Appleは毎年、iPhoneのデータプライバシーを向上させるとともに、業界全体の新たな基準となる新機能をリリースしています。
iOS 15.2 では「Appプライバシーレポート」という新機能が追加され、アプリがユーザーの個人データをどのように使用あるいは送信しているかを見える化した読みやすいレポートとして提供。
iPhone/iPadで「Appプライバシーレポート」を有効にする方法
「Appプライバシーレポート」は、iOS15.2またはiPadOS15.2にアップグレードしても、デフォルトでは有効になっていない機能のひとつです。
「設定」→「プライバシー」→「Appプライバシーレポート」と進み、「Appプライバシーレポートをオンにする」をタップして、この機能を有効にしてください。
これで、iPhoneは、アプリとネットワークのアクティビティの記録を開始します。いくつかのアプリを使用した後に、データレポートを確認しましょう。
「Appプライバシーレポート」の見方

「スクリーンタイム」機能を使ってアプリの使用状況をトラッキングしたことがあると、このレイアウトに見覚えがあるかもしれません。
「Appプライバシーレポート」は、過去1週間のアクティビティを4つのセクションに分けて表示します。
データとセンサーアクセス
ここでは、アプリがiPhoneのセンサーやアプリのデータ(カメラ、位置情報、連絡先、フォトライブラリ、マイクなど)にいつ、何回アクセスしたかが表示。
これで、アプリが本来アクセスすべきでないデータにアクセスしているかどうか把握することができます。
アクセスしている場合は、特定の設定をすることでアクセスさせないようにできますよ。
Appのネットワークアクティビティ
確かに便利なのですが、このセクションの意味を理解するのは少し難しいかもしれません。
ここには、GoogleやFacebookなどの一般的なドメイン名だけでなく、複雑なドメイン名も含まれています。
問題のアプリが、ここに表示されているすべてのドメインやサイトと通信しているか把握することが目的です。
このドメインが気になる方は、MacRumorsのコミュニティメンバーが、有害なハッカーのドメインのリストを作成しています。
自分のリストにこれらのドメインが含まれていないか確認し、ドメイン要求を送信しているアプリをアンインストールできるか確認しましょう。
Webサイトのネットワークアクティビティ
このセクションでは、ユーザーが閲覧していたWebサイトがコンタクトしたドメインが表示されます。
ドメインをタップすると、そのドメインが誰によって所有されているか(データがあれば)わかり、どのアプリがそのドメインからデータにアクセスしたかも表示されますよ。
最もコンタクトされたドメイン
このセクションでは、ユーザーのすべてのアプリが最も多くコンタクトしたドメインを組み合わせてハイライトします。さまざまなアプリがコンタクトしている類似サイトを確認するには良い方法です。意外な発見があるかもしれません。
現在、「Appプライバシーレポート」は読み取り専用のレポートです。
「共有」ボタンをタップすると、レポートを別のファイルにエクスポートすることができます。Appleは、悪質なハッカーによるデータアクセスの一部を無効にするコントロールやオプションを、まだ提供していません。
Source: Mac Rumors