iOS:スマートフォンでR指定の写真を撮ったことがあるなら、写真ライブラリのどこかにまだその写真が潜んでいるのではないでしょうか。

私は忘れっぽい性格ですが、きわどい写真を撮ったという事実は覚えています。つまり、それなりの準備が必要でしたから。照明がポイントですよ!

あなたにも、少なくとも部分的には服を脱いで、納得がいく結果が得られるまで、何枚かの自撮り写真を撮ったという記憶があるかもしれません。

もしかすると、その写真を誰かに送ったという人もいるのかも(そして後で後悔するハメになる)。

職場閲覧注意を見つけるアプリ『Orga』

裸で自撮りをしたという事実は、簡単には忘れないものだということです。そして、そうした写真がライブラリの中に埋もれていて、なにかの拍子に誰かに見られてしまう可能性があります。

それが、私が『Orga』に興味をもった理由です。このアプリは、スマートフォンに保存されているNSFW写真(Not safe for work:職場閲覧注意)を見つけ出す手助けをしてくれます。

見つかった写真を、パスワードロックのかかるギャラリーに隔離することも可能です。

Orgaを起動すると、大きなスプラッシュ画面が表示され、このアプリの目的が示されます。写真ライブラリをスキャンして、何が写っているかを識別することです(とくにSNFWな何か)。

次に、パスコードを設定するように求められたのち、右上に「Is my data safe?」というリンクがあるページが表示されます。

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Image: Lifehacker US

リンクをタップしてアプリのFAQを読んでみましょう。以下にスクリーンショットを置いておきますので、Orgaが、みなさんの最も気になる質問(英語)にどう答えているかを確かめてください。

まずは写真フォルダをスキャンする

このアプリを使うには、画面に大きく表示されている[Scanning Photo]ボタンを押すだけです。

すると、写真ライブラリのスキャンが始まり、写真に写っているさまざまなアイテム(文字、ヌードに見えるものなど)が識別されていきます。その間、アプリは開いたままにしてください。

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Image: Lifehacker US

スキャンが完了したら、写真ライブラリから探しているものを検索できます。

また、「nudity(ヌード)」で検索する際に、スライドバーでアプリの感度を調節可能。

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Image: Lifehacker US

スマートフォンの中にスキャンダラスな写真が一枚も見つからなかったことは意外でしたが、意外過ぎるというわけではありません(このiPhoneに換えてからヌードを撮った記憶はありません。私の毎日なんて地味なものですから)。

アプリの感度をあげるとヒットする写真が増える

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Image: Lifehacker US

とはいえ、カリブ海に休暇旅行で行ったときに上半身裸の写真を撮った記憶があったので、スライダーを調節してもう少し感度を上げてみました。

すると、休暇旅行の写真が1枚見つかりました。

あとは、演劇でかつらを被った写真、掻きむしって出血した足、パソコンのホコリまみれのフィルターといった結果となりました。

これがどうして「ヌード」と判定されたのかは私にはわかりません。

ヌード写真をいれてスキャンした結果

私はあまりに退屈な人間だったようなので、みんなの大好きな上半身裸のスーパーヒーロー、Jason Momoaの写真をiPhoneに保存し、Orgaを使って写真ライブラリを再スキャンしてみました。 結果はハズレ。

「ヌード」で検索してもこの写真は検出されませんでした。 上半身裸はヌードじゃない?

それから私は、「どうにでもなれ!」と叫んで、たくさんのポルノ写真をスマートフォンに投げ入れました。当然ながら「ヌード」で検索した結果のスクリーンショットを載せるわけにはいきませんが、説得力のある仕事をしてくれました。

ただし、デフォルトの感度では、これらの写真の多くが検出されませんでした。ほとんどのポルノ写真が検索結果に現れるまでに、何度もやり直しをする必要がありました。

写真にロックをかける機能は役に立つ

このように、Orgaの検索メカニズムは助けにはなりますが、精密だとはいえないものです。とはいえ、このアプリのもう1つの重要機能であるPhoto Vaultは間違いなく役に立ちます。

この機能を起動すれば(パスコード、Touch ID/Face IDを設定できる)、iOSの写真ライブラリから写真を引き抜き、安全な金庫に隠すことができます。

金庫に入れた写真はiCloudで同期できなくなりますが、Googleフォトなどのアプリを使えば、バックアップは可能です。誰かがあなたのスマートフォンにアクセスした場合の、二次的な保護策となります。

たとえば、友人があなたのiPhoneのパスコードを知っていれば、侵入して好きなように漁られてしまいますが、Orgaが保護しているNSFW自撮り写真コレクションを見るには、もう1つのパスコード(あるいはTouch ID/Face ID)を突破しなければなりません。

当然ながら、その友人はあなたのGoogleフォトにアクセスして写真を漁ろうとするかもしれませんが、NSFW写真がバックアップされる前にOrgaで保護していれば心配は無用です。

また、Googleフォトアプリを、その他大勢のアプリとともにフォルダの奥深くに隠しておけば、なお安全です。

やり過ぎに聞こえるかもしれませんが、プライベート写真については注意してし過ぎることはありません。Orgaは、NSFW写真を「探す」機能にこそ不満が残るものの、写真を安全に保護する機能は非常に優秀です。

写真整理のアプリには注意が必要

注意点が写真に対して何かをするアプリには、よく注意を払わなければなりません。とくに、きわどい写真を見つけて整理するとうたうアプリには要注意です。

私はOrgaの代理人でもないし、このアプリが水面下で何をしているかに関して特別な知識があるわけではありませんが、少なくとも、Orgaが完全にオフラインで機能することはわかっています。

iOSでは、個別のアプリがWi-Fiやデータ通信を介してインターネットに接続することを禁止する手段は用意されていませんが、機内モードをオンにしてからアプリを起動するショートカットを作成することはできます。

いちいち機内モードにするのは面倒だと感じるかもしれませんが、Orgaは毎日使うアプリではないはずなので問題ないでしょう(安全性が気になる人は、Orgaを使い終わったら、アプリを強制終了してから機内モードをオフにしてください)。

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Source: Apple, Instagram

David Murphy - Lifehacker US[原文