私の持ち物の中でも一番貴重な物のひとつは、私の祖母から受け継いだ油の壺です。祖母は毎朝ベーコンをつくっていました。

カリカリのベーコンをフライパンから取り出すと、おもむろに焦げた肉片と一緒にベーコンの油を壺の中に入れました。壺はガスレンジの隣に置いてあり、“油が少々”必要な時は、量りもせずにその壺からすくい取るのです。

自家製の油には危険性もあるが…

この仕組みは祖母にとって完璧でした。祖母の料理はいつもおいしくて、誰も気持ち悪くなったりしませんでしたが、食品の安全性において正しいモデルではありません。火元の近くに油を保管すると、酸敗臭が増すだけでなく、小さな肉片が微生物の成長を促し、貴重な油の寿命を縮める危険性もあります。

幸いなことに、ベーコンの油を集めて保存することは大変ではありません。あともう少し(とても簡単な)手間をかけるだけでいいのです。

ベーコンを焼いた後に、そのまま卵を焼く

たとえば、目玉焼きのように、すぐに油を使う場合、油をこす必要はありません。ただ熱々の油に卵を入れるだけで、いい塩梅のおいしさになります(油の良さを最大限に活かしつつ、ベーコンをカリカリにしたい場合は、フライパンが冷たい状態から始めましょう)。

ベーコンの油をろ過しよう

しかし、後で料理する時のために油を取っておきたい場合は、固形物を取り除かなければなりません。

まず最初に、適切な容器を選びましょう。熱々の油をプラスチックの容器に入れるのはよくありませんが、再利用するガラス瓶(個人的にはClausenのピクルスの瓶が好きです)や、金属もしくは陶器の容れ物がいいです。

次に、漏斗や、網目の細かい漉し器、コーヒーフィルターを用意します。

瓶の口のところに漏斗をセットし、漏斗の中に漉し器を入れ、漉し器の中にコーヒーフィルターを入れます。油が少し冷めるのを待って(油が跳ねてやけどをする危険を回避)、油を慎重にフィルターの中に注ぎ、瓶に入れます。

ベーコンの油を保管する方法

固形物を取り除いたら、油を室温まで戻し、それから冷蔵庫に入れて保存しましょう。

冷蔵保存であれば、固形物がなければほぼ永久に保ちます(酸敗臭が心配な人は、油の匂いを嗅いでみてください。酸敗した油というのはクレヨンみたいな匂いがすると思っていましたが、苦いような、石鹸のような、金属のような匂いがするかもしれません)。

超安全な状態で油を保存したい人は、冷凍庫に入れてもいいです。製氷機に入れて保存すれば、大きな凍った油の塊から油を削り取る必要がなくなります。

料理に関しては、これがお気に入りの調理油になるかもしれません。フライドポテトのような揚げ物や、ニンジンなど野菜のローストにも素晴らしく合うだけでなく、ベーコンバターベーコンマヨ、ベーコンビネグレットのような火を通さないものにも合います。

ひとつ覚えておいて欲しいのは、塩加減を控えめにするということです。

ベーコン油の一番のいいところは、いぶしたような香りと塩味が加わることなので、さらに塩を足す必要がありません。

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Image: Peter Galvin/Flickr

Claire Lower - Lifehacker US[原文