夜よく眠れるかどうかは、さまざまな要素に影響を受けますが、なかでも重要なのが枕です。
枕は背骨の位置を適切に保つのを助けてくれる、快適な眠りには欠かせない要素です。
枕の厚さや硬さの好み、ニーズは人それぞれ違いますが、どんな枕であっても使用期限を超えていると、安眠を妨げる要因となります。
今回は、使っている枕に寿命が来ているかどうかを確かめる方法を紹介します。
枕の寿命はどれくらい?
Sleep Foundationによると、専門家は、枕の材質にもよりますが、基本的に1〜2年ごとの交換を推奨しているとのこと。
枕によって使用期限が明記されているケースもあります。Land of Sleep社によると、ポリエステル製の枕は、使用期限がタグに記載されているそうです。
Sleep Foundationは、ポリエステル製の枕の寿命は約1年、ラテックス製の枕は約3年と言っています。
もちろん、「期限切れ」だからといってすぐに捨てる必要はありませんが、使用期限を過ぎた枕は構造上の問題が生じている可能性がありますので、買い替えの検討をお勧めします。
枕の見た目と匂いは?
シーツやカバーと同じく、枕も定期的に洗濯する必要があります。寝ている間に、枕は汗や髪の毛、皮膚の細胞などを吸収しており、それがダニを引き寄せたり、アレルギー体質の人の症状を悪化させたりするおそれがあります。
定期的に洗濯してもシミや臭いがとれない場合は、皮脂やフケが枕の奥まで浸透しているということ。つまり、買い替え時期が来たということです。Jillian KramerさんはMarthaStewart.comで次のように書いています。
自分の枕の中に何が潜んでいるかなんて、知りたくないでしょう。でも、せっかく来てくれたのだから教えてあげます。
虫や剥がれ落ちた皮膚、ダニおよびその排泄物が混ざり合ったものが潜んでいます。
気持ち悪いですよね。(枕カバーはもっとひどいかもしれません。Amerisleep社の研究によると、枕カバーを1週間洗わなかっただけで、米国の平均的なトイレの便座の17,422倍の細菌が付着していたそうです)
枕の形状で寿命を確かめる
枕の形状も重要です。枕の形で寿命かどうかを見分ける方法が2つあります。1つは、ふかふかテストです。本来ふかふかの枕が、洗ってもふっくらしない、元の形に戻らない場合は、すでに限界が来ています。
2つめは、折りたたみテストです。枕を折りたたんで手を離し、すぐに元の状態に戻れば、まだ寿命が残っています。折りたたまれたままであれば、もう限界です。
ただし、折りたたんですぐに元に戻ったとしても、ふかふかテストに合格しなかった枕は、おそらくもう寿命ですので、間違えないように。
枕の感触は?
枕は長く使うと、感触が変わってきます。触った感じがゴツゴツしていて、洗っても状況が改善しない場合は、枕の詰め物が劣化しているサインです(もう元には戻りません)。
もう1つの指標は、自分の身体感覚です。目覚めたときに首や肩、背中に痛みを感じる(あるいは頭痛がする)場合は、枕が原因かもしれません。
枕を長持ちさせる方法
枕を買い換えることに決めたら、新しい枕をできるだけ長く良い状態で使うために、やるべきことがいくつかあります。
真っ先にやるべきなのは、枕プロテクターを買うことです。枕プロテクターは、マットレスプロテクターと同じように、枕全体を覆って、皮脂や汗の吸収を防いでくれます。中にはダニを防ぐものもあります。
Good Housekeepingは、枕を定期的に洗濯することで、より長く良好な状態を保つことができると言っています。最低でも年に2〜4回を目安に、洗濯機内のバランスを考えて、同時に2つの枕を洗うことをお勧めします。
また、2つの枕を交互に使うことで、それぞれの寿命を伸ばすこともできます。
Source: Sleep Foundation, Land of Sleep, MarthaStewart.com, Amerisleep, Good Housekeeping, The Atlantic, SPINE health