Appleは2021年秋、macOS Montereyをリリースする予定です。
これは、大規模なアップデートとなるでしょう。
ショートカットの自動化が、ついに導入されます。
ユニバーサルコントロールにより、iPadとカーソルをシェアできるようになります。FaceTimeの新機能にも注目です。
秋まで待てない冒険好きなあなたは、今すぐパブリックベータ版を入手ししてはいかがでしょう。
ただし、ベータ版ですから、すべてがスムーズにいくわけではありません。
バグがあれば、互換性の問題もあるでしょう。それでもいいというのなら、まずはTime Machineのバックアップ(または、ベータ版のためのパーティションの新規作成)を。
それが済んだら、macOS Montereyパブリックベータ版のインストールに進みましょう。
macOS Montereyパブリックベータ版のダウンロードおよびインストール方法
iOS 15やiPadOS 15のパブリックベータ版の入手より少しだけ複雑ですが、おおむね方法は同じです。
パブリックベータ版のプロファイルをインストールすると、Macがパブリックベータチャネルに移動します。
以降、OSの新バージョンのアップデートを、定期的に無料かつ自動で入手できるようになります。
また、安定したバージョンが出たら、そちらにスイッチすることも可能です(おそらくそのタイミングでパブリックベータチャネルを離れるのがいいでしょう)。
まずは、Appleのパブリックベータプログラムに登録します。
- Appleのパブリックベータウェブサイトを開き、「サインイン」ボタンを押して、Apple IDでサインインする
- 画面上のツールバーで「デバイスを登録」を選択し、「macOS」タブを選ぶ
- 「お使いのMacを登録する」セクションまでスクロールして、「macOS Public Betaアクセスユーティリティをダウンロード」ボタンをクリック
- ダウンロードが終わったら、ダウンロードした場所からファイル(macOSPublicBetaAccessUtility.dmg)を開く
- 次に、.pkgファイルをダブルクリック。インストーラーが起動する
- Time Machineバックアップをしていない場合、警告が表示される。バックアップ済みであれば、「OK」「続ける」の順にクリックする
- 「同意」を押してAppleの利用規約を受け入れたのち、「インストール」をクリックしてプロセスをスタートさせる。画面の指示に従い、管理者パスワードを入力する(Touch IDによる認証も可能)
- プロファイルのインストールが終わると自動で「システム環境設定」の「ソフトウェアアップデート」セクションが起動し、macOS Montereyパブリックベータ版のダウンロード準備が完了。「ダウンロード」ボタンをクリックしてダウンロードを開始
- 大きなファイル(11GB超え)のため、ダウンロードには時間がかかる。ダウンロードが完了すると、Macが再起動する
- 再起動後、macOS Montereyのインストーラーが自動でポップアップする。しない場合、アプリケーションフォルダ内で見つける
- 「続ける」をクリックして、インストーラーの指示に従う。規約に同意し、ベータ版をインストールするドライブを選択(メインドライブでもパーティションでも)
- 「インストール」をクリックして、パスワードを入力して、「OK」をクリック。その後、「再起動」ボタンをクリック

再起動後、macOS Montereyのインストールプロセスが始まります。新OSのインストールですから、それなりの時間は覚悟してください。
インストール後、Macが再び再起動すると、ついにmacOS Montereyパブリックベータ版が起動します。
macOS Montereyパブリックベータ版のやめどき
ベストなやめどきとしては、AppleがmacOS Montereyの安定バージョンをリリースしたときでしょう。そのタイミングで、安定したチャネルにスイッチするのがシンプルな方法です。
macOS Montereyの安定バージョンがインストールされたら、「システム環境設定」「ソフトウェアアップデート」を開いてください。
次に、左のサイドバーで、小さい「詳細」ボタンをクリックします。

ポップアップしたウィンドウで「デフォルトに戻す」を選択し、管理者パスワードまたはTouch IDを使って認証します。
数秒で、安定チャネルに戻っているでしょう。
macOS Montereyの特徴

macOS Montereyは、iOS 15およびiPadOS 15の新機能の多くを統合しています。もちろん、Mac専用の機能もあります。
MacのFaceTimeアプリがアップデートされ、グリッドビュー、ポートレートモード、画面、動画、テレビ番組、音楽などを共有できるSharePlay機能などが追加されました。
また、Focus機能(おやすみモードのアップグレード版)がMacにも導入され、iPhoneやiPadと自動で同期されます。
Live Text機能では、画像からテキストを選択できます。
Quick Note機能では、ピンチするだけでどこからでもコンテキストを意識したメモを取ることができます。
さらに、Shortcutsアプリが遅ればせながらMacに登場。AutomatorやAppleScriptとの下位互換を持ちつつも、ユニークなアクションもあります。
そして最後に、Universal Controlは、Macのカーソルを使ってiPadの画面を操作するための機能です。やることは、Macの画面の端からカーソルをはみ出させるだけ。
するとあら不思議、iPadからカーソルが出てきます。
Safariのインターフェイスにも大がかりな改修が入っています(これについては、macOS Big Surでも確認できます)。
対応するMac一覧
今回のmacOS Montereyアップデートでは、古いMacの一部が置き去りにされています。
具体的には、2013年および2014年製の一部のMacはサポートされていません。
以下に、macOS MontereyをサポートしているすべてのMacを示します。
- iMac - 2015年後半以降
- iMac Pro - 2017年以降
- MacBook Air - 2015前半以降
- MacBook Pro - 2015年前半以降
- Mac Pro - 2013年後半以降
- Mac mini - 2014年後半以降
- MacBook - 2016年前半以降
Khamosh Pathak - Lifehacker US[原文]