足の指を突き指すると、身体的に痛いだけでなく、エゴも傷つきます。
漫画のキャラクターのように苦しそうに足を掴んで、こうなったのも自分のせいだと嘆くしかありません。
幸いなことに、ほとんどの場合、こうしたケガは大したことはなく治ります。
とはいえ、突き指は本当に痛いので、ソファの角にぶつけただけでも、深刻なダメージを受けていないか、心配になることでしょう。
今回は、足を突き指した時に知っておくべきことと、その対処法をご紹介します。
なぜ突き指はこれほど痛いのか?
「足の指をよくぶつけているが、靴を履いているときはそれに気づかないだけだ」とニューヨーク市の足病医のMichael Trepel氏は言っています。
足の突き指とは、「裸足か、つま先が開いているシューズを履いて歩いているときに、足の指を何かにぶつける」ことを言うと、同氏はThe Healthyのインタビューで話しています。
家で足を突き指をすることが多いのはそういうわけです。とくに、夜中に目が覚めて周囲の状況がよくわからないときに、突き指をしがちです。足の指の中でも特にぶつけやすいのが、親指と小指です。
しかし、なぜ突き指の痛みは、実際のケガの深刻さをはるかに超えているのでしょうか?
「足の指の周りには、触覚を得るために神経が密集しています」とTrepel氏。
そのために、足の指のケガは、かかとのケガよりも強い痛みを感じます。
足を突き指したときの対処法
すごく痛いかもしれませんが、痛みが治まるまで数分間待ってみましょう。痛みが治まり、足の指、皮膚、爪、爪床に損傷の兆候が見られなければ、ほとんどの場合、たいしたことはなく、そのまま何もしなくて大丈夫です。
フロリダ州ペンサコーラで開業している足病医のGrace Torres-Hodges氏は、ごく一般的なRICE処置を推奨しています。
つまり、足の指を痛めた部分を休ませ、氷で冷やし、圧迫し、高い位置に挙げ、必要に応じて市販の鎮痛剤を服用するというやり方です、と同氏はThe Healthyのインタビューで語っています。
指がすぐに腫れたり、あざができることもあれば、夜から翌日にかけて腫れてくる場合もあります。
また、数日後に指が黒くなったり、青くなったりすることもありますが、時間がたってから症状が現れたからといって、指が折れているとか、何か重大な問題があるというわけではありません。
爪をぶつけてしまうと、爪の下で出血する(爪下血腫)ことがあります。
「爪の周りには多くの細菌が存在するため、爪の下を傷つけると感染症を引き起こすおそれがある」とTrepel氏は説明しています。
医師の診断を受けるべきとき
指をぶつけた後、足の指が曲がっていたり、変形していたりする場合は、医師の診察を受ける必要があります。足の指が折れているかどうかを判断するために、レントゲンを撮るかもしれません。
足の指が折れていたり、曲がっていたり、変形していたりする場合は、局部麻酔をした後、指を元の位置に戻す処置を行います。
その後、ケガをした指をとなりの指にテープで固定するか、外科靴を履いて足を固定します。
骨折はしていないが、数日経っても指に強い痛みがある場合は、回復するまでRICE処置を続けるように指示されると思います。
皮膚を深く切った場合は、病院で処置してくれますが、場合よっては縫合することも。
爪や爪床が傷つき、爪の下に血豆ができた場合は、爪を完全に失ってしまうリスクを減らすために、血を抜く処置がされるだろうとTrepel氏は言っています。
あわせて読みたい
Source: The Healthy
Elizabeth Yuko - Lifehacker US[原文]