ここ米国ではパンデミックが次第に勢いを無くし(少なくとも今のところは)、雇用市場はゆっくりと回復の兆しを見せていますが、何百万人もの労働者が退職して、「退職者続出」という見出しが散見されるようになりました

前職を辞めてから再就職するまでの期間に関しては、考慮すべきことがいくつかあります。

退職してから再就職するまでの注意点

次の仕事が決まってから現職を退職することが望ましいのですが、もっとリスクの高い生き方を好む人たちもいます。

ひどい上司や過酷な要求のせいで燃え尽き症候群になったことが理由で退職した場合は、セーフティネットがない状態ではあっても、正しい選択をしたのかもしれません。

新たな可能性を探求し、個人的に成長できる分野を追求するために、「無」の世界に飛び込んでいるのかもしれませんね

キャリアコーチのNancy Leightonさんは、将来採用面接を受けるときは、それが面接官にわかるようにしたほうが良いとして、次のように語っています。

転職先が決まる前に前職を退職した場合は、そのような選択をした理由をうまく説明する必要があるのです。

たとえば、退職理由はひどい上司のせいでなく、ボランティアに興味があったから、あるいは、他に興味が持てることや転職の可能性を探るためにクラスを受講したかったことにしたほうが良いでしょう。

米Lifehackerの過去記事でも触れていますが、無計画に仕事を辞めることは絶対にしてはいけないとLeightonさんは言います。

この場合の「計画」には、新しいスキルを身に着けたり長い間興味があったのに手を着ける機会がなかった関心のある仕事の分野を追い求めることも含まれますよ

退職してから次の仕事に就くまでのブランクの期間が長くなるほど、研修やボランティア活動を通じて新しいスキルの習得に取り組んでいない限り、採用候補者としての魅力を失うことを覚えておきましょう。

ただし、雇用市場が堅調であっても、次の仕事に就くまでの準備期間が予想より長くなるかもしれません。そのことは覚悟しておきましょう。

再就職するまでに許容されるブランクの長さは

次の仕事に就くまでのブランクの期間を長くし過ぎないようにしてください」と、履歴書サービス会社Leet Resumesの創設者である Marc Cenedella さんは言います。

Cenedellaさんは、理想的なブランクの期間は2〜3か月ぐらいであり、6か月を超えないようにすることを推奨しています

半年なら、将来の雇用主に対して「過度の説明を必要としない」ぎりぎりの期間ですね。

ただし、常に適切な計画と予算を立てましょう。退職後3カ月のブランクを予定しているなら、いざというときのために、6カ月分の予算を取っておくべきかもしれません。

「どんなに素晴らしい計画も予定通りにいかないことがあります」とLeightonさんは言います。

結局のところ、人生の喜びを奪った仕事を辞めるのであれば、少なくとも自分が楽しめると思える仕事に就きたいと思うはずです。

仕事から得られるメリットも重要な要因なので、退職すると結果的に健康保険に加入できなくなるなら、退職しない方が良いでしょう

医療費を自己負担できるなら構いませんが(誰もが知る通り非常に高額なので、予算を食いつぶす可能性があります)、退職後に配偶者の健康保険に乗っかることができる人しか、健康保険の問題は解決できないかもしれません。

離職後のブランク期間の過ごし方

仕事を辞めるなら、方向転換のプロセスだと考えれば一番よく理解できるかもしれませんよ。

自分のキャリアの方向性について、時間をかけて一生懸命考えましょう。

既に退職して「無」に足を踏み入れているなら、この遠大で、怖くて、ワクワクする問題を熟考するのは間違いなく本人の責任です。

ボランティアを通じて目的に専念しようと、別の職業に就ける可能性のあるクラスを受講しようと、何か新しいことを学ぶことは、これを達成する方法に違いありません。

うまくいけば、充電できたと感じるだけでなく、未来に何があろうと取り組む覚悟ができたと感じるかも


Source: US Jobs Report May,npr,NANCY LEIGHTNO,Leet Resumes