Microsoft Edgeのようなブラウザは、ユーザーのブラウザ体験全体の向上のために、cookieやトラッカーで個人データを集めています。
例えば、cookieによって、ページの読み込み速度を上げたり、設定や好みを覚えたり、ターゲティング広告を表示したりできます。
これは便利な反面、プライバシーに関する懸念も高まります。
うれしいことに、Edgeには、ネット閲覧時のプライバシー保護を向上させる機能が搭載されています。
今回は、プライバシー保護強化のためのEdgeの重要な2つの機能について見ていきましょう。
1. InPrivateブラウズ・モード

Microsoft Edgeの「InPrivateブラウズ・モード」は、プライバシーを守る専用のウィンドウを開くと使えます。
この必要最低限のものだけ備えた、スッキリとしたバージョンのEdgeは、集中力が高まり、生産性も向上します。
しかし、もっと大事なのは、cookieをブロックし、Webサイトの追跡を止め、履歴を保存しないようにできるところです。これは、基本的にEdge版の匿名モード的な機能です。
「InPrivateブラウズ・モード」を使うとどうなるか?
「InPrivateブラウズ・モード」の使用中は、Webサイト、cookie、トラッカーが、ユーザーの閲覧行動にアクセスすることができません。サイト閲覧中に、プライバシーを守れます。
Microsoft BingのInPrivate検索のおかげで、Bingの検索結果が自分のアカウントに関連付けられたり、通常モードのEdgeでBingで検索した結果に影響を及ぼしたりすることもありません。
これにより、匿名で検索が可能になります。

さらに、ブラウザ履歴、ダウンロード履歴、cookie、Webサイトのデータ、キャッシュ画像なども、InPrivateウィンドウを閉じれば消去されます。これによって、他の人が同じパソコンを使って、あなたのブラウザでの閲覧行動をこっそり調べることができなくなります。
しかし、インターネットサービスプロバイダーや雇用主はInPrivateブラウズ・モードでの閲覧行動にもアクセスでき、見られないようにすることはできないので注意しましょう。
「InPrivateブラウズ・モード」にできないこと
「InPrivateブラウズ・モード」ができない(やらない)こともいくつかあります。
Edgeの「InPrivateブラウズ・モード」は、Android版やiOS版には対応しておらず、通常の閲覧でのプライバシー保護機能以外の追加機能はありません。
さらに、「InPrivateブラウズ・モード」は、デフォルトで追跡防止をしていません。つまり、現在の追跡の設定で動作しています。
例えば、厳密な追跡防止の設定をオフにしていると、Edgeの「InPrivateブラウズ・モード」でも、通常のブラウザと同じ追跡防止設定で動作します。
2. 追跡防止
ターゲティング広告の追跡から逃れたいなら、Edgeを活用しましょう。「追跡防止」を有効にするだけで、Edge使用時のオンラインでの行動を追跡されないようにできます。
「追跡防止」を有効にするとどうなるか?
「追跡防止」の基本モードは、その名の通り、Edgeの追跡防止機能の一番基本的な機能です。有害な可能性のあるトラッカーを除き、トラッカーはすべてのサイトでのユーザーの行動を追跡可能。
Webサイトのコンテンツは正しく表示され、ユーザーが訪問したサイトの広告はかなりパーソナライズされます。
おすすめのエンジンは、ユーザーがこれまで接したコンテンツに近いものを提案します。

「追跡防止」のバランス(推奨)モードは、すべてのEdgeのデフォルトで、Firefoxの「強化型トラッキング防止」と同じようなものです。
訪問したことのないサイトからのトラッカーと、有害な可能性のあるトラッカーをブロックします。また、Webのコンテンツは通常通り表示しますが、基本モードほどはパーソナライズされません。
「追跡防止」の厳密モードは、すべてのサイトのトラッカーの大半をブロック。コンテンツや広告のパーソナライズも非常に少なく、コンテンツが正しく表示されないページもあり、有害な可能性のあるトラッカーもすべてブロックします。
Edgeでプライバシーを最大限に保護するには、「InPrivateブラウズ・モード」使用時に、「追跡防止」の厳密モードも有効にするのが非常におすすめです。
Microsoft Edgeでプライバシーをより安全に
Microsoft Edgeで「InPrivateブラウズ・モード」と「追跡防止」を使えば、プライバシーの安全性を向上することができます。
しかし、特定のサイトの機能が影響を受けるかもしれません。例えば、サイトが設定や好みを覚えていなかったり、フォームの自動入力ができなかったりします。
このような機能が使えなくてもいいのであれば、Edgeで「InPrivateブラウズ・モード」と「追跡防止」の厳密モードを使用して、プライバシーを確保した方がいいと思います。
Original Article: 2 Essential Microsoft Edge Features to Protect Your Privacy by MakeUseOf