四六時中、スマホをチェックしているのはカッコ悪いものです。メールや電話、SNSの通知はスマートウォッチでキャッチし、スマホと使い分ける方が、文字通りスマート。
そこで今回は、他人とカブらず、iPhone、Androidユーザーのどちらも利用できるモデルを紹介します。
スマートウォッチで独走しているApple Watchですが、ストラップが豊富でもケースデザインは1種類。通勤電車の吊り革にふと目を向けたら、隣の人と同じなんてこともしばしば。
そこで目を向けたいのが、突出した機能を誇る個性派モデルです。
腕時計を着けない派の人でも、スマートウォッチが通知する情報や知らず知らずのうちに蓄積されたデータの存在に気が付くと、時刻を表示するだけのこれまでの腕時計とは異なる、スマートウォッチの魅力に気がつくはず。
まずは、それぞれのスマートウォッチが得意とする機能を知ることをおすすめします。
圧倒的スタミナでワークアウトをサポート!スントの「SUNNT 9 BARO」

1936年以来、スポーツウォッチやスポーツ関連グッズの開発を続けてきたフィンランドのメーカー「スント」。世界中のアスリートや冒険家に、愛用者が多いことでも知られています。
「SUUNTO 9 BARO」の特徴は、カラー表示ディスプレー、心拍センサーを搭載。
とかくGPSはバッテリーを消費させる機能としておなじみですが、同モデルはGPSトラッキングをオンにした状態で25時間から最大120時間まで記録が可能という、驚異なスタミナを誇ります。
しかも、GPSとモーションセンサーデータを組み合わせ、独自のアルゴリズムで走行ルートと距離の精度を向上させています。
さらにうれしい機能が、トレーニングに基づく回復時間の提示。
とかく週末ランナーは闇雲に走りがちですが、トレーニング後に回復時間を表示してくれるので、オーバーワークを防ぎつつ、長期的な視点でトレーニングを進めることができます。
SUUNTO 9 BARO White 価格8万5800円/スント
体温で発電するから充電要らず、「マトリックス」のパワーウォッチ

わずらわしい充電作業を“ユーザーの体温で発電する”という、独自の熱発電技術で彗星のように市場に参入したマトリックス。
長期間の旅行などで、充電ケーブルを忘れてしまい、まったく利用できなくなってしまうという、スマートウォッチにありがちな不安とは決別できる優れものです。
本体に発電機構を組み込んでいるので、たとえ腕から外しても蓄電した電力で駆動します。
また、ユーザーの体温で発電するため、睡眠中に充電ケーブルにセットする必要がなく、朝まで身に着けたまま眠ることができます。
「MATRIX PowerWatch Silver」はジャイロセンサーを搭載し、ユーザーの行動した歩数、消費カロリー、睡眠量を計測し、ペアリングしたスマートウォッチに表示します。
ちなみに、ややハードなデザインの別モデル「Matrix PowerWatch X」は、「MATRIX PowerWatch Silver」の機能にプラスして、スマートフォンの通知機能を備えます。どちらも、ケーブル充電から解放されたい人にオススメ。
MATRIX PowerWatch Silver 価格3万2800円/マトリックス
サーフィンやフィッシング好きなら、ガーミンの「Instinct Tide」

GPSを搭載したドライブレコーダーや船舶用製品、航空機用機器をはじめ、フィットネス、アウトドア、無線アプリケーションを数多く手がけ、GPS搭載機器のリーディングカンパニーであるガーミン。
「Instinct Tide Black/Blue」は、ペアリングしたスマートフォンにより潮汐情報を取得できるのが、大きな特徴です。
内蔵のGPSにより、現在地の情報や経度緯度を入力すれば、気になるサーフスポットの潮汐情報をチェックできます。
アメリカ国防総省MIL規格「MIL-STD-810G」に準拠し、高い耐熱性・耐衝撃性、10 ATMの防水性を誇るタフなスペックでありながら、繊維強化ポリマー製のケースとシリコンストラップにより驚異の52gという軽やかさを実現。
また、アウトドアウォッチのカテゴリーに属しながら、筋トレ、有酸素トレーニング、エリプティカルトレーニングなどのスポーツジムにおけるワークアウトに対応するという、頼もしいモデルなのです。
Instinct Tide Black/Blue 価格3万3800円/ガーミン
アプリを活用してアウトドアを満喫、カシオの「プロトレックスマート」

スマートフォンのように静電容量式タッチパネルで操作可能。
しかも、カラー有機ELとモノクロ液晶という2層式ディスプレーで、バッテリー消費を用途にあわせてコントロールできるのが、プロトレックスマートの「WSD-F30」です。
プロトレックスマートは、カラー地図を本体にダウンロードすることで、スマートフォンの電波が届かないエリアでも地図をチェックできる注目のシリーズです。
従来のイメージはそのままに、アメリカ国防総省MIL規格「MIL-STD-810G」に準拠したタフなボディがさらなる小型&薄型化によって、装着性が向上しました。
そして、各種センサーやGPSを内蔵し、Wear OS by Googleのアプリを利用できることが一番の特徴です。
たとえば、スキーやスノーボードに行くならば、「Ski Tracks」のアプリを本体にダウンロードしてみましょう。
全世界約7000ヵ所のゲレンデに対応しているので、自分の滑走経路やスピードを計測し、ログの保存が可能。これまでの、スキーやスノーボードとはひと味違った楽しさを体感できます。
このように自分好みでアプリを利用することで、「WSD-F30」がさまざまなギアに変幻し、なおかつGoogleのGmailやカレンダー、Googleアシスタントも利用できるという自由度の高さが魅力です。
WSD-F30-RG 価格6万1000円/カシオ
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ここでご紹介したモデルはどれも、スマートフォンと連動することで、従来の腕時計とは大きく異なる独自の機能を装備できるのが魅力です。
腕時計を身に付ける習慣がなかった人でも、自分に合った最新ギアを選ぶことで、これまで考えられなかった楽しさや快適さを体感できるはず。
ぜひ、自分の趣味やライフスタイルにあったスマートウォッチを吟味してみてはいかがでしょうか。
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Photo: 多田悟