確かに、精油(エッセンシャルオイル)は天然かもしれません。でも、天然とヘルシーはイコールではありません。
そもそも精油とは、植物が何らかの理由で作り出した、とても濃厚な化学物質のこと。 花粉媒介者をひきつけるため、天敵から身を守るためなど、その理由はさまざまです。
アロマオイルが健康にいい確かな証拠はない
私たち人間にとって、これらのオイルの有用性は匂いです。そう、がんを治してくれるわけではないし、健康にいいという確かな証拠があるわけでもありません。
でも、精油LOVEの人(あるいは販売人)は、どんな用途にも使える万能のオイルが存在すると主張したがります。
一方で、アトランタアロマセラピー研究所は、精油による害を受けた人の事例を集めています。これは、精油は無害ではないことをアロマセラピー関係者に啓蒙するための取り組みの一環です。
無害と思われている用法で被害にあった事例が複数ある
そこには、無害と思われている用法で、皮膚炎や熱傷、あるいはもっとひどい被害に遭った事例が列挙されています。
ある女性は、スイートオレンジオイルを数滴お風呂に入れただけで、背中に水膨れができました。 別の人は、フランキンセンス、マジョラム、レモングラスの各オイルを希釈したものを混ぜて耳の後ろに塗ったところ、水膨れと熱傷を負いました。
一部の精油(特に柑橘類)は、肌に塗ると日光過敏になり、熱傷や水膨れを引き起こします。また、直接的に肌を荒らすオイルもあります。
よく、「精油を水またはココナッツオイルなどの“キャリアオイル”で薄める」というアドバイスを目にしますが、それがいつでも正しいわけではありません。
悲しいことに、自身または子どもの肌の状態をよくしようと精油を使って、逆に悪化させてしまった事例も数多く見られます。
利用の際どうすればいいのか
結論としては、適切に希釈すれば安全な精油もありますが、友だちや販売人が言うパラメーターを信じないでください(指示通りの正確な方法で使ったのに被害を受けた例もあります)。
できることなら、遠くから匂いをかぐ程度にしておくのが無難です。それだけでも、リスクはあるのですが。
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Image: Reshot
Source: National Cancer Institute, Aromatherapy United, Lifehacker US
Beth Skwarecki - Lifehacker US[原文]