自分を嫌な人間だと感じたことはありますか?

胸に手を当てて考えてみてください。誰にでも、もう少し優しくできたはず、という瞬間があるものです。

たとえば、車を運転中に割り込まれて罵声を浴びせたことがあるかもしれません。ジムで最後に残っていたマシンを誰かにとられて、お前なんて生まれてこなければよかったのに、と思ったかもしれません。

また、職場で再三昼食を盗まれて、全社Slackで、絶対に犯人を見つけ出して、口に巨大なチョコレートケーキを突っ込んでやる、と息巻いたことがあるかもしれません。

良い人になるのは難しくない。ポイントは4つ

もっと優しい人間になりたい…。そう思っているのなら、あなたが思うほど、難しいことではありません。

作家のAustin Kleon氏が、自身のブログでこのテーマについて語っています。

同氏は、慈善団体への寄付や笑顔を振りまくことが、優しさの本質ではないと言っています。かわりに、周りの人にもう少しだけ共感する練習をしてください。

もう少し思いやりがある人間になりたいですか?

以下に、親切な人に見える実際に親切な人になる)ために押さえておくべき4つのことを解説します。これでもう、不用意に誰かに罵声を浴びせることはなくなるでしょう。

人の言動を善意に受け取る

Kleon氏はブログの中で、作家で牧師のJames Martin氏が、親切な人間になるために重要なポイントを教えてくれていると書いています。

なかでも重要なのは、人の言動を善意に解釈することです。

「誰かの言ったことややったことが、どういう意味を持つのかはっきりしないときは、まずはプラスに受け取ってください」とMartin氏は語っています

周りの人すべてが、利己的で浅ましい意図に基づいて行動しているのだと仮定せず、最善のことを仮定してください。これは、あなたのリアクションが、結果として相手にそうした振る舞いをさせるという側面もあります。

受動的攻撃行動をとる(相手を避けたり、ぶっきらぼうに返事をしたり、時折あざけるような顔を見せる)かわりに、心を開いて敬意を示し疑いの目で見ないようにしましょう。

疑心暗鬼になると、身も心も消耗します。相手を信じることで、心に余裕を持てます

人の噂話はしない

Martin氏は、嫌な人間にならないための重要なヒントをもう1つ提示しています。それは、その場にいない人に敬意を払うことです。

「言い換えれば、その場にいない人の噂話をしないということです」と同氏。「私たちの精神生活にとって、他人を侮辱することほど有害なものはありません。自分の無慈悲さの証であり、当然ながら、言われた当人も惨めな思いをします。

また、パーティーでお酒を1〜2杯飲むと、自分の考えを表明したくなるものですが、たいていは沈黙を保つほうが得になります。率直に言えば、良い人だと思われます。誰かのことを悪く言えば、いじわるで、無駄口をたたく人間だと思われてしまいます。

たしかに、気持ちを吐き出せばスッキリします(とくにお酒を飲んでいるときには!)。でも、もしも吐き出す必要があるなら、他の誰かにさせてください。

ぶっちゃけ話に耳を傾けているだけでも、いくらかの効果はあります。きっと誰かが、あなたが密かに思っていたことを代弁してくれるでしょう。

見返りを期待しない

Redditではu/SnowHesherさんが、良い人になるには見返りを期待しないことだと言っています。

「暗黙の契約」の誤りに陥らないでください。自称「良い人」の多くが、他人に親切にすれば、お返しに親切にしてもらえると考えています。彼らが人に親切にするのは、報酬や好意で報われることを期待してのことなのです。

言い換えれば、優しい人でありたいなら、善行に見返りを期待してはいけないということです。なぜかというと、うわべだけの優しさになるからです。そうした人は結局のところ、他人や他人がしてくれることに、物質的な価値を見ているだけなのです。

そうではなく、先にどんな得があるかを考えずに、善行を行うようにしてください。もちろん、簡単なことではありませんが、見返りを期待しないことは、嫌な人間にならないためには非常に重要なポイントです。

人を許す

可能な限り善意に受け取るのと同じように、誰かが間違いを認めたときは、いさぎよく許してあげましょう

執着を手放せない人間になってはいけません。恨みを抱えれば、感情的に行き詰まり、相手との関係も前へ進めなくなります。

米LHで以前書いたように、許しと仲直りは同じ意味ではありません。許したからといって、親友になる必要はありません。許しとは、お互いを尊重するということです。可能なかぎり執着を手放してください。

もし、どうしても吹っ切れないことがあるなら、それはそれでOKです。相手は冷淡で無情だった元恋人かもしれません。そいつは実際に嫌なヤツだったのでしょう。つまり、あなたが恨むのはまったく正当なことなのです。

あわせて読みたい

ポジティブな性格を育むには「お祝いをたくさんすると良い」

ポジティブな性格を育むには「お祝いをたくさんすると良い」

性格は、変えるのではなく「追加する」もの

性格は、変えるのではなく「追加する」もの


Image: GettyIamges

Source: AUSTIN KLEON, America, America - The Jesuit Review / YouTube, Reddit(1, 2), Lifehacker US

Josh Ocampo - Lifehacker US[原文