瞑想をToDoリストに入れて事務的に行っている人や、瞑想から期待するほどの効果が得られていないという人は、マインドフルネスへのアプローチを考え直すといいかもしれません。
瞑想を習慣にすると、良い効果をたくさん得られます。しかし、ヨガマットやソファに座って瞑想アプリを開いてみても、心の準備ができていないと、瞑想から最大限の効果を得ることはできません。
言い換えるなら、瞑想する前に心を鎮めてリラックスする方法を学ぶ必要があるということです。ただ、それは(特に今のようなときは)簡単ではありません。
自宅で瞑想の効果を最大限得る方法
Matt Jancerさんは、マインドフルネスのマインドセットに入っていくために、瞑想専用のスペースを設けることをWiredで提唱しています。
そうは言っても、既に自宅の一部を在宅勤務用のスペースにして、さらに子どもの自宅学習用のスペースも作っていると、なかなか瞑想専用スペースまで作れません(マスキングテープで仕事用のスペースを囲ってホームオフィスにするテクニックを過去記事で紹介しましたが、実践していますか?)
しかし、多目的なスペースででも、瞑想に適した環境を作ることはできます。
Jancerさんは、瞑想を始める前に、キャンドルを灯したりお茶を飲むことをすすめています。コツは、毎回同じキャンドルを使い(特にアロマキャンドルの場合は、その香りがマインドフルネスのマインドセットに入るきかっけになりラックスできます)毎回同じ茶葉でお茶をいれることです。
あと、昼間用の服をパジャマに着替えたり、瞑想用のストレッチ素材のパンツに着替えるなど、着替えることでマインドセットを切り替えやすくなります。
こうしたささやかな儀式を行うことで、「今はリラックスする時間だ」と意識できるようになります。
柔らかなファブリックの感触を肌で感じ、お茶の暖かさと風味を味わいながら、心地よい香りを漂わせるキャンドルのゆらめく炎を見つめていると、いかにもリラックスできそうじゃありませんか(聞いているだけで、もうリラックスした気分になったでしょ)。
心を整えてから瞑想を始める
一方、頭の中でとめどもない考えを錯綜させていると、瞑想の効果は得られません。
さあ、瞑想アプリを使って瞑想しよう。でないと、予定通りの時間に眠れなくて、朝疲れた状態で起きることになるから。
明日はZoomで会議があるし、学校の課題で子どもたちに外で5種類の花を見つけさせないといけないな。
こんな状態で学年の終わりまで過ごすなんて絶対無理だ。
1日中子どもたちと一緒でどうしたらいいのかわかりゃしない。でも、最近はみんなそんな感じで仕方がないのかな。だから、瞑想アプリでさくっと瞑想しようっと。
(ごめんなさい。さっきせっかく一緒にリラックス気分になったのにぶち壊しですね。)
何でもそうですが、瞑想もきちんと効果が出るように行うにはそれなりに時間がかかるものです。マインドフルネスは、自分のスケジュールに合わせてオンにしたりオフにしたりできるものではありません。
瞑想のプロセスにコミットするよう心を整えてから瞑想するべきです。ですから、瞑想を始める準備の部分も瞑想のプロセスにしてしまうと、さらにリラックスできて有意義な瞑想になります。
瞑想のやり方を教えるビデオやアプリは、まずマインドフルな状態に自分を持って行くことから始めるものが多いのは確かです。
ほとんどの人がリラックスした状態で瞑想を始められないことを、そうしたビデオやアプリの制作者たちは認識しているからでしょう。
しかし、ToDoリストにある他のタスクとは一線を画して、瞑想を一味違うものにする段取りを踏むと、驚くほど深く瞑想できて、上達するはずです。
そして、瞑想で得られた平常心、集中力、明晰な思考を日常生活でも維持する方法が新たに見つかるかもしれません。
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Image: Shutterstock
Source: Wired
Nicole Dieker – Lifehacker US[原文]