先行きが不透明な将来に対して、漠然と不安を感じている方もいるかもしれません。

そんな不安に対処するのは簡単なことではありませんが、私自身「モノの選び方を見直す」ことで、結果的に変化に対して柔軟に対応できる自信に繋がり、不安な気持ちが少し和らいだように思います。

今回は転勤で片づけに目覚めたライターの私が、無駄を減らし、賢くモノを選ぶためのTipsをご紹介します。

きっかけは引っ越しの荷造り

モノへの向き合い方を見直すー。この考えに至るきっかけは夫の転勤による引越しでした。

数年単位で身の回りのものを荷造りをするたび、モノの多さと積み上がる段ボールに毎回うんざりした気持ちに。

一度も開封しないままに次の引っ越しを迎える箱もあり、「モノが少なければもっと移動は楽になるのでは?」と思い始めたのが始まりです。

それからは時間をかけて、1年以上使っていないものから少しずつ断捨離。モノを手放すのと同時に、モノ選びの際には自分の中で4つのことを意識するようになりました。

1. 多用途に使えるものを選ぶ

私自身「家事は時短で効率よく」がモットーなので、便利グッズと聞くとつい手に取ってしまいたくなります。が、用途が限定されるアイテムがあふれると収納や片付けの手間が増えるばかり。

もちろんそれを使うことで時間や手間が劇的に減るのであれば買うべきだと思います。一方、購入を迷うものなどは「2、3つほど使い道が思い浮かぶかどうか」がひとつの指標になるかもしれません。

以前アボガド好きが高じて専用スライサーを買いましたが、うまく使いこなせなかったこともあり2度ほど使ってお蔵入りに。他の用途には使いづらい独特な形状だったこともあり、後悔した経験があります。

この考え方を適用してうまくいったのは、掃除用の洗剤

以前はキッチン、トイレ、風呂場、とそれぞれの専用洗剤ボトルを購入していましたが買い置きを気にするのが面倒で、今はお気に入りの洗剤以外はクエン酸重曹酸素系漂白剤を活用して使い回しています。

2. メンテナンスに負担がないものを選ぶ

便利だけど洗いづらい、収納に場所を取る、維持管理に費用がかかる、など買った後のことをイメージしてみるのも大切なポイント。

何かを買うとき一瞬でも、それを手放すときが意外と大変です。

処分方法を調べる時間や手間が発生し、時には数万の回収費用がかかることも。家や車など大きな買い物をするときのように、長期的な視点で買う、所有する意味を考えてみると良いでしょう。

モノによってはシェアリングサービスを上手に活用しましょう。車や自転車のみならず洋服からバッグ、子ども用のおもちゃから家具、家電まで借りられるできる時代です。

個人的には冠婚葬祭用の礼服や留袖などはいつもレンタルすることにしています。バッグ、アクセサリーなどの小物から履き物までセットになっていますし、サイズやデザインもその時々で選べるので重宝していますよ。

借りることは購入にはない価値がある! レンタルサービスを活用して新生活を快適に始めよう

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3. 収納グッズ(特にケースや箱)は買わない

これは収納グッズの種類によるのですが、個人的に「収納ケースや箱、かご類」はむやみに買わないようにしています。

いつか何かに使うだろうと無意識的に増えやすいものですし、結果的に空の収納ケースが収納場所を圧迫していたり、使っていない出しっぱなしのかごに埃が溜まって余計な掃除の手間がかかることも。

収納グッズが欲しい、と思った時にはまず「この場所にあるモノを減らせないか?orサイズダウンできないか?」と考えるようにしています。

4. 毎日使うものに“投資”する

無駄な買い物がなくなった代わりに、お金は毎日使う(使用頻度の高い)モノ、に費やすようになりました。

「多少値が張っても毎日使ってQOLが向上するなら元が取れる」と考え、ここ数年は、メガネ、シャワーヘッド、パジャマに投資してその効果を実感しています。

メガネは長年数千円で買えるものを使用していましたが、昨年思い切ってそれまでの約10倍の値段のものに買い替えました。

それまでは頻繁に鼻からズレ落ちたり耳が痛くなり、作業に集中できずストレスでしたが、今はかなり快適なフィット感で負担を感じません。

シャワーヘッド、パジャマは私にとって心身のリラックスと睡眠に直結するモノです。日々の疲れが気持ちよく癒やされて、心身の疲労をリセットし、翌日からの活力につながっています。

時間に余裕が生まれ、生産性もアップ

冒頭にも述べた通り、私自身心身ともに身軽になり、大切なモノに焦点を当てられるようになったことで、変化の波にも柔軟に対処していける、というゆるやかな自信に繋がりました。

また、時間やお金に余裕が生まれ、普段の作業生産性にも良い影響がありました。

料理や掃除ひとつにしても、無駄なモノが減ると動線を邪魔するものがないので動きやすく、また視界に入ってくるものが少ないので作業に集中できるようになったんです。

必要なモノをしっかりと見極めることは物理的な意味合いだけではなく、行動や思考にも作用するのだと実感しています。

誰しもが急速な変化への適応を求められた今回のパンデミック。これをひとつのきっかけとして、今改めてモノとの付き合い方を見直してみるのも良いかもしれません。

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