就職面接で、目の前に座っている面接官の考えを知ることはできません。
とはいえ、多くの採用担当マネジャーが求める基本的な能力を知っておくことは重要です。
Netquote社は、米国の800社を対象に、面接や採用の責任者に調査を行ないました。
その結果、米企業が重視するものは、私たち志望者が重要だと思っているもの(クリエイティビティなど)とは少し異なることがわかってきました。
その内容を紹介します。
1. 対立に対処できる
「対立に対処した経験を教えてください」という質問は、69%が重要と回答しました。
この質問への回答と志望者がミスから学べる能力が、採用の決定に大きく影響するようです。これは、面接する側の立場に立ってみればうなずける結果です。
履歴書はあくまでも基本となる資格要件を示すもの。面接官は、資格要件を満たすだけでなく、一緒に働きたいと思える人を選ぼうとしています。
それはつまり、礼儀正しく、コミュニケーションに優れ、内省ができる人。この質問には、これらの資質すべてが反映されるのです。
2. 前職の収入は無関係
最終的な収益に影響しないのが理由かどうかはわかりませんが、前職での給与額が「非常/極めて重要」と答えたのはわずか27%でした。
とはいえ、給与に関する質問は採用プロセスの後半になるにつれて重要になってきます。ですから、給与のことは一次面接をパスしてから気にしはじめましょう。
同様に、「夢の仕事」や「仕事以外の興味」が重要という回答も少ない結果でした。つまり、意外にも企業は、勤務時間外のあなたにはあまり関心がないようです。
3. 強力な「ソフトスキル」
ソフトスキルとは、コーディングのようなハードスキルよりも「性格に関係する無形の資質」です。測定は困難ですが、面接で傾向を見ることはできます。
たとえば、「あなたの長所を教えてください」という定番の質問は、無駄な質問ではありません。
ビジネスリーダーを対象とした最近の調査では、ハードスキルよりもソフトスキルを重視する傾向が出ています。
ソフトスキルは、どんなキャリアパスにも適用できるからです。ハードスキルは学んで伸ばすことができますが、ソフトスキルはその人の性格の根底にあるため、これから伸ばすことは困難です。
Monster.comで、15個の選択肢から重要と考えられるソフトスキルを3つ選ぶという調査が行われました。その結果、課題解決、コミュニケーション、タイムマネジメントがトップ3でした。
逆に、効率性、多用途性、忍耐力が下位3つでした。
4. 面接での禁句
口癖を消すのはなかなか難しいかもしれませんが、最低でもバズワードは減らす努力をしましょう。
採用担当官は、特定の答えを求めると同時に、あなたが特定のフレーズを言わないことを願っています。「こと」「もの」などの曖昧な表現や、「えーと」「あー」などのツナギ言葉について、半分以上の回答者が聞きたくないと答えました。
さらに、「low-hanging fruit」や「ゲームチェンジャー」といった類のバズワードも、面接官にネガティブな印象を与えるようです。
5. 面接を終えたら
面接後、まだその会社で働きたいと思ったら、後日その仕事や会社について質問をするのは好意的に受け止められるようで、67%の回答者がそう答えています。
これは、あなたがその職に本当に関心があることを示すサインになります。
また、フォローアップが極めて重要と答えたのは49%。でも、手書きにこだわる必要はなさそうです。手書きのフォローアップが重要と答えた人はわずか17%でした。
それでもそれが重要だと思うなら、やってみることで最高の結果が待っているかもしれません。
あわせて読みたい
Image: rawpixel
Source: Business Insider
Aimée Lutkin - Lifehacker US[原文]