コイントスは究極的には表と裏が50%の確率で出るはずですが、実際にやると少し違った結果になります。スタンフォード大学の研究によると、公正なコイントスを行っても、51%の確率で、投げる前に下に向いていた面が、投げた後でも下を向くそうです。また、コインをフリップするかわりにスピンさせた場合、表と裏の重量にわずかにでも偏りがあれば、重いほうが下を向く確率がかなり高くなることがわかっています。(1セント硬貨をスピンさせると80%の確率で裏が上を向く)。ところが、どんな不正なコインを使っても、公正な結果が得られるすばらしい数学トリックが存在します。

数学と科学の玉手箱Fermat’s LibraryのTwitterアカウントに、シンプルな解決策が提示されていました。表か裏かを選ぶかわりに、表ー裏か、裏ー表か、を選ぶようにするのです(表ー表、裏ー裏となった場合はやり直し)。2回とも同じやり方でコイントスを行なうかぎり、裏ー表、表ー裏が出る確率はまったく同じになります。

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Image: Fermat’s Library/Twitter

このテクニックを使うと、裏と表がある物ならなんでも、また、表裏がでる確率がどれほど偏っていようと、公正なコイントスを行うことができます。また、コインのようなものでなくても、作為的な操作が不可能で、結果がランダムに2つに1つに決まるものなら、どんなものでも使うことができます。

このほかにも、Fermat’s Libraryには、円を楕円形に折りたたむ方法や、三角関数のチートシートなど、さまざまな賢い数学トリックが掲載されています。


Image: sirtravelalot/Shutterstock.com

Source: Stanford University, Twitter(1, 2

Nick Douglas - Lifehacker US[原文