恋人と別れる時、金輪際関わりたくないと思って、別れ話でひどいことを言うことがあります。
しかし、ある程度の思いやりと理解を持って別れた方がいいです。
最近、何の前触れもなく、はっきりとした原因も告げられず、長年付き合っていた相手と別れたという話を聞きました。
メールで別れを告げられたというのです。“感じのいい”別れ方なんてないかもしれませんが、大惨事を避けることはできるはずです。
一度は付き合った相手です。自分と出会った時よりもひどい状態で、世間に放り出さないようにしましょう。
別れた後は癒やしが必要ですが、心の傷は残すべきではありません!
Lior Gotesmanは、恋愛の悩み(ご想像通り別れ話もたくさんあります)について人々に話すコーチングアプリ「Relationship Hero」の共同創業者兼COOです。今回はGotesmanに、できるだけ思いやりを持って別れるためのアドバイスを聞きました。
前もって考えておく

もう元には戻れないかもしれませんが、どのように別れ話を切り出すかを考えてみましょう。
相手の感情が高ぶった時に、話が脱線しないように保てます。あなたも、どんなに別れる心の準備ができていると感じていても、別れというのは両者とも動揺するものです。
Gotesmanによると、このようなポイントを突いた方がいいようです。
私は、どのようなことを言うか、どんな風に言うかを準備した方がいいとアドバイスします。
別れ話では、相手に対して感謝していることをいくつか盛り込みつつ、なぜ別れを決意したかを率直に説明し、はっきりとこれ以上関係は続けたくないと伝えた方がいいです。
これは、2回目のデートを断る時のアドバイスともかなり近いので、人に感じよく対応するための基本的な要素です。
自分ならどういう言い方をされたいか考える
別れ話をどうもっていけばいいのかまだわからない場合は、自分の身に置き換えて考えてみましょう、とGotesmanは言っています。
自分の言動に思いやりを持ち、相手をどのような気持ちにさせるかを十分に考えた方がいいです。
別れ話をされたとしたらどう感じるか、想像できるはずです。
振られた気持ちを想像して自分を見失わないようにしてください。
しかし、ダメージを和らげるにも限界があります。
自分の気持ちに正直に、決断が揺るがないようにした方がいいです。
付き合いを終わらせようとしているのですから、最後までやり遂げましょう。
実際に会って話をする
ここで言いたいのは、あなたの身に危険を感じないのであれば、大事な人に別れ話をするために出向いた方がいいということです。
できることなら、相手が泣いても恥ずかしくないような場所にしましょう。
公園、家のリビングなど、別れ話が終わって立ち去る前に、支払いを割り勘にするのに待たなくてすむような、比較的プライバシーが保たれる場所です。
責任を押し付けない
これは難しいです。実際、2人の関係に問題を起こしたのはどちらか一方ということもあります。
思いもよらないことが起こったり、解決できない問題を抱えていたりして、それに対する準備ができていなかったせいです。そういうことは本当によくあります。
それでも、自分を幸せにするために変われると相手に思わせたら、相手はそうしようとするかもしれないのですから、自分自身の選択を通して、相手を犯人に仕立てているのだと、Grotesmanは言います。
また、自分自身が決断した時も、相手の決断のように思わせることもあります。
たとえば「あなたが浮気したから、もう一緒にはいられない」とか「あなたが騙していたから、もう別れる」と言う時、あなたは相手を責めています。
責めるのではなく、別れの決断は自分の意思だと伝えましょう。
「あなたが浮気をしたから、このまま関係を続けると私は自分の価値に矛盾を感じてしまうから、もうあなたとは一緒にいられない」と言うのです。
別れるというのは、誰か他の人の行動の結果ではなく、個人の決断です。別れを相手のせいにすることで、別れの決断が相手の方に行きます。
責められることでさらに傷つくだけでなく、自分の行動で別れないようにもできると考えるようになります。
別れたせいでどんなにダメージを受けても、修復しようとして別れるまで長引く可能性があります。
このことが不健全な強迫観念になり、現実を受け入れることから遠ざけることもあります。これは避けるのは簡単でありながら、抜け出すのが難しい問題です。
もちろん、本当に誰かのことを愛していて、相手の特定の行動や態度が変わってくれたらと思い、恋愛関係を続けることもあります。
しかし、結局は人を無理やり変えることはできません。あなたにできるのは、自分のために健全な選択をし、思いやりを持って別れを告げることだけです。
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Images: Hill Street Studios/GettyImages, Trinity Kubassek/Pexels
Aimée Lutkin - Lifehacker US[原文]