AndroidとiOSで使用されるYouTubeアプリが、動画の再生操作に関して大々的にアップデートされました。
具体的には、新しいジェスチャー、フルスクリーンモードのオンとオフを切り替えるショートカットを備えたオーバーレイメニューなどがあげられますが、他にも新機能がいくつか登場します。
このアップデートによる変化をご紹介します。
上スワイプでフルスクリーンモードに
動画を見ながらスクリーンを上に向かってスワイプするとフルスクリーンモードになり、下に向かってスワイプするとフルスクリーンから「普通の」スクリーンに戻ります。
これまで通り、フルスクリーンボタンをタップしてフルスクリーンモードのオンとオフを切り替えることも。
動画自体をスワイプすると、このジェスチャーを登録できるので、システムレベルでスワイプすることが少なくなるのも利点です。
新しいオーバーレイ・ショートカットと再生操作ボタン
Googleのアップデートによっても、YouTubeの動画プレーヤーのオーバーレイメニューの位置が変更され、新しいボタンが追加されます。
このボタンを使うと、次のことができます。
- 字幕のオンとオフの切り替え。
- 次の動画の自動再生のオンとオフの切り替え。
- 経過時間の表示と残り時間の表示の切り替え(左下の動画のタイムスタンプをタップする)。

新しいボタンを使用したいときは、動画をタップすると再生コントロールオーバーレイが表示されるので、そこから使用したいボタンをタップします。
Googleも、あまり嬉しくないアップデートを1つしています。
それは、動画のタイムラインをタップしてスキップすることができなくなったことです。
動画のある部分に飛びたいときは、タイムラインをタップして指でドラッグするか、スクリーンの横をダブルタップして数秒間、早送りや巻き戻しをしなければならなくなりました。
動画チャプター・メニューが新しくなった
YouTubeの動画チャプター・メニューも見直されています。
YouTubeは今年チャプターを導入して、クリエイターが動画のさまざまなセグメントを区分けして、タイトルを付けられるようにしたので、ユーザーは見たいセクションを正確に見つけられるようになりました。
最新のアップデートがお手元のデバイスで有効になると、動画チャプターを表示する新しいリストビューが各チャプターに対応するサムネイルとともに表示されます。
チャプタータイトルの1つをタップするとリストビューが開き、そこからジャンプ先のチャプターを選択できます。
以前ならモバイルユーザーは指で動画のタイムラインをタップあるいはスクラブしてチャプターをスキップする必要がありましたが、このアップデートにより、スマホで視聴する動画のチャプターを具体的に選択することがずっと簡単になります。
その他の新機能
スワイプによるコントロール、オーバーレイのオンとオフの切り替え、アップグレードされたチャプター選択メニューは、間違いなくYouTubeのモバイル・エクスペリエンスに最も直接的なインパクトを与えますが、今回のアップデートにより導入される変更は他にもあります。
YouTubeアプリは、動画によっては視聴体験を向上させる「推奨アクション」を提供するようになります。
たとえば、動画によっては、フルスクリーンモードかVRヘッドセットを使用して視聴するように勧めることがあります。
また、夜更かししてYouTubeを見過ぎて睡眠不足にならないように、アプリが「ベッドタイムリマインダー」の設定を勧めることもあります。
YouTubeの今回のアップデートがスマホにインストールされると、この記事で取り上げたすべてが表示されます。
アップデートはすでに利用可能ですが、Googleのロールアウトと同様に、このパッチもデバイスによって表示されるタイミングが異なります。
ただし、AndroidユーザーはGoogle PlayでYouTubeのベータプログラムを選択すれば、こうした新機能を早々に入手できるかもしれません。
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Image: Shutterstock, YouTube
Source: YouTube
Brendan Hesse – Lifehacker US[原文]