たとえば、赤ちゃんが生まれたばかりで乾燥対策をしたい場合は、静音性が高い「超音波式」や「気化式」がおすすめ。また、チャイルドロック機能もあるとよいでしょう。
安価でもオフタイマーやLEDライトが搭載された製品なども充実してきていますので、最新の製品をチェックしてみることをおすすめします。
今回は、家電ライターとしてご活躍中の秋葉けんたさんにご協力いただき、加湿器の基本情報や選び方、2020年現在のおすすめ機種を解説しています。ライフスタイルに合った加湿器選びにお役立てください。
空気清浄機の機能がついた加湿器でおすすめの商品を探している方は、こちらの記事もご参考にしてみてください
なお、以下の表示価格は変更の可能性もありますので、販売ページをご確認ください。
■監修者

秋葉けんた:編集プロダクションマイカに所属。雑誌や専門誌のライターとして活躍。 家電やIT全般の執筆を得意とし、書籍、新聞、業界誌やWebコンテンツ、オウンドメディアなど多方面にコンテンツを提供。
加湿器とは|種類や選び方のポイント
冬は、エアコンや暖房器具によって室内の空気が乾燥しやすくなります。そのため、気づかない間に室内の湿度が20~30%に低下していることも少なくありません。
乾燥により、のどが痛くなったり静電気が発生したりと不快に感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
また、厚生労働省のサイトでも、インフルエンザの予防方法のひとつとして、適度な湿度の保持(50~60%)が記載されています。加湿のみでインフルエンザを予防することはできませんし、新型コロナウイルスの対策に有効かどうかも未知数ではありますが、加湿器の使用が健康管理の一助になることは期待できます。
種類で選ぶ
加湿器の種類は、加湿の方法によって大きく5つ「超音波式」「スチーム式」「気化式」「ハイブリッド式(気化式+ヒーター)」「ハイブリッド式(超音波式+ヒーター)」に分けることができます。それぞれの加湿方法とメリット、デメリットについてまとめてみました。
スチーム式の加湿器、ハイブリッド式の加湿器についてより詳しく知りたいと思われた方は、下記記事をご覧ください。より詳しい情報を掲載しています。
使用場所と適用床畳数で選ぶ
加湿器は、使用場所に合わせて選ぶこともおすすめです。基本的に本体サイズと加湿量は比例しているため、求める加湿量に合わせて選ぶと良いでしょう。
設置場所ごとのおすすめの加湿器タイプをまとめてみました。
・寝室の場合
部屋全体を加湿したい場合は、据え置き型がおすすめです。部屋の広さに合わせてプラスαで卓上型を使うと良いでしょう。
また、以下のような点も確認しておくと、より快適な就寝環境をつくることができます。
チェックポイント
・作動音の音量
・就寝後に水がなくなった場合、自動停止する安全機能の有無
・加湿しすぎを防ぐタイマーや自動湿度調整機能の有無
・リラックス効果を高めるアロマ機能の有無
そして、加湿器を設置する際には、部屋のサイズに合わせたタイプを選ぶことが大切になります。適応畳数より広い部屋で使用すると効果が薄くなり、小さい部屋で使用すると結露やカビの原因になってしまうからです。複数の部屋での使用を考えている方は、過加湿を防ぐため、湿度調整ができるタイプが良いでしょう。
<目安となる部屋の広さと加湿能力の関係>
※一戸建て住宅(木造)和室、一戸建て住宅(プレハブ)洋室を基準。
参考:一般社団法人 日本電機工業会規格「JEM1426」 適用床面積目安表
また、衣類や本が多く置かれている寝室の場合、湿度が高くなりすぎるとカビの発生の原因にもなってしまいます。上記の表を目安にしつつ、適切な加湿量を選びましょう。
・理想の設置位置
効率良く加湿を行うためには、加湿器から放出された水蒸気を部屋全体に行き渡らせなければなりません。そのため、部屋の中央に加湿器を置き、全体に拡散させることが大切になります。もしも家具の配置やデザインによって、部屋の中央に置くことが難しい場合は、エアコンの吸入口近くに置くのがおすすめです。
エアコンは、吸入口から部屋の空気を吸い込み、再度部屋の中に送り出します。水蒸気を含む空気を吸入しやすくすることで、エアコンを通して部屋全体に拡散することができるのです。
ただし、加湿器の吹き出し口が床に近すぎると、せっかくの水蒸気が結露の原因になってしまいます。理想の吹き出し口の位置は、床から70~100cmです。卓上タイプの加湿器の場合は、デスクの上に置くと良いでしょう。ただし、その場合は大切な書類やパソコンが水蒸気で濡れないよう、十分注意してください。
・NGな設置位置
加湿器は、置き場所を間違えてしまうと、せっかくの効果が台無しになってしまいます。NGな設置位置についても、理解しておきましょう。
1.壁際
水蒸気が壁にあたるため、カビや細菌が発生する原因になることがあります。
2.換気扇の真下や出入り口の近く
空気の出入りが激しい場所では、せっかくの水蒸気が外部に出てしまいます。
3.窓の近く
断熱構造ではない窓の場合は、ほぼ外気温と同じ。結露の元となり、加湿効果も期待できないため、もっとも置き場所には適していません。
4.水蒸気が直接肌に触れる場所
水蒸気が直接肌に触れると、潤いをもたらしてくれる印象があるかもしれませんが、実際はその逆です。肌に吸収されるどころか、蒸発する際に肌の水分を持っていかれるため、肌の乾燥の原因になってしまいます。肌だけでなく、周囲に紙やパソコンなどがある場所もNGです。
機能で選ぶ
人気メーカーとその特徴
各メーカーによって、さまざまな特徴のある加湿器。メーカーの強みについてまとめてみましたので、参考にしてみてくださいね。
・シャープ
シャープといえば、プラズマクラスターイオンが有名です。これは、自然界にあるプラス、マイナスのイオンをつくり、空気中に放出することで、菌の空中分解、除去を行う機能で、この機能を搭載したタイプがメインとなっています。
・パナソニック
ヒーターレスによる省エネ化を実現しているパナソニック。美容家電開発メーカーの技術を発揮し、ナノサイズの微粒子イオン「ナノイー」を発生させる機能が搭載されているタイプも多数販売されています。
・アイリスオーヤマ
生活雑貨から家電まで、使い勝手の良い製品をリーズナブルな価格で販売し続けています。肌に適切な湿度を教えてくれる「肌ナビ」や、ウイルスの生存しやすい環境を知らせてくれる「ウイルスナビ」などのお知らせ機能、イオン発生装置や加湿タンクに銀系抗菌剤を配合し清潔さを保つ機能など、細やかな気配りが特徴的です。大容量タイプも比較的リーズナブルな価格で販売されています。
・ダイニチ
2003年に加湿器を販売開始し、2018年には累計生産台数が250万台を超えている老舗メーカーです。開発設計や組み立て、最終検査は全て日本国内で実施しています。さらに基盤に加え、製品の安全性に関わる安全装置部品も日本製です。ダイニチのハイブリッド加湿器の特徴は、なんといっても音の静かさ。一部アイテムの最小音は13dBと、他社の同クラス気化式・ハイブリッド式加湿器の中で、静けさNo.1を誇ります。
加湿器おすすめ10選
-ハイブリット式の加湿器おすすめ
●ダイニチ 加湿器ハイブリッド式 HD-LX1220
スタイリッシュな見た目と動作音の小ささ、ハイブリッドならではの省エネ効果が特徴的の加湿器です。「eco」運転時の1カ月の電気代は、約149円(1日8時間×30日運転、電気代27円/kWh(税込)。50Hz)と、かなりおトクです。カンタン持ち運びハンドル付きで、持ち運びや片付けも簡単に行うことができます。
●シャープ プラズマクラスター加湿器 HV-J55
毎日使う加湿器だからこそ、給水のしやすさはとても大切ですよね。シャープのプラズマクラスター加湿器は、上から注ぐかトレーを取り外して給水するか、好みの方法が選べます。もちろんシャープオリジナルのプラズマクラスターも搭載。加湿しながら室内の空気をきれいにしてくれるため、空気の汚れが気になる方には特におすすめです。
また、ヒーターレスで省エネ加湿できるエコモードも搭載されています。温度・湿度Wセンサーやチャイルドロックなど、便利な機能も豊富です。
-スチーム式の加湿器おすすめ
●象印 スチーム式加湿器EE-RP50
沸騰させた蒸気を冷やして加湿するスチーム式加湿器は、雑菌が増えにくく衛生的です。フィルター不要&広口容器でお手入れも簡単に行えます。チャイルドロックやふた開閉ロック、転倒湯もれ防止構造などの安心設計も充実しています。
●三菱重工 roomistスチームファン蒸発式加湿器SHE35SD
水道水に含まれるミネラル分の発生を抑制するイオンフィルターを標準装備し、衛生面をしっかりカバーできる加湿器です。スチームファン式で雑菌が増えにくくエコ運転にも対応しています。また、市販のアロマオイルを滴下することで、アロマスチームも楽しめます。
●東芝ライフスタイル KA-Y45/KA-Y60
温度と湿度に合わせて自動的に最適加湿してくれるハイブリッド式加湿器です。広口タンクは給水しやすく、ハンドル付きで持ち運びも簡単に行えます。さらに広口タンクを洗う際には、中まで手を入れることができるため、汚れをしっかり落とすことができます。タンクとタンクキャップには抗菌機能もあり。付属のアロマポットにお好みのアロマオイルを垂らすことで、うるおい+好みの香りを楽しめるのもうれしいポイントですね。
なお、KA-Y45は子ども部屋や寝室におすすめです。KA-Y60は17畳までの広めのリビングにも対応しています。
・KA-Y45
・KA-Y60
-超音波式の加湿器のおすすめ
●アピックス SHIZUKU touch 超音波式アロマ加湿器AHD-019
かわいくお洒落、かつ大容量+パワフル加湿を実現した超音波式加湿器です。カラバリは、定番のホワイトに加え、アッシュブルーとカフェブラウンが追加されるなど豊富なので、一人暮らしやプレゼントにもぴったり。就寝時にも使えるオフタイマー付きで、アロマミストにも対応しています。
-気化式加湿器のおすすめ
●パナソニック ヒーターレス気化式加湿器 FE-KFS03
コンパクトサイズながら、パワフル加湿。ヒーターレスの気化式のため、電気代もお得です。さらに、運転音も静か【強運転時、34dB(図書館よりも静か)】なので、寝室にも最適です。定期的にケアすれば10年使えるフィルターは、コスパも◎。色はホワイトとピンクの2色が用意されています。
●バルミューダ Rain
タンクレス構造の加湿器です。スタイリッシュなデザインのため、余計なボタンは一切ありません。全て、本体上部のコントロールリングを用いて設定します。さらに、上から水をそそくだけの簡単給水も特徴のひとつです。細菌を分解する酵素フィルターを搭載し、空気の流入時に除菌を行うため、ボウルの中の水の劣化も抑制してくれます。 また、Wi-Fiにも対応。帰宅前に加湿を始めたりタイマーをセットしたりと、あなたの生活をより便利にしてくれますよ。
-加湿+空気清浄機のおすすめ
●ダイソン Dyson Pure Humidify+Cool PH01
空気の状態を徹底的に検知・分析してくれる加湿空気清浄機です。夏は空気清浄機+扇風機として、冬は、空気清浄機+加湿器として活用できます。ボタンひとつでお手入れ機能が作動し、手順を教えてくれるため、お手入れも簡単。給水システム全体を清潔に保ってくれるため、衛生的な加湿が可能です。
空気清浄機の機能がついた加湿器でおすすめの商品を探している方は、こちらの記事もご参考にしてみてください。
まとめ
冬の部屋を快適に保ってくれる加湿器。ご自身のライフスタイルに合わせて、適切なサイズや機能を選ぶことが重要です。現在の加湿器は、加湿能力や衛生面が強化されただけでなく、静音性やアロマ対応など、さまざまな機能が豊富になっています。
ぜひ今回ご紹介した内容を参考に、ぴったりの加湿器を見つけてみてはいかがでしょうか。
Image: Amazon.co.jp
Source: 厚生労働省,Amazon.co.jp
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