iPhoneはわかりやすいことで有名です。iOSのインターフェイスは、発売当初から変わっていません。ホーム画面は今でもただアプリを並べただけです。
しかし、長年にわたってiOSは、デフォルトのアプリを含め、新しい機能をたくさん増やしてきました。iOSの機能は、これと言って特徴のないアイコンやジェスチャーに隠れています。一度使い方を知れば、かなり価値あるものになり、iPhoneでの生産性も上がります。
1. 「ヘルスケア」の歩数計

iPhoneのアプリ『ヘルスケア』を開いたことがない人は、歩数計を使ったことがないでしょう。ヘルスケアは、iPhoneのビルトインのモーションコプロセッサを使用しており、歩いた歩数や、登った階段の数を、毎日記録することができます。
また、ヘルスケアは、健康やフィットネス関連のあらゆる情報を保存することができます。ヘルスケアで体重を簡単に記録することも可能です。サードパーティのアプリを使えば、運動や睡眠の分析をひとつの画面で表示することもできます。
2. 「コンパス」の水準器

『コンパス』アプリの中には水準器が隠れています。コンパスを開いて、左にスワイプすると水準器が出てきます。iPhoneのスクリーンを上にして置くだけで、表面が完璧に水平かどうかわかります。
3. 「メモ」の書類をスキャン

書類をスキャンして共有するのに、サードパーティのアプリは必要ありません。iOS 11以降の「メモ」アプリで、書類をスキャンすることができます。
- メモを開いて、新規メモを作成する。
- ツールバーの「プラス(+)」ボタンをタップし、「書類をスキャン」を選ぶ。
- カメラ画面にスキャンしたい書類を写すと、アプリが自動的に書類を認識し、キャプチャします。この画面で複数の書類をキャプチャすることもできます。
- 「スキャンを保持」をタップし、その後「保存」ボタンをタップすると、キャプチャした画像がメモ上に表示されます。共有ボタンから「PDFを作成」を選べば、PDFファイルに書き出すことができます。
4. 「時計」のベッドタイム

今度「時計」アプリでアラームをセットする時は、隣にあるベッドタイムのアイコンをタップしてみてください。この機能を使えば、適切な時間に眠れるようになります。
ベッドタイムの画面で、起きたい時間や希望の睡眠時間を指定すると、何時に就寝すればいいかを自動的にリマインドしてくれます。
5. 「メッセージ」で位置情報を共有

「友達を探す」アプリを使えば、友だちに継続して自分の位置情報を簡単に共有することができます。しかし、「メッセージ」でも、現在地の情報をすぐに送ったり、数時間の位置情報を共有したりすることができます。
メッセージを開いて、誰かとやりとりしているメッセージを開き、詳細に行きます。そこには選択肢が2つあり、「現在地を送信」を選ぶと、一度だけ位置情報を送り、「位置情報を共有」を選ぶと、ある一定時間の位置情報を共有します。
6. 「ファイル」にドラッグ&ドロップ

iOS 11から、 iCloud Driveに代わる、機能が豊富な『ファイル』アプリが導入されました。ファイルアプリでは、iCloudだけでなく、DropboxやGoogle ドライブに保存されている項目も表示されます。また、ドラッグ&ドロップで簡単にファイルを整理することもできます。
iPadでのドラッグ&ドロップは、iOS 11で追加された最大の機能のひとつですが、ファイルはその機能を最も有効的に使えるアプリのひとつです。しかし、iPhoneでも同じように、ファイルをドラッグ&ドロップで移動させられると知っていましたか?
ファイルを長押しして、1本の指で固定します。別のファイルをタップして選び、別の指でフォルダに持って行き、指を離してファイルを移動させます。
7. 「カメラ」のフィルター

写真に素敵な効果をかけたい場合は、アプリを探す必要はありません。実際、スクリーン上で効果のプレビューを見ながら、写真を撮ることができます。『カメラ』アプリを開き、ファインダー部分の画面をスワイプアップするか、上部のツールバーにある3つの円が重なったアイコンをタップします。
格好いい、素敵なフィルターが出てくるはずです。フィルターのアイコンを横にスワイプすると変わります。個人的には「ビビッド」と「ビビッド(冷たい)」が大好きです。
8. 「写真」の編集機能

写真を撮ったら、お楽しみはそこで終わりではありません。『写真』アプリで撮影した写真を開き、スワイプアップしましょう。Live Photosの機能が使える場合(iPhone 6s/6s Plus以降)は、ループやバウンスの効果をかけたものを、プレビューで見ることができます。
編集ページにいくと、ポートレートモードをオンにすることができます。また、カラー、彩度、明るさなど、基本的な編集もできます。
9. 「Safari」の自動リーダー表示

「Safari」のリーディングリストやリーダー表示については、すでに知っているかもしれません。リーダー表示は、オンライの記事からスタイルやフォーマットをなくし、文章と画像だけを表示し、読みやすいフォーマットにしてくれる機能です。
アドレスバーの左端にあるリーダー表示ボタンを長押しすると、自動リーダー表示の選択画面が表示され、現在のサイトで使用か、すべてのWebサイトで使用を選ぶことができます。
どちらかを選ぶと、次回Webサイトからリンクを開いた時に自動的にリーダー表示になるので、もうリーダー表示のボタンをタップする必要がありません。
10. 「計算機」で数字を消すスワイプ
この裏技を知っていると、無駄な時間を大幅に節約できます。
『計算機』アプリにはdeleteキーがないことに気づいていた人も多いでしょう。「C(クリア)」ボタンを押すと、入力したものはすべて消えてしまいます。間違った最後の数字だけ消したい場合はどうすればいいのでしょう?
そんな時は、右か左に数字をスワイプするだけで消えます。
その他のiOSの隠れた生産性向上系機能
アプリの隠れた機能を調べたら、今度はiOS自体のことを知っておきましょう。iOSはとても便利な細かい機能や設定でいっぱいです。たとえば、3D Touchを使えば、キーボードがトラックパッドのようになると知っていましたか?
Image: franz12/Shutterstock.com
Original Article: 10 Secret Functions of Default iPhone Apps You Aren't Using by MakeUseOf