世界のニュースにざっと目を通そうと思って、ブラウザを開く。
するとすぐに、ついつい悪いニュースばかりを目で追ってしまう「ドゥーム・スクローリング」が始まる……。
「ドゥーム・スクローリング」とは?
「ドゥーム(Doom)・スクローリング」という言葉を初めて聞いた人もいるかもしれません。
でもたぶん、そういう人も、知らないうちにそうしていたのではないでしょうか。
「ドゥーム・スクローリング」はまだ、メリアム=ウェブスター辞典に見出し語として収録される条件を満たしていませんが、同辞典のサイトでは次のように定義されています。
『ドゥーム・スクローリング』とは、悲しいニュースや、がっかりするニュース、気が滅入るニュースを続けざまにサーフしたり、スクロールしたりしてしまう傾向。
悪いニュースをスクロールし続けると、気が滅入ったり、不安になったりします。
ならば逆に、いいニュース(あるいは、自分が好きなもの)をスクロールすれば、気分を回復できるということなのでしょうか?もちろんそうです。
これは「ジョイ・スクローリング」と呼ばれています。
では、具体的に何を見ればジョイ・スクローリングになるのでしょうか?
「ドゥーム・スクローリング」を「ジョイ・スクローリング」に代える方法
これはそんなに難しいことではありません。
悲しくなったり、腹が立ったり、不安になったりするものではなく、幸せな気分になったり、気持ちがなごんだり、楽しくなったりするものをネットで見ればいいのです。
ただし、ひとつ注意点があります。ジョイ・スクローリングの対象は、その人の好みによって変わるということです。
ある人にとっては、ソーシャルメディアに投稿される、ホリデーシーズンに婚約したばかりのカップルの写真を見ることがジョイ・スクローリングになるかもしれません。
けれども別の人にとっては、それがドゥーム・スクローリングになってしまうかもしれないのです。
どんなコンテンツが自分に適しているのか、すでにちゃんとわかっている人もいることでしょう。
旅行が好きな人なら、いつか訪れたい場所のAirbnbを見ていると、心が安らぐかもしれません(反対に、旅行できないことを嘆き悲しんでいる人には、行きたくても行けない場所の写真を見るなんて、耐え難いことかもしれません)。
そのほかにも、かわいい動物の写真や、古い地図、成人したセレブの子役時代の写真といった定番コンテンツもあります。
ジョイ・スクローリングの効能
ドゥーム・スクローリングがメンタルヘルスにネガティブな影響を及ぼすのとちょうど同じように、ジョイ・スクローリングは、最悪な気分をやわらげるよう助けてくれる可能性があります。
心理学者のEmma Kenny氏は、「ネガティブなニュース視聴に、自分を感動させたり元気づけてくれるようなコンテンツを織り交ぜれば、悪い感情を抑制しやすくなります」と述べています。
Kenny氏は現在、アイスランド観光局サイト「Visit Iceland」で実施されているジョイ・スクローリングキャンペーンに協力していて、この発言は、米Lifehackerにメールで送られてきたリリースのなかにあったものです。
時間を割いてポジティブなコンテンツを見てみると、心の状態にいい影響が表れます。ジョイ・スクローリングは、心を癒す完璧な解毒剤なのです。
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Image: Shutterstock
Source: JoyScroll, Merriam Webster
Elizabeth Yuko - Lifehacker US[原文]