新年度、始まりました。
年度末の慌ただしさから一息つくタイミングでもありますが、そんな新しい季節には、余計なものを捨て去って、新たな気持ちで挑みたいものです。モノはもちろん、日常的に惰性で続けてしまっている悪い習慣も。
そこで、気持ちも新たで新年度を迎えるために、深酒・エナジードリンク・麺類・タバコなど、4人のライフハッカー[日本版]編集部員がそれぞれにやめようと思ってもやめられないでいた悪い習慣のリセットに挑戦してみることにしました。
悪い習慣をやめるにあたって、それぞれの編集部員がどのようにやめたのかを習慣化コンサルタントの古川武士さんに聞いてもらい、採点とアドバイスをいただきます。
古川武士(ふるかわ・たけし)/習慣化コンサルタント

関西大学卒業後、日立製作所などを経て2006年に独立。約3万人のビジネスパーソンの育成と約500人の個人コンサルティングの現場から「続ける習慣」が最も重要なテーマと考え、オリジナルの習慣化理論・技術をもとに個人向けコンサルティング、習慣化講座、企業への行動定着支援を行っている。主な著書に「続ける習慣」「やめる習慣」「早起きの技術」などがあり、全16冊、計70万部を超え、中国・韓国・台湾など海外でも広く翻訳され読まれている。公式サイト
3人目は、最近、「ちょっと太った?」と周囲に思われがちな編集部員・開發。やめようと思ったのは、麺類(特にラーメン)です。
やめようと思ったきっかけ

・麺類が大好きで週に4〜5回食べていたら、体重が増加(ここ2,3年で5キロ)
・塩分過多により、血圧や尿酸値が上昇中。
・以上の理由から、糖質カットをすべく、麺類をやめようと思った。
やめようと思ったのは、上記の通り「健康上の理由」。痩せたいし、痛風とか生活習慣病にになりたくない…!
やめるためにしたこと

・完全にやめるのではなく、ご褒美的に週に1回までとすることで、無理なくやめた。
・お酒を飲んだ後に締めで食べがちだったので、冷静な判断を下せるうちに家に帰るようにした(飲みすぎないようにした)。
・どうしても食べたい時は「糖質0麺」。
無理せずに、週1という制限を設けてやめてみることにしました。
やめてみての感想
・体重が75キロ→73キロに(麺類効果かは不明ですが)
・お昼にラーメンなどを食べると重くて身体がだるくなり、仕事の集中力が減退することがあったが、それがなくなった。
無理しなかったおかげか、週1という制限を破ることなく、無事麺類をやめる(減らす)ことができました。
古川さんの採点&アドバイス

古川さんの採点は90点!
「結果としてやめられていること」「自身で週一という基準を設け、それを守ることができていること」を評価していただいたようです。
とはいえ心配なのは、この"週一"という制限を今後も守り続けられるかということ。正直、今回はこういう企画に乗っ取って、ある意味期間限定的というか、終わりが見えていたからやめられた、という側面があることは否定できません。現に"やめる期間"が終わった後は、週2以上で麺類食べてましたし。
なので、今後も週1という制限を続けていくにはどうしたらいいのか? ということを古川先生に聞いてみました。

古川先生:アメリカの有名な禁酒団体では、「一生お酒をやめる」ではなく「今日一日お酒をやめる」という考え方で、禁酒を始めることを推奨しているそうです。要するに、あんまり先のこと考えすぎるとしんどいので、まずは「1週間ごとのチャレンジ」という意識で積み重ねた方がいいと思います。ある程度までいったら、我慢してるという感覚もなくなってくると思いますよ。
その代わり、すごく行きたいとっておきのお店に週一で行く、というようにしてみてはいかがでしょうか。適当なお店ではなく極上のお店に週一で行き、その分、お金は存分にかけたらいいと思います。
確かに、毎回素晴らしいお店に行けば、週一でも十分満足できそうな気がしてきました。今後は、自分の中で麺類をプレミアム化して行きたいと思います。人によっては曜日を決めると続けやすい、とのことなので、今後僕は日曜日を麺類の日とすることにします。
また、最後に「人に誘われてしまった時(締めのラーメンとか)」の対処法も聞いてみました。

古川先生:素直に麺類断ちしていることを宣言して断るか、どうしても断れなかった場合は、日曜日の麺類と相殺しましょう。ただ、例えばその場は「麺少なめ」で注文して、後日、麺類以外のものを我慢して相殺するなど、"例外ルール"は設けてもいいと思います。
自分に甘すぎるのは良くないですが、ある程度柔軟なルールの中でやった方が、無理なくやめられる気もしますね。
タバコやお酒などに比べると多分ハードルは低かったと思いますが、以上が、僕の「悪い習慣をやめる」体験記でした。
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