さまざまな理由で、相手と目を合わせられない人もいます。
さらにこの1年は、自宅から出ることができず、人との交流はパソコンなどの画面を通して行なうしかない状況が続きました。
それを考えれば、以前なら苦もなく人と目を合わせていた人でも、またそのような心境に戻るまでには、少し時間が必要になるかもしれません。
では、話している相手が、こちらと目を合わせてくれない場合は、どうしますか?
相手の態度を気にせずに、こちらはひたすら目を見つめ続けるべきなのか。
あるいは相手に合わせるかたちで、ほかの場所に視線を移すべきなのか。
どちらが良いのでしょう?
「HUFFPOST」に4月に掲載された記事で、Caroline Bologna氏が、目を合わせるべきか悩む状況でのふるまい方について、コミュニケーションの専門家に話を聞いています。
目を合わせない人と話をする時の心得
具体的なふるまい方についてお話しする前に、まずは「人と目を合わせるかどうか」という問題に関しては、すべての文化が同じルールや基準に基づいているわけではないことを知っておきましょう。
心理療法士のAnnette Nunez氏は、上記のHUFFPOSTの記事で、「私たちは人と目を合わせることに重きを置いています。これは、アメリカの文化で特に顕著な傾向です」と指摘しています。
そして、会話をする前に、相手の人となりや育ってきた環境について調べておくことができないケースもある以上、迷った時は、相手のふるまいに合わせるのが良いでしょう。
こちらと目を合わせない人との会話で心がけておきたいポイントとして、Bologna氏の記事では、ほかにもこんな事柄を挙げています:
- 話している相手が目を合わせてくれない場合でも、「私のことが嫌いなんだ」などと、自分に対する敵意ととらえるのはやめましょう。
- 優しく、共感する気持ちを持って会話を続けましょう。
- 話している相手の会話のスタイルに配慮をしましょう(目を合わせるか、合わせないか、ということもここには含まれます)。
- 真正面から顔を合わせて話すのをやめて、会話のシチュエーションやお互いの位置関係を変えてみましょう。例えば、一緒に歩きながら、あるいは同じ書類を眺めながら話してみてください。
- 自分だけが一方的に話していないか、チェックを怠らないようにしましょう(そもそもこれは会話では禁物です)。
要するに、短気を起こさず、相手に配慮し、流れに合わせることが会話の鉄則です。
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Source: HUFFPOST