先日、GoogleはThe Keywordで、GoogleマップにAIを活用した機能を多数追加する予定があることを発表しました。これで、目的地への移動がさらに楽になるはずです。
屋内の経路案内の改善や、環境に優しいルートの提案など、注目のアップデートが目白押しです。
Googleの新しいインドアライブビュー
まず紹介したいのは、Googleの拡張現実(AR)機能である「ライブビュー」のアップデートです。今後この機能が、さまざまな施設の中で利用できるようになります。
深夜に家のトイレを探すのには使えませんが、空港や交通機関の駅、ショッピングモールなど、迷いがちな場所で目的地を探すのに役立ちます。

Googleによると、この機能を使って、空港内で、最寄りのエレベーターやエスカレーター、搭乗ゲート、プラットフォーム、バゲージクレーム、チェックインカウンター、チケット売り場、トイレ、ATMなどを探せるようになるそうです。
スマホの画面に、ARで目的地を示す矢印や案内が表示されます。
現在この機能は、米国のシカゴ、ロングアイランド、ロサンゼルス、ニューアーク、サンフランシスコ、サンノゼ、シアトルのいくつかのショッピングモールで段階的に展開されています。
Googleは、この機能を東京とチューリッヒの空港、ショッピングモール、交通機関の駅で展開する予定だとしており、今後数カ月でさらに多くの都市に展開されるとのことです。
Googleマップの環境に優しいルート
できるだけ燃費の良いルートを探したいなら、Googleマップの新機能が役に立ちます。
Googleは今後、米国エネルギー省の国立再生可能エネルギー研究所(NREL)と共同で、道路の傾斜や交通渋滞などの情報に基づいて、燃料効率を最適化するルートを見つけ出し、ユーザーに提案します。

最初は、この環境に優しいルートが選択肢として提供されるだけですが、将来的には、所要時間が同程度なら、二酸化炭素排出量が最も少ないルートをデフォルトで提案するようになります。
この環境に優しいルートは、米国で今年の後半にAndroidとiOSで提供が開始され、いずれは全世界に展開する予定です。
Googleマップのその他の新機能
Googleマップは、これらの新しいAIを活用したアップデートによって、かなりの進化を遂げるでしょう。
たとえば、天気や大気の状態を表示するレイヤーが追加され、ルートを計画する際に参考にできるようになります。また、食料品の店頭受取の際に時間を節約する機能も追加される予定です。
これらの新機能で、Googleマップは間違いなくワンランクアップします。その他のマップアプリが、この進化に追いつくのはかなり難しいでしょう。
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Source: Google
Original Article: Google Maps Gets 100+ AI-Powered Improvements to Help People Get Around by MakeUseOf