長距離の移動や人との接触がしづらい今、離れて暮らす高齢の家族の健康状態が心配だと感じている人も多いのではないでしょうか。
とはいえ、頻繁に電話をかけたりメッセージを送ったりするのはお互いの負担になるので避けたい…。そんなときに役立ちそうなサービス「Hachi」を見つけたので試してみました!
歩数や心拍数の見守りができる

「Hachi」は、Apple WatchとiPhoneを使って家族を見守るWebサービス。
月額858円で利用でき、緊急時に簡単な操作で家族に通知する機能も搭載されています。
Hachiには、見守る側、見守られる側それぞれにiPhoneアプリが用意されています。

見守られる側のアプリでは、初回起動時にヘルスケアデータへのアクセスの許可を求める画面が表示されるので、「すべてのカテゴリをオン」と「許可」をタップします。
その後、利用申し込みをすると送られてくるログインIDをそれぞれのアプリで入力すれば、スマホの初期設定は完了。
見守られる側は、Apple Watchアプリもあわせてインストールしておきます。
アプリを起動すると画面右下に心拍数が表示され、そのデータが見守る側から確認できるようになります。

見守る側のアプリでは、その日の歩数や現在の心拍数などのデータを見ることが可能。
また、画面上部のボタンから、FaceTimeを使ったビデオ通話や音声通話を開始することもできます。

こちらは見守られる側のiPhoneアプリ。見守る側のアプリに比べるとシンプルな画面です。
「通話する」と書かれた部分をタップすればFaceTimeの発信ボタンが表示されます。
簡単な操作で緊急SOSを発信
見守られる側のアプリからは、緊急時に家族へSOSの通知を送ることができます。

発信方法は、Apple WatchのHachiアプリの画面に指を5秒乗せるだけと簡単。
SOSが発信されると、家族にはSMSやメールで通知が届きます。
通知内の位置情報のリンクをタップすれば現在地の地図が表示されるので、どこからSOSが発信されているのかもすぐに確認可能です。
また、腕を振ることでSOSを発信する設定も可能。この場合、腕を振った後に表示される「押して!」という画面をタップすると通知が送られるしくみなので、運動などで誤送信されてしまう心配はなさそうです。

さらに、外出時や帰宅時に家族に通知される機能も用意されています。この設定は、プライバシーの面で抵抗を感じる人もいると思いますが、不要な場合はオフにすることも可能です。
なお、位置情報の送信や、腕振りでSOSの発信をするかどうかの設定は、見守られる側のアプリから変更できます。
見守られる側のアプリ画面上には一見、メニュー項目などはなさそうに見えますが、画面右下を3回タップすると設定画面が現れる仕様になっています。
誤操作で設定を変えてしまうのを防ぐ設計も親切です。

今回は、見守る側・見守られる側とも手元の端末で試しましたが、実際にシニアが持つ場合でも、初期設定さえ完了してしまえば問題なく使えるシンプルさだと感じました。
初期設定に手助けが必要になった場合に、直接会いに行きづらいのがコロナ禍の難点ではありますが、そこは電話やビデオ通話でクリアするか、直接会える状況の人に助けてもらうしかなさそうですね。
すでにiPhoneは使っているけれど、Apple Watchは持っていないという家族の場合は、この機会にApple Watchプレゼントするのも良いかもしれません。
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Image: Hachi
Source: Hachi