ホテルの中では、ほぼすべてのものの値段が高いと思い込みがちです。お腹がすき過ぎてミニバーのものに手を出し、痛い目に遭った後は特にそうでしょう。
しかし、ほとんどのホテルに、ミニサイズのシャンプーやパン以外にも、無料のアメニティはたくさんあります。ただ、ホテルの人に聞かなければわかりません。
これは、特に4つ星、5つ星のホテルで、できるだけ確実に最高に快適な体験をしたい場合は当てはまります。今回は、無料で手に入る最も一般的なアイテムと、ホテルの人への聞き方を紹介しましょう。
トイレタリー、電化製品、その他のささいな必需品
ニューヨークを拠点とする旅行ライターTracy Kalerは、最近友だちと旅行をしている時、友だちが歯ブラシを持ってくるのを忘れたことに気づきました。
Kalerは「彼女がホテルの人に歯ブラシをもらえるかと聞いたところ、“もちろん、ほとんどのホテルにこのようなものは置いてあります”と言われました」と言っています。
また、他にも爪やすりやシェービングクリームのようなトイレタリーも、何度も無料でもらったことがあると付け加えました。
ほとんどのホテルは、お客さまにできるだけ快適に過ごして欲しいと思っています。ホテルの人が外に買いに行ったものでも、料金を請求しないこともあります。
ほとんどのホテルが、お客さんがドラッグストアに買いに走らなくてすむように、シャンプーやヘアスプレー、バンドエイド、鎮痛剤なども余分に準備していると、豪華旅行の専門家Karen Goldbergが「Virtuoso」で言っています。
携帯電話やスマホの充電器やアダプターも用意しているホテルもあるので、海外旅行をしていて、プラグが合わないことに気づいた時などは聞いてみましょう。
また、出張で泊まっている場合は、大事な会議の前にきちんとパリッとした格好で行けるよう、無料の靴磨きセットやズボンプレスがないかを聞いたほうがいいでしょう。
ミニバーに置いてあるものはほとんどが有料ですが、無料で毎日水のペットボトルを用意してくれるホテルは多いです。
スイートルームにアップグレードしようかと考えている人は、スイートルームでは無料のフルーツバスケットやチョコレート、ボトルワインなどが提供されるかもしれないとKalerは言っています(ただし、当然ながら無料のサービスが高額な宿泊料金を相殺する可能性は低いです)。
無料のグッズだけでなく、思いがけなく雨が降った時の傘や、持ってくるのを忘れてしまったスポーツギアのような必要になったものも、無料もしくは低価格で貸してくれるホテルは多いです。
ホテル専門家のTiffany Dowdは、ニューバランスのパンツとシャツ、靴下、靴をたった5ドルで貸してくれる、ウェスティンホテルの特典を利用していると言っています。
また、運動をするのに部屋の外に出たくない時のために、自分の部屋で使えるヨガマットを用意しているホテルもあります。
運動の後で心地よい昼寝をしたい人は、「枕のオプション」がないかをチェックしましょう。いくつかの種類の枕を用意しているホテルは多いので、自分にとって最適な柔らかさ/硬さの枕が見つかります。
食べ物や飲み物
ワインに関して言えば、ホテルのスタッフにワインとチーズのイベントがないかを聞くべきです。
ニューヨークならKimptonからJane Hotelまで、ほとんどのホテルでそのようなイベントがあると専門家は言っています。イベントがいつ開催されるのかを、ホテルのスタッフに確認しなければなりません。
Kalerは「本当にいい特典です。外に出かけて、ワイン1杯に15ドル払わずに、ホテルに行けばワイン数杯と少しのチーズがもらえるのです。これで夜ご飯までの腹ごなしになります」と言っています。
また、滞在中の時間を最大に活用するアドバイスを数えきれないほど教えてくれる、ホテルのマネージャーやコンシェルジュと知り合いになるいい方法でもあります。
ニューヨークのGreenwich Hotelのような高級なホテルでは、無料のスナックやキャンディのバスケットを用意していることもあるとDowdは言います。ロンドンのDorchesterなどを含むいくつかのホテルでは、そのバスケットのスナックやフルーツを毎日補充してくれるところもあります。
ホテルが無料の朝食を提供しているかどうかも、常に確認したほうがいいでしょう。専門家曰く、ほとんどのホテルの食事の質は上がっているので、簡単に1日1食でお金を節約することもできます。
コンシェルジュや車両サービス
多くの旅行者が、ホテルが提供している最高のリソースのひとつである、コンシェルジュをうまく活用できていません。コンシェルジュは、文化的にどんなイベントがあるかを知っている専門家なだけでなく、予約が取れないと言われているレストランの予約を取ることもできます。
Dowdは「コンシェルジュは街で一番顔が広い人たちです。ディナーの予約をするだけでなく、いい席を取ってくれます」と言います。
また、コンシェルジュは最高の公演のチケットを取ったり、愛する人への完璧なプレゼントや、プロポーズの計画でさえ手伝ってくれます。
ホテルの乗り物についてもコンシェルジュに聞きましょう。何台か車があり、規定の範囲内であれば宿泊客を無料で乗せてくれるホテルもあります。
Kalerがマンハッタンのペニンシュラホテルをチェックアウトした時、「地下鉄の駅まで歩きます」と言ったら、マネージャーに呼び止められて、ミッドタウンから彼女の家の近くのアッパーウエストサイドまで送る車を準備していますと言ったのです。
結論:とにかく聞いてみる
ホテルというのはサービス業です。物やサービスが無料なのかわからない場合は、恥ずかしがらずに聞いてみましょう。ホテルに着く前でもいいです。
Dowdは「SNSを使ってホテルに聞くのもいいです。聞いただけでも、ホテルは常にきちんと対応しようとします」と言っています。
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Image: Africa Studio/Shutterstock.com
Source: Tracy Kaler, Tiffany Dowd
Ben Fractenberg - Lifehacker US[原文]