Appleは最近になって、App Storeのガイドラインを変更しました。これによって、サードパーティーのアプリが、広告やマーケティングなど販促関連メッセージを含むプッシュ通知を送ることが可能になりました。
とはいえ、この方針変更は意外ではありません。Appleは自社の純正アプリで、もう何年も前からこうしたメッセージを送っていたからです。
わずらわしいプッシュ通知…
「Apple TV+」や「Apple News+」への登録を促すメッセージに、うんざりさせられていた人も多いのではないでしょうか?
Appleのガイドラインによれば、プッシュ通知を通じて、スパム…いや、「開発者がぜひお伝えしたいメッセージ」を送ってくるアプリは、ユーザーに対してこうした通知をオプトアウトする手段を設けることが義務づけられています。
それでも、この仕組みがふれこみ通りにうまく機能するかと言えば、私は疑わしく思っています。
そもそもAppleは、自社サービスについて「通知の形を借りた広告」を簡単にオフにできる機能を提供していません。ガイドラインだけでなくOS自体を作っているAppleの自社サービスですら、そんな状況なのです。
それでも今は、通知の設定を見直し、わずらわしいプッシュ通知を送ってくるアプリ(と通知の方法)を厳選するのに良いタイミングと言えます。
こうした通知は前もってオフにしておくことができるのですから、次から次へと押し寄せる、邪魔なお知らせに関わり合う必要はありませんよね。
アプリの通知をオフにする方法
設定を変えるためには、まずはiOS(あるいはiPadOS)の「設定」を開き、「通知」をタップします。
すると、あなたが「iPhone」や「iPad」にインストールしたすべてのアプリが一覧で表示されるはずです。

残念ながら、アプリの通知を一括で変更する便利な方法はありません。通知の受信を許可するかどうか、許可する場合はどのような方式を選ぶかは、個別に設定しなければなりません。
ただし、こうやっていちいち設定することで、もう使っていない(あるいは1度も使わなかった)アプリをデバイスから削除するきっかけにはなります。これは、メリットと言えるかもしれません。
サウンドやバッジも設定できる
さて、設定を変更したいアプリをタップすると、以下のような画面が表示されるはずです。

この画面から、通知の表示方式が設定できます。
例えば、特定のアプリからロック画面にしつこくメッセージが送られてくるのにうんざりしているなら、そのアプリの「ロック画面」通知をオフにすれば良いのです。
さらに、ロック画面では見たくないけれど、こちらが必要な時にアプリの通知を参照したい場合は、「通知センター」への表示を許可しておきましょう。また、iPhoneやiPadを使っている時に通知が表示されるのが気にならないのなら、「バナー」表示を許可するのも1つの方法です。
さらに、アプリが通知を送る時に通知音を出す「サウンド」機能も、オフにすることを強くお勧めします。私自身、『TodayTix』というアプリの通知音に、何度もギョッとさせられた体験があるからです。
また、「バッジ」についてもオフにすることが可能です。バッジとは、通知が未読の時に、アプリのアイコンの右上に表示される数字を記した赤い丸のことですが、これが出ていると、ついアプリをチェックしてしまうという人も多いはずです。
通知を減らして心安らかに
そして、どのアプリの通知をオフにするかですが、特にしつこく通知を送ってくるアプリがあれば、そうしたものの設定を真っ先に変更するべきです。
逆に、iPhoneやiPadにインストールしているゲームで、特に通知が気にならないのであれば、わずらわしく感じない限りは設定をそのままにしておいてもかまわないでしょう。
私は自分のiPhoneの見た目や操作方法を自分好みにカスタマイズするのが好きですが、それでも、自分のデバイスに入れているアプリはかなりの数になるので、すべての通知設定を変更する気にはなれません。
設定を変更するのは、アプリの挙動が気に障るようになってからでも十分です。その場合は、いっそアプリを完全に削除してしまうという選択肢もありますね。
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Image: Shutterstock
Source: CNBC, Digital TV
David Murphy - Lifehacker US[原文]