キャリアを大きく転換しようとしている人、しばらく仕事から離れていてまた仕事に戻ろうとしている人など、誰にとっても職探しは大変です。

そんな人には、アクションプランの作成がおすすめです。

アクションプランは、気持ちの上でも採用の可能性を高めるという点でも、辛い就活を管理する鍵になります。

今回は、転職活動で使えるアクションプランの作り方を3つご紹介します。

就活にアクションプランが必要な理由

就活のアクションプランは、就活に必要な要素を1つにまとめておくための整理ツールです。

これは、やるべきことを把握するのに役立つだけでなく、視覚化することでモチベーションを上げるときにも役立ちます。

アクションプランは、次の3つの主要なタブからはじめましょう。

  1. 目標設定と準備
  2. 進捗状況のトラッキング
  3. 評価とセルフチェック

では、各タブにある具体的なアクションプランの項目をご紹介しましょう。

ここでもスプレッドシートの用語を使って説明しますが、アクションプランは自分にとって最適な形にして構いません(しかし、私は読者の皆さんに問いかけずにはいられません。

「スプレッドシートがどれほど美しいものか理解していますか?」と)。

1. 目標設定と準備

いつでも一番難しいのは最初の一歩を踏み出すことです。

就活を開始したら、何をすればいいか具体的にご紹介します。

  1. キャリアの目標をリストアップする。次のポジションでは何を求めているのか。
  2. 興味がある職種を調べ、応募の際にアピールすべき資格をメモする。
  3. 履歴書に追加するキーワードを見つける(どのようなキーワードであれ、各求人情報に合わせて調整する)。
  4. 新しい人脈を探す。LinkedIn、Twitter、企業のウェブサイトなどを利用して、就活を助けてくれそうな人を探してみる。
  5. 必要なら、ソーシャルメディアでの自分の存在を一掃する
  6. 必要に応じて、オンラインポートフォリオやWebサイトを作成し、更新する

2. 進捗状況のトラッキング

これがアクションプランの肝となります。IndeedやLinkedInのようなサイトでは、あまり考えずに次々と応募を送信しがちです。

さまざまな求人情報を常に把握するために、あらゆる方法で就活のプロセスを検証しましょう。

求人情報のリンクを整理する

検討中のポジション、応募中のポジション、応募したことがあるポジションを一か所にまとめる。

このリストでは、応募状況、興味のレベル、そのポジションの連絡先になる可能性がある人、そのポジションに関する一般的なメモを記入するスペースなどを、色分けして可視化する。

連絡先のマスターリストを作成する

家族の友人、元同僚、人事担当者、LinkedInで見つけた憧れの仕事に就いている人たち、そして上記のステップ4で説明した一般的なネットワーキングの機会などを漏れなくリストアップすること。

こちらから連絡した人が必ずしも話をしたいと思うわけではなく、こちらから話しかけた人が必ずしも就職につながるわけでもない。それでも、いろいろな人たちと話すことでどんなチャンスが訪れるかわからない。

面接の準備をする

面接を受けることになったら、必ずそれをスケジュールに入れ、面接に備えて戦略を練ること。

面接対策用のチェックリスト(面接に行く会社や面接官について調べ、面接でよく聞かれる質問に対する答えを考えておく)を作成する。

3. 評価とセルフチェック

就活において、精神的に大きな障害となるのは、勢いを失うことです。就活がうまくいかず、求人市場が絶望的だと感じたら、このタブで自分の進捗状況を確認することができます。

  1. ネットワークでつながった人にフォローアップする。ただし、同じ人に毎週何度も声をかけないこと。
  2. 正社員の仕事を探している間に、新しいスキルを身につけたり、ボランティア活動をすることを考えて、履歴書を充実させる。
  3. 自分の目標を分析し、今後調整する必要がありそうなことを特定する。妥協できる点、譲れない点を書き出してみると、いろいろなポジションに応募できるようになり、転職活動のモチベーションが一段アップするかもしれない。

多くの人にとって、新しい仕事を見つけるのは大変で気が滅入るものです。

転職活動のアクションプランは、仕事面だけでなく、精神面でも重要な整理ツールです。

また、不採用になった応募書類がどんどん増えてしまったら、いつでもこのスプレッドシートを削除して、新たにやり直してみましょう。