どんな人にも真実だけを語ってほしいのは山々ですが、たまに「この人、嘘をついているな」とわかってしまうことがあります。
人間は常に嘘をついています。公人は公の場で嘘をつき、害がないこともあれば、キャリアに悪影響を及ぼすこともあります。
生きていれば、残念ながら嘘にも嘘つきにも遭遇してしまいます。ですから、嘘を見抜けることが大切です。
誰かに騙されているかどうかを見極めるための一般的な手がかりはたくさんあります。言葉で見抜けることもあれば、ボディランゲージを見て判断することもできます。
どうしたら嘘を見抜けるでしょうか?
正直に言動しているときの状態を把握する
相手がこちらを騙そうとしているのかどうか判断するには、まず、その人が正直に言動しているときの振る舞い方を把握して、それをベースラインとして定める必要があります。
そのベースラインは、ありふれた日常的な状況下での振る舞いで決まります。その人がこのベースラインから外れるとどうなるでしょうか。
そわそわして注意が散漫になったり、口調が優しくなり控えめになるなど、よく観察して記憶しましょう。
つまり、普段とは極端に違う雰囲気になっていたら、何かまずいことが起こっているのかもしれません。
ベースラインを定める自信がなくて、他人が呼吸するように嘘をついている気がしたら、それがその人のベースラインかもしれません。
文脈で判断すべき
嘘が一番よくばれるのは、相手がベースラインから明らかに外れた言動をするときですが、『The Body Language of Liars』の著者であるLillian Glass博士によると、「文脈こそがすべて」です。
彼女はメールで次のように回答しています。
誰かがあるボディランゲージを使ったり、ある言葉を使ったりしても、文脈によっては必ずしも嘘をついているとは限りません。
たとえば、普段は陽気で社交的な友人でも、こちらが不快な質問をすると、口数が減り控えめに見えることがあります。その場合は、必ずしも相手が嘘をついているわけではありません。
たとえば、自宅のガスを消し忘れて外出してしまったかな、と心配しているのかもしれません。
「この人は、嘘をついているのかな」と疑わしく思ったら、多くの要因がその人の行動に影響を及ぼしている可能性があることに注意しましょう。
ただし、たとえば著名な公人が嘘をついていると繰り返し非難されているなら、文脈がどうであれ、外的な状況は関係ないのかもしれません。
その人物にとって、嘘をつくことが習慣になっているのかもしれません。
表情の変化
嘘は顔に出ます。
人間は嘘をつくとき、唇の動きが不自然になったり、視線をそらす傾向があることが多くの研究でわかっています。
嘘をついている最中は、唇をすぼめたり舐めたり、過度にまばたきしたり、「突然目をそらしします(視線が上、下、横のどこに向くかは関係ありません)」とGlass博士は書いています。
普段はそうした振る舞い方をしない人なら、「相手は本当のことを言っていないと仮定しても良いかもしれません」とGlass博士は書いています。
カナダのダルハウジー大学にあるStephen Porter氏の法医学心理学研究所が2008年に行なった研究では、顔と嘘の関係が詳しく観察されています。
この研究の筆頭著者の1人であるStephen Porter氏は、当時次のように述べています。
誰かが、たとえば「終身刑」になるといった悲惨な結果になる重大な嘘をついていると、その嘘はいずれにしろばれてしまいます。
ボディランゲージと違って、自分で自分の顔の表情をチェックしたり、完全にコントロールすることはできないからです。
ボディランゲージ
探偵やFBI捜査官が容疑者に尋問する際に、ボディランゲージに細心の注意を払うのには理由があります。Glass博士も言うように、「身体は嘘をつかない」からです。
嘘をついている疑いがある人間は、精神的に脅かされると、ある身体行動が現れます。
「一般的には知られていませんが、人間の脳にストレスがかかると、脳の温度が上昇し、額や鼻の下に汗をかくことがよくあります」と、行動分析者であり尋問官でもあるRoger Strecker氏は、2017年にNBCニュースに語っています。
NBCにStrecker氏は次のように述べています。
人間が顔に触るのは、赤ちゃんの「おしゃぶり」みたいなもの。ストレスを感じている脳を落ち着かせる効果があるからです。
足を軽くたたく、手を落ち着きなく動かす(ベースラインでは手、脚、足がそのような動きをしない場合ですが)といった動作に注意する必要があります。
とはいえ、知り合いやテレビに出ている人が、リモートで質問されると常に嘘をついているように見えるなら、このボディランゲージの法則の多くは通用しない可能性があります。
Source: Amazon, APA, Sciencedaily, BETTER