新型コロナウイルスの影響はまだ続いており、多くの人が家で仕事をしたり、家飲みをしたりしなければなりません。
カメラの主要メーカーは、デジタル一眼レフカメラをZoomやFacebook Messanger、OBSなどで使うWebカメラにできるよう、公式のソフトをリリースしています。
この件については、すでにいくつかの例をご紹介してきましたが、多くのメーカーがアプリをリリースしたので、現在入手できるソフトをすべて1つの記事にまとめることにしました。
また、お手持ちのカメラのメーカーやモデルが、公式アプリに対応していない場合に試して欲しい、サードパーティーのアプリもいくつか紹介します。
目次
準備すべきこと
ソフトを紹介する前に、ハードについて話したいと思います。どのカメラやアプリを使っているかに関わらず、始める前にいくつかやらなければならないことがあります。
- 当然ですが、カメラ、パソコン、適切なアプリだけでなく、カメラとパソコンを接続するUSBケーブルも必要です。カメラによって必要なUSBケーブルのタイプは違いますが、デバイスに付いているUSBケーブルが一番いいと思います。ない場合は、マニュアルやメーカーのWebサイトで必要なUSBケーブルを調べましょう。
- また、カメラを安定させるために三脚や同様の器具を使ったほうがいいでしょう。
- 可能な限り最高の画質にしたいのであれば、自分のカメラで最高の画質で撮れる方法やガイドを調べてみましょう。おすすめのレンズやアクセサリーも見つかるはずです。
最後に注意事項をひとつ。
今回ご紹介するアプリの多くはまだベータ版です。追加機能は少なく、互換性も限定的で(主な例外については言及します)、場合によってはパフォーマンスにも不具合があるかもしれません。
また、アプリに追加ソフトのインストールや、カメラのファームウェアの更新などが必要な場合も言及します。
このような注意事項が解決したら、ソフトの紹介に進みましょう。
Sony(Windows 10)
まず、出たばかりのSonyの新しいアプリ「Imaging Edge webcam」から始めましょう。
このアプリはかなりスタンダードですが、パソコンに接続している間、USB経由でカメラを充電できるという珍しい機能があります。
アプリはWindows 10のみ対応なので、Macユーザーはサードパーティーのアプリを試さなければなりません(この記事の最後にいくつかおすすめします)。
ダウンロード先のリンクと対応カメラ一覧はこちらにあります。設定の仕方はこちらからどうぞ。
Canon(Windows/Mac)
新しいCanonのEOSやPowerShotのカメラを持っている人は、おそらくCanonのユーティリティー「EOS Webcam」のベータ版が一番いいと思います(現時点でアメリカのみ対応)。
今年初めにWindows版がリリースされましたが、最近更新されてMacにも対応しました。
Windowsでのアプリのダウンロードとインストールのガイド記事があります。
Macユーザは同様のガイドがCanonのWebサイトにあります。
Canonの公式サイトには、互換性のあるカメラと、関連するダウンロードのリンクすべての一覧があります。
FUJIFILM(Windows/Mac)
FUJIFILMのアプリ「X Webcam」は無料ダウンロードできますが、対応機種が少し限られていることに気づくユーザーもいるかもしれません。
このアプリはWindows 10とMacに対応していますが、FUJIFILMの最新のいくつかのカメラしか互換性がありません。
また、ビデオ通話アプリもリストに載っているものしか対応していませんが、ZoomやGoogle Meet、Skype、OBS など人気のアプリはほとんどカバーしています。
カメラの互換性の情報、ダウンロードのリンク、設定の説明などは、FUJIFILMの公式サイトにあります。
GoPro(Mac)
GoProのアプリはまだベータ版で、必要最小限の機能しかありませんが、少なくともGoProのHERO8 Blackは、MacでWebカメラとして使えます。
Windows版は製作中ですが、現在はありません。また、ベータ版のファームウエアは手動でカメラにインストールする必要がありますが、設定の手順はこのガイド記事に載っています。
Nikon(Windows)
Nikonのベータ版のWebカメラのユーティリティーも、Windows版のみのアプリです。
公式サイトのダウンロードページには、インストールの手順と対応しているカメラのモデル一覧があります。
また、Nikonには動画の品質を最大化するTIPSを含む、ライブストリーミングのガイドもあります。
Olympus(Windows)
Olympusの「OM-D Webcam Beta」は、またもやWindows 10のみ対応のアプリです。対応しているカメラも、「E-M1」「E-M1X」「E-M1 Mark II」「E-M1 Mark III」「E-M5 Mark II」と、OM-Dの5機種のみです。
また、Olympusのアプリは動画の撮影にしか対応していないので、自分の声をストリーミング/録画したい場合は、パソコンのビルトインのマイクを使うか、外部のマイクをセットアップする必要があります。
「OM-D Webcam Beta」は、Olympusの公式サイトからダウンロードできます。
このページには、インストール方法やアプリの設定方法、音声を録る際のTIPSなどもあります。
ポッドキャストを始めるこちらのガイド記事も参考になると思います。
Panasonic(WindowsとMac)
Panasonicの「Lumix Tether」は、カメラとWindowsやMacのパソコンを接続したテザー撮影に対応していますが(撮影した画像を即パソコンの画面に表示する)、今はライブビューモードでストリーミング撮影もできます。
対応しているのは、Panasonicの「DC-GH5」「DC-G9」「DC-GH5S」「DC-S1」「DC-S1R」「DC-S1H」の6機種のみですが、どんなストリーミングやビデオ通話アプリでも使えます。
ダウンロードのリンクとインストール方法の説明はこちらです。
サードパーティーのアプリ(WindowsとMac)
今や、ほぼすべての大手カメラメーカーやブランドにWebカメラアプリがあります。しかし、自社のソフトを使いたくない場合は、使う必要はありません。
特に先ほど紹介したアプリの中には、特定のモデルのカメラにしか対応していなかったり、Windows版やMac版のみのものもあります。
上記のアプリ自分のカメラに対応していない場合は、サーとパーティーのアプリをいくつか紹介しますので、試してみてください。
- Sparkocam(Windows):対応しているのはCanonとNikonのカメラのみですが、両社のWebカメラアプリが対応していない古い機種のカメラでも使えます。無料版は動画に透かしが表示されますが、有料のプレミアム版では表示されません(70ドル/1年間のライセンス、もしくは100ドル/生涯ライセンス)。
- CamTwist(Mac):無料でダウンロードでき、様々なカメラで使えます。しかし、残念ながら64ビットのプログラムでは使えないので、アプリが対応するものは限られます。それでも、これしか選択肢がない場合は、試すだけの価値はあると思います。
キャプチャーボードを使う
完全を期すために言うなら、デジタル一眼レフカメラをWebカメラとして使える方法はもうひとつあります。
外部のキャプチャーカードを使うのです。
これはおそらく、先ほど紹介したアプリはどれも対応していないカメラでも使える方法です。すべてをつなぐと、パソコンは動画のソースを自動的に検出します。
残念ながら、キャプチャーボードを使うのは少しお金が高くつきます。キャプチャーボードだけでなく、すべてをつなぐのに適切なHDMIやUSBケーブルも必要ですから。
ケーブルはそこまで高くありませんが、きちんとしたキャプチャーボードは約100ドル以上します。
それでも、Webカメラとして使える新しいデジタル一眼レフカメラを買うよりは、約100ドルのキャプチャーボードを買う方がはるかに安いです。
しかし、おそらくほとんどの人がスマホも持っていると思います。古いデジタル一眼レフカメラはあきらめて、スマホをWebカメラとして使ってみてはいかがでしょうか。
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Image: Shutterstock
Source: Sony(1, 2, 3), Canon(1, 2), Fujifilm(1, 2, 3, 4), GoPro, Nikon, Olympus, Panasonic, SparkCam, CamTwist, Elgato
Brendan Hesse - Lifehacker US[原文]