私はチェスにはそれほど興味がありません。
しかし、Mac OSはOSにゲームは欠かせないと思っているらしく、チェスをアンインストールすることができません。
ゴミ箱にドラッグもできなければ「Command+Delete」キーも使えません。ちょっとした裏技を使わない限り、Finderの中にはチェスがずっと居座り続けます。
私はMac OSを再インストールした時に、チェスやDVDプレーヤーなどデフォルトでインストールされているアプリを削除する方法を考えました。あまり心配性でない人であれば削除するのは簡単です。ただし、次回OSをアップデートした時に、削除したアプリが戻ってくる可能性はあります。
まず、普通のアプリを削除するのと同じように、アプリをゴミ箱にドラッグしてみてください(もしくは「Command+Delete」キーで削除してみてください)。私の場合、DVDプレーヤーはこれで削除できましたが、チェスはうまくいきませんでした。そこで、もう少し手間をかけなければなりませんでした。
削除の作業に入る前に、Mac OSの動作に影響を及ぼすおそれのあるアプリを削除しないように、気をつけなければなりません。たとえば、マップやFaceTimeなどは、使う予定がなくてもOSに残しておいたほうがいいです。Finderに「使わないアプリ」というフォルダでもつくって、そこに放り込んでおきましょう。
「削除しても後でシステムに影響を及ぼさないアプリ」のような便利な一覧はないので「App Storeを削除するのは多分まずいだろう。計算機は削除できるかな?」と考えてみて、いわゆる常識を頼りにするしかありません。
1: OSのSystem Integrity Protectionを無効にする
チェスを完全に削除するには、Mac OSにビルトインされているSystem Integrity Protectionを無効にしなければなりません。システムの重要ファイルを他のアプリによって改変されないよう守っている素晴らしい保護機能なので、普通はこのようなことはおすすめしませんが、1分ほどで元に戻せるので怖がらなくても大丈夫です。
無効化するのは簡単です。Macを再起動した直後に「Command+R」キーを押したままにして、復元モードで起動します。起動したら「アプリケーション > ユーティリティ > ターミナル」をクリックします。「csrutil disable」と入力してEnterキーを押し、パスワードを入力して再度Enterキーを押します。そしてMacを再起動します。
2:AppCleanerで削除する

Macが再起動したら、アプリを関連ファイルごとシステムから確実に削除できるアプリ「AppCleaner」を使います。AppCleanerをダウンロードしたら起動します(インストールは必要ありません)。
メニューバーの名前をクリックし、システム環境設定を選びます。「OS Xのデフォルトのアプリを保護する」のチェックをはずし、ウィンドウを閉じます。そして、AppCleanerのウィンドウに削除したいアプリをドラッグ&ドロップして、「Remove」ボタンをクリックするだけです。
カレンダーアプリなど、必要なアプリを削除してしまわないように気をつけましょう。
3:System Integrity Protectionを再度有効にする
要らないアプリを削除したら、System Integrity Protectionを無効化したのと同じ作業を繰り返します。ただし、有効化する時にターミナルで入力するコマンドは「csrutil enable」なので、そこだけお間違えなく。
Image: Apple
Source: AppCleaner
David Murphy - Lifehacker US[原文]