iPadOSがリリースされてから、マウスやトラックパッドが使えるようになり、PCライクな使い方ができるようになりました。
されど、iPadを6年ほど使っている私は思うのです。iPadはPCではなく、より自由度の高いモバイルコンピューターなのだと。
iPadはPCよりもカスタマイズ性が高く、キーボードやトラックパッド、スタンドに至るまで自由に取捨選択することができます。逆に言えば、選ぶアイテム1つで、生産性が大きく変わるデバイスとも言えるでしょう。
そこで今回は、私が旧iPad Pro12.9インチ(第3世代)で、実際に使っている8つのアイテムをご紹介したいと思います。
目次
2. iPadOS 13.4から使えるようになった「Magic Mouse 2」
3. 生産性が格段に向上する「Magic Trackpad 2」
iPadと一緒に使うアイテムを選ぶ時のポイント
iPadまわりのアイテムを選ぶ時、私は以下の3つの基準を持っています。
- 携帯性に優れているか:出張や旅行、カフェに持っていけるサイズや重量であること
- 使う時にストレスがないか:自分が使いやすいと思う機能があること
- コスパが良いか:高すぎず、安すぎず、機能と価格のバランスが取れていること
私の場合、メインマシンはMacBook Pro 13インチで、iPadはサブ機のような位置付けです。クライアントを訪問する時、カフェで仕事をする時、自宅で資料を見たいときなど、仕事を処理する一部としてiPadを使っています。
1. 90度まで自由に調整できる「iPadスタンド」

まず、1つのアイテムは「iPadスタンド」。「え?」と思った人もいるかもしれませんが、iPadを使いこなす上で非常に大切なアイテムなんです。
Appleは、純正のキーボードカバー「Smart Keyboard Folio」を販売していますが、以下の理由から使用を避けています。
- カバーの重量が気になる
- キーボードが好きになれない
- iPadの角度を調整できない
もちろん、使いやすいかどうかは人によりますが、私はできるだけ軽くて角度を調整できるスタンドを使うことにしました。

そして、選んだのがAmazonで見つけた、こちらのスタンド。重量は、159gと超軽量。iPhone Xが174gなので、それ以下の重さです。

そして、角度は0〜90度まで調整が可能。

カフェや自宅など、働く場所によって机や椅子の高さは異なるものです。どんな場所でも、最大限の生産性を上げるためにも、iPadの角度にはこだわりましょう。何より、軽量で小さいというのが使いやすくて気に入っています。
iPadOS 13.4から使えるようになった「Magic Mouse 2」

去年、発表されたiPadOS。アクセシビリティ機能を使うことで、擬似マウスを体験することはできましたが、なぜかApple純正のワイヤレスマウス「Magic Mouse 2」には対応していませんでした。
iPadOS13.4では、ついに「Magic Mouse 2」に対応。Apple純正らしく、iPadの電源を入れればすぐに接続します。

マウスは自分のお気に入りを使うのが良いとは思いますが、あえて私がMagic Mouse 2を使う理由は、以下の3つ。
- 完全な充電式
- マウスの表面はMulti-Touchに対応。シンプルなジェスチャーで操作ができる
- 薄いためカバンに入れて持ち運びやすい
この3つに尽きます。特に、Multi-Touchは、iPadでも利用できるので、生産性を高める上で欠かせません。
生産性が格段に向上する「Magic Trackpad 2」

iPadOS13.4でトラックパッドが使えるようになってから、すぐに購入したのが「Magic Trackpad 2」。もともと、MacBook Proのトラックパッドを気に入っており、iPadに足りないのはトラックパッドだと思っていました。

というのも、iPadをPCライクに使う上で不便に感じていたのは、ホーム画面に戻りたいときの操作方法。わざわざ画面をスワイプするのは手間すぎる…。
それを解決してくれたのが、このトラックパッドなんです。三本指で下から上にスワイプするだけで、アプリが閉じてホーム画面に戻れます。そう、これが欲しかったんです!
ちなみに、「Magic Mouse 2」と「Magic Trackpad 2」の使い分けですが、複数のアプリを行ったり来たりするのであれば「Magic Trackpad 2」がおすすめ。もし、文章を書いたり、編集したり、カーソルを細かく動かすのであれば、Magic Mouse 2がおすすめです。
iPadの必需品「Apple Pencil 第2世代」

もう言うまでもないかもしれませんが、iPadを使うならApple Pencilは必需品とも言えます。
特にApple Pencil第2世代が発売されてからは、より一層そう言えます。書き味が紙に近くなり、デジタルツールと紙の境界線が少し薄れたような気がしました。仕事でメモを取ったり、PDFに直接書き込んだり、持っていて損はしません。

ちなみに、初代Apple PencilとApple Pencil第2世代なら、できればApple Pencil第2世代をおすすめします。初代Apple Pencilは、充電する際に蓋を外して直接iPadに差し込まなければなりません。私は、その蓋を娘に隠されてから、裸の状態で持ち歩かなければならなくなりました…。
管理が楽という意味で、Apple Pencil第2世代が良いでしょう。Apple Pencil第2世代は、11インチiPad Proと12.9インチiPad Pro(第3世代)に対応しています。
コスパの良いAnkerのワイヤレスキーボード

Appleのキーボードカバー「Smart Keyboard Folio」を使わないなら、ワイヤレスキーボードを買う必要があります。
最初は、Apple純正の「Magic Keyboard」という選択肢もありますが、キーボードはあえてAnkerのワイヤレスキーボードを選びました。
iOS、iPadOS、Android、Mac、Windowsに対応し、タイピング音が静かなキー。約200gという軽量性と薄さは、持ち運びにも適しています。

何より2000円という金額と機能のバランスが取れた、コスパの良いキーボード。ちょっとストロークが深すぎるかな? と思うところもあるのですが、1日中タイピングをしているわけでもないので、これで満足しています。
ACアダプターにもなるモバイルバッテリー

最近は、モバイルバッテリーを持ち運ぶ人も増えていますが、私はACアダプターとしても使えるモバイルバッテリー「Anker PowerCore Fusion Power Delivery Battery and Charger」を常に携帯しています。実はこれ、Apple Storeで販売されている5000mAhのAnker製なんです。

Type-CとType-AのUSBポートが1つずつあり、iPadとiPhoneを同時に充電することもできます。非常に便利な充電器ですので、iPadユーザーではない方にもおすすめです。

充電モードでは、Power Deliveryから30W、Power IQから12Wの電力を供給。電源は42Wで、MacBook Pro 13インチにも対応しています。
ただ、充電速度は少し遅いと感じます。モバイルバッテリーとしても使える機能性を考えれば、我慢できる範囲ではあるんですけどね。価格は11,400(税別)とちょっとお高め。
>>「Anker PowerCore Fusion Power Delivery Battery and Charger」の詳細はこちら
HDMIにも対応した「Type-Cハブ」

iPad ProはType-Cポートのため、MacBook Proで使っている「Type-Cハブ」をそのまま使っています。このハブは、Type-Aポートが2つ、SDカードポートが1つ、HDMIポートが1つあります。

iPadOSでは、USBメモリーにも対応していますが、最近はクラウドに保存することも増えたので、使う機会はめっきり減っています。それでも、SDカードやHDMIを使う機会はまだまだありますので、念のために携帯しておくといいでしょう。
※数年前に購入したこちらのRayCueのハブは、現在は販売をしていません。
Sonyのミラーレス一眼レフカメラ「α7 III」

最後に紹介するのは、Sonyのミラーレス一眼レフカメラ「α7 III」。アクセサリーというには無理があるかもしれませんが、旅行に持っていくならiPadと相性がいいので神器の1つに入れました。

今まで海外旅行に行く時は、PCとカメラを持っていきましたが、常々重さが気になっていました。PCをiPadにすることで、本体のみの重さとなり、機動力が高まりました。

撮影した写真は、Type-Cケーブルでα7 IIIからiPadに転送することが可能(アプリで転送も可能)。
ケーブルをつないで写真アプリを開くと、「読み込む」というボタンが現れます。ここで転送したい写真を選び、指定したファイルに保存ができます。撮った写真を大画面で確認したい人、SDカードのデータを別の場所に移しておきたい人におすすめです。
PCよりカスタマイズ性が高いところがiPadの魅力
iPadはPCと比べられることがよくありますが、実はあまり比べるべきではないのかもしれません。iPadは、もっと自由なデバイスです。LTEで常にネットに繋がり、薄くて軽量で持ち運びにも適している。そんなタブレットをどう活用するかは、一緒に使うアイテム次第なのかもしれません。
ここで紹介したアイテムは、あくまでも私が使ってよかったと感じるものですので、もしおすすめのアイテムがあれば教えてください!
Photo: 島津健吾
Source: Apple