Google Wave Previewが発表されて3ヶ月、すでに100万人以上のユーザーがいますが、初期の段階から使っているユーザーでもまだはっきりしない点があるようです。
そこで、元Lifehacker編集長のジーナは、Google Waveについての本を書きました。詳しくはその本を読んでもらうといいのですが、102ページも読めないという人のために、ジーナがFAQを作ってくれました。
Q: Google Waveとは何か、最も簡潔に教えてください。
A: 一言で言うと、マルチメディアウィキチャットです。ウィキチャットという言葉は、ドキュメントコラボの「ウィキ」と、メッセージの「チャット」を合わせて作りました。イメージは、ウィキペディアのページに、一緒に仕事をしている仲間だけがアクセスできる、という感じです。そこでは、複数の人が同時に編集でき、ライブチャットがはめ込まれていて、さらに、オンラインマルティメディア(イメージスライドショー、ビデオ、地図、投票、数独、ビデオカンファレンス)も中で使えます。
Q: メールではなくてWaveを使う意味はあるのでしょうか。
A: メールとの違いは、リアルタイムだということです。IMのようなやり取りができるので、メールの返信を待つ時間が省けます。オンライン同士だと、あなたがタイプし終わる前に、相手は返事を書き始めることだってできるんですよ。
Q: じゃあ、IMでいいということにはなりませんか。
A: IMと違うところは、相手が作業しているテキスト、イメージ、キャプションも、あなたが同時に編集できる、という点です。IMでは個人個人のメッセージをやり取りするだけで、編集はできませんよね。Waveでは、どんなメッセージでも編集できます。相手がスペルミスしたのを発見した瞬間にあなたが直すこともできるんですよ。
Waveでは、スレッド表示もできます。つまり、メッセージが時系列に並ぶわけではないので、複数のやり取りを同時進行させても、それぞれのスレッドにまとまって表示されます。
ただ、一般的な使い方としては、Waveを複数の人が同時にコラボレーションするためのツールというのがいいと思います。
以下へと続きます。
Q: Google Docsで間に合うのではないですか。
A: Google Docsは、ウェブベースのコラボができるMicrosoft Wordといった感じで、印刷したり、メールで送ったりするファイルを作るツールです。Waveは上でも説明したように、リアルタイムのウィキなので、できあがった状態のものを最後にシェアするのではなく、コンスタントに編集しつつ、共有するためのものです。Waveでは、スライドショー、YouTubeビデオ、Google Mapなど、Google Docsでは使えないガジェットを載せることができます。リアルタイムのワークグループという点では、Waveはむしろ、Google DocsやメールよりはWikipediaに近いかもしれませんね。
Q: じゃあ、Waveは具体的にどうつかえばいいですか。
A: Waveは基本的に、二人以上の人が一つのドキュメントを書くときに適しています。よくある使用例としては、
- ミーティング、会議、授業などで、すべてのメンバーが必ずしも同じ部屋にいないときに、一つの議事録、ノートを作る。
- インタビューで、質問と答えがまとまった一つのスレッド表示にできる。また、質問者も回答者も、リアルタイムで編集できる。
- パーティ、旅行、結婚式などの、グループでのイベントを計画する。
- 本、ブログ、パンフレット、免責事項などを、複数で書いたり編集したりする。
- アンケート調査。
- 翻訳。
- プロジェクトマネジメント。
ここから先の質問は、すでにWave Previewを使っていた人から出たものです。
Q: Wave Previewを使っています。他の人を招待するにはどうしたらいいですか。
A: "Invite others to Google Wave."というwaveを検索してください。検索ボックスに、「title:"Invite others to Google Wave" 」と入れると、あなただけが受信者になっているwaveが返ってくるので、招待したい人のメールアドレスをそこにタイプしてください。もし、全然waveが返ってこなかったら、Googleがあなたをまだ、招待状を出せるユーザーとして選んでいないということなので、待ち遠しいでしょうが、しばらく待っていてください。検索は保存できるので、サーチパネルの下にある「Save Search」ボタンをクリックしておくと、次に招待できるか調べるときに便利です。
Q: 知っている人が誰もオンライン状態でないときには、どうやってWaveを使うのですか。
A: 友人が誰もオンラインでないときに、Waveリアルタイムの魔法を体験するためには、公開されているwaveを、キーワード「with:public」で検索してください。表示されたリストの中からどれか選んで見てみると、他の人がリアルタイムでタイプしているのを見ることができます。気が向いたら、そこに参加してもいいかもしれませんね。Q: どうやって「wave」を公開設定にするのですか。
A: 一番簡単なのは、「Easy Public bot」を使う方法です。あなたのコンタクトリストに、「easypublic@appspot.com」を加え、ドラッグ&ドロップで公開したいwaveの上に持っていってください。Q: waveの中で未読のblip(メッセージ)をどうやって探すのですか。
A: スペースキーを押すことによって、大きなwaveの中にちらばった未読のblipの中から、次に読むべきblipのところに導かれます。Q: waveをブログで発表する方法を教えてください。
A: 現段階では、「the Madoqua Bot」を使うと、ブログにはめ込むためのコードが得られます。「Madqua」をwaveに入れれば始められますよ。ただし、あなたのブログを見ている人でも、Google Waveにログインしている人でないと、はめ込まれたwaveを見ることができません。
Q: Waveのコンタクトはどうやって削除するのですか。
A: Waveのコンタクトリストからコンタクトを一件削除するには、Google Contactのインターフェイスから行ってください。詳しくはこちらをどうぞ。Q: waveへの参加者を削除するにはどうしたらいいですか。
A: ここは改良すべきところで、今のところはwaveからはユーザーではなく、botのみを削除できるようになっています。こちらも参考にしてください。Q: waveの中から他のwaveへリンクを貼る方法を教えてください。
A: サーチパネルの中から、リンクしたいwaveをドラッグ&ドロップして持ってきます。そのときに、あなたのwaveの中にいるユーザーが、リンク先にアクセスできるように設定してください。Google Waveの外へwaveをリンクしたい場合は、まずwaveを開いて、サーチパネルを最小化してください。リンクのアドレスをコピーして、あなたのブラウザのアドレスバーに貼付けます。こうすると、リンクをクリックした人は、Waveにログインした状態でそのwaveにアクセスすることができます。
Q: Google Waveのアイコンはどうやって設定するのですか。
A: コンタクトパネルの中から、あなたの名前をクリックしてください。プロフィールがポップアップで出てくるので、編集ボタンをクリック。そこに好きなイメージをアップロードすることができます。Q: ガジェットをwaveから削除するにはどうしたらいいですか。
A: ガジェットの上にマウスを置くと出てくるプルダウンメニューの中から、削除を選択してください。Q: 私の友人や同僚たちは毎日Waveを使っているわけではないので、Waveの受信箱をチェックするのをついつい忘れてしまいます。ログインしないでも、waveの更新を知る方法はありますか?
A: Windowsのみですが、「The Google Wave Notifier」というアプリがあります。また、Firefoxのアドオンでもステイタスバーに、未読のwaveがあることを表示するものがあります。
まだWaveを使っていない人は、使いたくなりました? 既に使っている人は、これで理解が深まったでしょうか。英語ですが、ぜひジーナの本を買ってくださいね。
Gina Trapani(原文/訳:山内純子)