サンドイッチ屋さんのトイレで、娘の世話をしているときのことです。
息子に目をうつすと、恐ろしいことに、トイレの手すりをなめようとしているじゃありませんか! 初めて息子の口を石けんで洗いたいと思いました。
好奇心旺盛な子どもを、公衆トイレに連れて行くのはあまり気が進みませんよね。息子が壁紙をなめるという想定外の光景を思い浮かべると、今でもぞっとします。
自らの舌であれこれ探索しようとしている息子の姿を見てから、私は子どもを連れて公衆トイレに行くときは、壁や床を触らないようにさせる方法を編み出しました。
トイレに並ぶ待ち時間の長さや子どもの性格に応じて使い分けてください。
1. 待たずにすぐトイレを使える場合
誰も並んでいなくて、すぐトイレを使えるときは、シンプルな戦略がベストかもしれません。子どもに「両手をポケットに入れてお口をぎゅっと閉めてほっぺを膨らましてちょうだい」と言いましょう。
こうすれば、子どもの手はポケットに入って保護されますし、口も閉じるので余計なものをなめずに済みます。
子どもによっては、もう少し身体を動かすやり方が向いていることもありますし、ポケットがない服を着ていることもあります。
そんなときは、「お腹を触って」「頭を触って」「拍手して」「口笛を吹いて」というふうに、「サイモンが言いました(命令通りに体を動かすゲーム)」をしましょう。
とにかく、子どもの手と口を使う動作をさせれば、余計なところをなめたり触ったりしないで済みます。
「溶岩ゲーム」をする
子どもはみんな「溶岩ゲーム(床が溶岩だと想定するゲーム)」をして遊んだことがあるはずです。
「うちの子は、(溶岩がボコボコ泡立っていると設定した)床を踏まないようにしながら、ソファから枕に飛び移ったことなんかないと思う」というあなた、それは単にお子さんが賢くて親にばれないようにしているだけです。今こそ、日ごろの鍛錬の成果を見せるときです。
公衆トイレに入る前に、このゲームのルールを子どもに教えましょう。
- 壁は溶岩だよ。
- 一見なめてみたいぐらい美味しそうに見える手すりも溶岩だよ。
- 床も溶岩だけれど、どんなに熱いものを踏んでも平気な靴を履いているから、床は踏んでも大丈夫。
- でも、手や服は熱に弱いから、手で床を触ったり床に座ったりするのはダメだよ。
子どもはゲームに勝ちたいので、溶岩に触らないようにするはずです。
「魔法の洞窟」へようこそ
「溶岩ゲーム」をすると、子どもによっては、ぴょんぴょん跳ねて遊ぶバウンスハウスの中にいるような気分になって、あちこち飛び跳ねたくなるかもしれません。でも、落ち着きなく飛び跳ねる子どもは、トイレに並んでいる人たちから嫌われそうです。
そういうときは、「溶岩ゲーム」を「アラジンゲーム」にアレンジしましょう。アラジンは、魔法の洞窟からランプを持ち出さなければなりませんが、ランプ以外のものに触ってはいけません。泥棒映画みたいに聞こえるかもしれませんが、今は子どもを騙してその気にさせているので、悪くないアプローチだと思います。
公衆トイレを魔法の洞窟に、洗面台のソープディスペンサーを魔法のランプに設定しましょう。
2. 待ち時間がかなり長くなりそうな場合
公衆トイレが長蛇の列で子供が飽きてしまうと、どんなに素晴らしいプランも効果がなくなります。
列に並んでかなり長く待つことになりそうなときは、ポケットに携帯用ウェットティッシュを入れておきましょう。そして、子どもが壁を触るたび、ウェットティッシュでひたすら手を拭いてあげるのです。
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Image: Shutterstock
Source: Kotaku
Jonathan Bender – Lifehacker US[原文]