iPhone、iPad、Macを持っている一番のメリットのひとつが、情報を簡単に転送できるところです。
Appleのアプリはデバイス間で自動的に同期しますが、時々アプリが同期せず、情報が別のデバイスに転送されないことがあります。しかし、この問題は解消することができます。
今回は、Appleのアプリがデバイス間で同期しなくなった時の解決法をご紹介しましょう。
1. ネットワーク接続を確認する
安定したインターネット接続ができない場合、アプリはデバイス間で適切に同期できません。
WiFiでもデータ接続でも、しっかりと接続できている限り、あるアプリでアップデートした情報は、別のデバイスの同じアプリにも反映されているはずです。
一方、オーディオブック、ミュージック、その他MacやiPhoneのメディアの同期は、デバイス同士が同じネットワーク上にある必要があるので、別の問題になります。
Macとモバイル端末の両方が、安定したネットワーク接続ができているかを確認してください(モバイルデータ通信ではなくWiFi接続が理想です)。
YouTubeの動画再生をして接続テストができます。
この接続テストをクリアした場合は、引き続きさらに詳細なトラブルシューティングに行きましょう。
2. Apple IDを確認する
アプリで同期するには、すべてのデバイスで同じApple IDでログインして、iCloudのアカウントを利用する必要があります。
iPhoneやiPadで正しいApple IDを使用しているか確認するには、「設定」を開き、その上部にある名前を確認してください。
名前をタップすると、Apple IDのアカウントに紐付いているメールアドレスが表示されます。
名前が表示されない場合、「iPhoneにサインインする」が表示されるので、それをタップして、Apple IDのメールアドレスとパスワードでサインインします。

MacでApple IDを確認するには、Appleメニューから「システム環境設定」を開きます。
画面の左上にApple IDの名前が表示されるので、そこをクリックして、Apple IDのメールアドレスが正しいかを確認します。
Apple IDにログインしていない場合、システム環境設定の同じアイコンをクリックして、自分のアカウントでサインインしましょう。

3. iCloudの設定を確認する
WiFiとApple IDがすべてのデバイスで一致しているのに、それでもAppleのアプリが同期しない場合は、問題はiCloudの設定にある可能性が高いです。
iCloud Driveには一般的に同期の問題があることが多いですが、Appleのアプリの場合、iCloudをまったく使っていないことが問題なのかもしれません。
デバイス間で同期をするには、iCloudが有効になっている必要があります。
iPhoneとiPadのiCloudの設定
iPhoneやiPadの様々なアプリでiCloudを有効にするには、「設定 > [自分の名前] > iCloud」を開きます。
画面上部にiCloudの容量が表示され、その下に「iCloudを使用しているAPP」があります。

その下の一覧の中から、Appleのデバイス間で同期していアプリを探し、右のトグルをオンにします。
iPhoneとiPad間で同期したい場合は、他のデバイスでも同じように設定しましょう。
MacのiCloudの設定
Macで同期してい場合は、「システム環境設定 > Apple ID」 を開き、左のメニューからiCloudを選びます。

メニューの一番下にiCloudストレージの使用量が表示され、その上のMacのアプリ一覧で、アプリがiCloudを使っているかどうかがわかります。
他のデバイスと同期したいアプリを一覧の中から探し、アプリ名の左のチェックボックスにチェックが入っているかを確認しましょう。
入っていない場合は、チェックボックスをクリックして同期を有効にします。
アプリ名の右に「設定中…」と表示され、1〜2秒間ホイールが回ります。設定が終わったら、システム環境設定を終了します。
すべてが正しく設定されていれば、アプリが同期を開始するはずです。
重要な例外として、MacのiCloudのアプリの一覧には「メッセージ」がありません。パソコンでもメッセージを送受信できると本当に便利なので、これは別の場所を確認しなければなりません。
Macでメッセージを同期するには、メッセージアプリを開きます。
アプリのメニューバーの「メッセージ > 環境設定」をクリックし、iMessageのタブを開き、「“iCloudにメッセージを保管”を有効にする」のチェックボックスにチェックを入れます。

このチェックを入れると、パソコンが自動的にモバイル端末のメッセージと同期します。
また、手動でデバイス間の同期をしたい場合は、iMessagesタブの中にある「今すぐ同期」のボタンを押しましょう。
4. iCloud以外のアカウントでアプリを同期する
カレンダー、リマインダー、メモ、メール、連絡先のようないくつかのアプリは、iCloudやApple IDに紐付いていないメールアドレスとリンクすることもできます。
選択肢は、Google、Yahoo、Microsoft Exchangeのアカウントです。
iCloud以外のアカウントを使うと、アプリ内でさらにデータを整理できます。
例えば、すべての仕事のメモを仕事用のメールアドレスで保存したり、アカウント別にリマインダーを分けたり。
iCloud以外のアカウントで同期するには、同期したいすべてのデバイスで、そのiCloud以外のアカウントにログインしている必要があります。
5. アプリをリフレッシュして同期を完了する
上記の手順を完了したら、デバイス間で同期するためにアプリをリフレッシュした方がいいでしょう。
リフレッシュすることで、アカウントや設定で行った変更が置き換えられ、確実にアプリが同期し続ける準備ができます。
Appleのアプリ同期問題は解決しました
今度、Mac、iPhone、iPad間でアプリの同期に問題があったら、問題の解決法がわかるはずです。正しく同期するために、デバイスの設定を確認する方法をご紹介しました。
今回はいくつかのAppleのアプリに注目しましたが、iPhoneの写真を同期する場合は、他にもTIPSやコツがあります。
あわせて読みたい
Original Article: 5 Fixes When Apple Apps Don't Sync Through iCloud: Notes, Messages, and More by MakeUseOf