長期間にわたる複利のおかげで、20代前半に貯金した1ドル(100円)は退職時には10ドル(1000円)になっています。

ですから、成人してからすぐに定期的に貯金すると、平均的な給与をもらっていたとしても退職時にミリオネア(資産1億円)になることが可能です。実現する方法を見てみましょう。

できるだけ早く貯金を開始する

貯金を増やす最善の方法は、複利を利用することです。複利というのは、元金の利子が利子を生んで貯金額が飛躍的に増えるプロセスですね。

若い頃から複利がつく貯金を始めると将来の選択肢も増える

若い頃から複利がつく貯金を始めると将来の選択肢も増える

これを長期間続ければ続けるほど複利の効果は増大するので、20代ではじめた貯金は少額だったとしても価値があるのです。

もちろん、20代で貯金をはじめるには軽視できない壁がいくつかあります

仕事をする代わりに、20代の10年の大半を学業に費やすかもしれません。そうすると卒業後には職務経験があまりないので、それほど稼ぐことができないかもしれませんね。

もしそうだとしても、学費ローンが管理できていて毎月決まった額を貯金に回せるなら、卒業して退職するまでに100万ドル(約1億円)を貯めることは不可能ではありませんよ。

22歳ではじめた場合

22歳でゼロから貯金を開始したとします。

年間収益率が平均7%、インフレ率が3%で安定していると仮定すると、67歳になるまでに100万ドル(約1億1000万円)を稼ぐには毎月282ドル(約3万1000円)を貯金しなければなりません

このリタイアメント計算機能でいろいろ計算してみてください)。

年収が3万3280ドル(18〜24歳のフルタイムの給与の中央値、約360万円)だと仮定すると、目標達成には給与の10%を貯金することになります。

これは、大勢のファイナンシャルプランナーが通常勧めていることと同じです。

もちろん、キャリアの初期で実践するのは容易ではなく、支出を減らすために犠牲にすることもあるでしょう(たとえば独立せずに親の家で暮らすなど)。

でも、この目標は実現可能なものです。

幸いなことに、アメリカの給与の中央値は25〜34歳の間に4万7736ドル(約520万円)にアップ、これは30%という大幅な増加です。

その場合には、同じ金額を貯め続けることもできますし、目標達成を早めるために貯金額を増やすこともできます。


Source: Ally, Investopia, TheSimpleDollar, Bankrate, SmartAsset