クレジットカードの特典によくありがちな「旅行保険」。しかし、クレジットカードによっては旅行保険以外にも、海外・国内旅行で使えるお得な特典があることをご存じでしょうか?
ラウンジサービス、旅行代金やレンタカーの割引など、知れば知るほどクレジットカードの特典は奥が深いものです。
そこで、今回は海外・国内旅行に強いクレジットカードを4つご紹介します。
目次
6%のポイント還元を受けるなら「Booking.com カード」

▼基本情報
年会費:永年無料
国際ブランド:VISA
旅行保険:最高2500万円の海外・国内旅行傷害保険
まず初めにご紹介するのは、三井住友カード株式会社が発行する「Booking.comカード」。「Booking.com」とは、ホテル、飛行機、タクシー、レンタカーを予約できる世界最大級の予約サイトのこと。
国内外のホテルに対応しており、ビジネスホテルからアパートメント、ヴィラなどさまざまなジャンルの宿泊施設を掲載しています。
Booking.com利用で最大6%還元
「Booking.comカード」は、そんなBooking.comで宿泊施設を予約をする場合に非常に大きな特典を受けられるクレジットカードです。具体的には、合計6%のポイント還元を受けられます。
- 利用額100円に対して1ポイントを還元
- Booking.comカード専用の予約サイトで予約し、現地でカード払いをした場合、宿泊額100円につき5ポイントを還元
世の中のクレジットカードが100円につき1%還元が一般的なところ、Booking.comカードの還元率の高さはいい意味で目立ちます。
たとえば、シンガポールに3泊4日の旅行に行ったとします。ホテル代金が3泊3万円、飛行機代が往復7万円として、10万円がかかったとしましょう。すると、6%還元の場合、6000円分のポイントを受け取れます。もし1%還元のクレジットカードだと、これが1000円に…。その差は、5000円。これって大きくないですか?
旅費は大きな金額になりがちですので、高還元率のクレジットカードであればあるほど、旅行代金の節約にもなるというわけです。
さらに還元されたポイントは、キャッシュバックポイントとして活用できます。ショッピングの支払い代金から直接引くことができ、実質現金値引きと同じ扱いです。
その他の特典
高還元率に加えて、Booking.comカードはレンタカー会社「Rentalcars.com」の価格からさらに8%の割引を受けられるのも嬉しいところ。
「Rentalcars.com」は、日本国内を含め163ヶ国800のレンタカー会社と提携。国内旅行はもとより海外旅行でレンタカーを使うなら、Booking.comカードで予約するといいでしょう。
また、年会費無料で最高2500万円の海外・国内旅行傷害保険も付帯。しかも、保険の適応条件は一部を除き自動付帯。ツアーやチケットをBooking.comで購入しなくとも、海外に行くだけで自動で保険が適応されます(ただし国内旅行は利用付帯)。
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海外・国内ツアーでポイント還元受けるなら「セディナゴールドカード」

▼基本情報
年会費:初年度年会費無料(2年目以降6000円)
国際ブランド:VISA、JCB、Mastercard
旅行保険:海外最高8000万円、国内最高4000万円
セディナゴールドカードは、三井住友フィナンシャルグループの株式会社セディナが発行するクレジットカード。
ゴールドカードというと敷居を高く感じてしまうかもしれませんが、1年目は無料で、2年目以降は6000円で加入できます。年会費がかかる反面、無料の空港ラウンジや旅行代金の割引などゴールドカードならではの特典が用意されています。
国内海外ツアーが3~8%OFF
セディナゴールドカード利用者は、セディナと提携している旅行業者であれば最大8%の割引を受けられます。たとえば、バリ島専門のレインボーツアーは8%OFF、50年以上の歴史をもつClub Medは7%OFF。
最大8%OFFの旅行業者で予約すれば、Booking.comカードの6%還元よりもより大きなメリットがあり、さらに現金割引というのも魅力。
また、ツアーパッケージが割引の対象となっている点も、Booking.comカードとは異なる点です。Booking.comカードはどちらかというと、自分で飛行機やホテルを予約したい人のためのカードである一方、セディナゴールドカードはツアーで行きたい人のためのカードと言えるでしょう。
ツアーの場合、フライトやホテルの予約ミスなども防げるため、「旅行に慣れていない」「海外旅行は不安」という人におすすめです。
また、セディナゴールドカードにはセディナ海外デスクというサービスがあり、海外にいても電話1本で日本語のサポートを受けられます。具体的には現地でのチケット手配、緊急時の対応など、いざという時の心強い味方と言えますね。こうした電話によるサポートも、セディナゴールドカードをおすすめする理由の1つです。
その他の特典
セディナゴールドカード利用者は、全国28の空港でラウンジを無料で利用できます。VISA、JCB、MasterCardによって若干使えるラウンジは異なり、ダニエル・K・イノウエ国際空港(ホノルル)を使いたい場合はJCB一択です。
そのほか、提携レンタカーで車を予約をすれば会員価格でレンタルできたり、海外旅行障害保険が最高8000万円(利用付帯)、国内旅行障害保険が最高4000万円(利用付帯)の特典も受けられたりします。
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航空券とホテルの現金割引を受けるなら「イオンカード」

▼基本情報
年会費:年会費無料
国際ブランド:VISA、JCB、Mastercard
旅行保険:なし
イオンカードはイオンやダイエー、マックスバリューでのショッピングにメリットのあるカードだと思われがちですが、実は旅行用のクレジットカードとしても優秀です。
航空券+ホテルを予約すると2500円割引
イオンカードは思っている以上に旅行で使えるクレジットカードで、エクスペディアで国内外のホテルを予約すると8%OFF、もしくは「航空券+ホテル」を予約すると2500円OFF(5万円以上の予約に限る)を受けられます。
もしハワイに4泊5日してホテル代が10万円だった場合、8000円の割引に。ホテル代が上がれば上がるほど割引価格も大きくなるため、長期滞在や家族での利用にも適しています。
またイオンカード会員限定で、海外・国内のツアーなども用意されており、通常価格よりもお得な価格で予約することも可能。JALパックやJR東海ツアーズ、JTB、近畿日本ツーリスト、HISも割引の対象になっています。
その他の特典
世界16ヶ国24ヶ所イオンワールドデスクが設置されています。現地の観光情報やホテル・レストラン情報を教えてくれたり、レンタカーの予約などを代行してくれたりするサービスです。セディナゴールドカードのように至れり尽くせりではありませんが、滞在を楽しいものにするために活用してみるのも手でしょう。
こうしたイオンカード独特のメリットはありながらも、旅行障害保険はゴールドカードのみの付帯です。保険が必要という方は、ほかのクレジットカードの旅行障害保険を活用したり、いっそのことゴールドカードに加入するのもいいでしょう。
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最高5000万円の補償を受けるなら「USCゴールドカード」

▼基本情報
年会費:初年度無料。2年目以降3240円(年間100万円以上利用で3000円分のギフト券をもらえる)
国際ブランド:VISA、JCB、Mastercard
旅行保険:海外最高5000万円、国内最高1000万円
ゴールドカードは通常、利用額や利用履歴によって申請できるものですが、USCゴールドカードは「勤続5年以上・本人年収500万円以上で30歳以上」の条件を満たしていれば、誰でも申請が可能。
さらに年会費が3240円かかりますが、年間100万円の利用額があれば3000円のギフトカードを必ずもらえ、実質年会費240円で利用できます。
海外旅行傷害保険は自動付帯
そんなUSCゴールドカードですが、海外旅行傷害保険が自動付帯で5000万円と傷害保険に力を入れているのがわかります。すでに紹介したセディナゴールドカードは、利用付帯で8000万円ですが自動付帯は2000万円でした。
USCゴールドカードでツアーやフライト、ホテルの支払いをせずとも、カードを持っているだけで最大5000万円が補償されるのは、とても心強いと言えそうです。特に海外旅行に行く場合、もし現地で病気になったり、事故に巻き込まれたりしたら、病院代や治療費は日本の比ではありません。
最悪保険に入るのを忘れていたとしても、もし保険の期限が切れていたとしても、USCゴールドカードがあれば安心です。また国内旅行傷害保険は最大1000万円の補償が付いています。
その他の特典
保険の他にも、国内の主要航空とダニエル・k・イノウエ国際空港のラウンジを無料で利用可能。また、シティツアーズ予約センターで予約すると、対象ブランドのツアーが最大8%OFFにもなります。
USCゴールドカードは海外旅行傷害保険に力を入れているので、保険を重視する人におすすめのゴールドカードです。
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ANAのマイルを早く貯めるなら「ANA アメリカン・エキスプレス・カード」

▼基本情報
年会費:7700円
国際ブランド:American Express
旅行保険:海外最高3000万円、国内最高2000万円
「ANA アメリカン・エキスプレス・カード」は、航空券の購入だけでなく、コンビニやレストランなどでのショッピングでもポイントが溜まるクレジットカードです。貯めたポイントは、マイルに移行でき特典航空券や座席のアップグレードなどに交換できます。
ANAグループで利用すると1.5%還元
ANAとアメリカンエキスプレスが提携したクレジットカード「ANA アメリカン・エキスプレス・カード」。ANAグループで「ANA航空券」「旅行商品」「機内販売品」などをクレジットカード決済で購入した場合、通常の100円につき1%のポイント還元に加えて、200円につき1%のボーナスマイルが還元されます。
また、ANAカードマイルプラス加盟店の場合、通常のポイントに加え、こちらもボーナスポイントが加算されます(ただし、店舗によって還元率が異なります)。
ANAカードマイルプラス加盟店一例
- 大丸・松坂屋(200円⇒1マイル~)
- 高島屋(200円⇒1マイル~)
- 阪神百貨店(100円または200円⇒1マイル~)
そのほか、入会ボーナスで1000ボーナスマイル、毎年のカード継続ごとに1000ポイントがもらえます。ANAのマイルを貯めたい方やANAグループで買い物をよくするという人なら、この「ANA アメリカン・エキスプレス・カード」で効率的にマイルとポイントを貯められるでしょう。
その他の特典
溜まったポイントやマイルは、ショッピング、ホテル、航空券、ギフトなど多くのものに変更可能。たとえば、貯めたマイルは、5000マイルから、ANAグループ便およびスターアライアンスメンバーを含むANAマイレージクラブ提携航空会社便の特典航空券に交換ができます。もし往復分が無料になるなら、家族旅行の費用もグッと抑えられるはず。その分、「いつもより高めのホテルに泊まってみる」ということもできますね。
そのほか、最高3000万円の海外傷害保険や国内外29空港の空港ラウンジを無料で使えるサービスも付帯しています。
▼「ANA アメリカン・エキスプレス・カード」の申し込み・詳細はこちら
デルタ航空のスカイマイルを早く貯めるなら「デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カード」

▼基本情報
年会費:13200円
国際ブランド:アメリカン・エキスプレス
旅行保険:海外最高1億円、国内最高5000万円
「デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カード」は、デルタ航空のマイルを効率的に貯められるクレジットカードです。年会費は1万円以上かかりますが、その分還元率も高いためマイルを貯めたい方にはぴったり。
初年度から「シルバーメダリオン」に
デルタ航空の上級会員資格「シルバーメダリオン」をご存じでしょうか? 航空会社は搭乗回数や利用額に応じて会員ランクを用意しており、たとえばJALのJMBクリスタルになるには、最低でも年間30回以上の搭乗が定められています。普段、飛行機に乗らない人にはかなりハードルが高いわけです。
しかし、「デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カード」を持っていれば、初年度からデルタ航空の上級会員資格「シルバーメダリオン」になれ、2年目以降は年間100万円のクレジットカード利用額を越えればOK。搭乗回数は関係ありません。
比較的、簡単になれる「シルバーメダリオン」ですが、特典はかなり充実しています。
「シルバーメダリオン」の特典一例
- 空席があればエコノミーコンフォートに無料でアップグレード
- ビジネスクラス、またはファーストクラス用チェックインエリアを利用可能
- 1個めの受託手荷物が無料
- スカイチームに所属する航空会社でも特別な対応を受けられる
座席のアップグレードや優先搭乗は旅行の負担を下げるためにも、かなり嬉しい特典ですし、スカイチームの航空会社でも特典を受けられるなら、かなりお得ではないでしょうか。
その他の特典
通常のカード利用で1%の特典還元を受けられるカードですが、海外での利用ならもらえるマイルが1.3倍になります。海外旅行中にブランド品やお土産を買えば、トータルの支払い金額はそれなりに多くなるもの。それに合わせるようにもらえるマイルも1.3倍になるなら、かなりお得ですね。
さらに入会時に5,000ボーナスマイル、翌年以降もカードをご継続するたびに2000ボーナスマイルが還元されます。年会費は1万円を超えていますが、それ以上に特典や還元も高いので、デルタ航空を利用する人やマイルを貯めている人にはメリットの大きいカードと言えます。
▼「デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カード」の申し込み・詳細はこちら
Image: Shutterstock.com(1, 2, 3, 4, 5, 6, 7)
Source: Booking.com カード, セディナゴールドカード, イオンカード, UCSゴールドカード