物価高騰で節約意識が高まるなか、公共料金をクレジットカード決済にしてポイントを稼ぐ節約術が注目を浴びています。しかし公共料金は「どのカードでもお得になる」というわけではありません。

公共料金の支払いに対するポイント還元率を改悪したカードもあるので、カード選びには注意が必要です。

そこで本記事では、クレジットカード払いできる公共料金の種類や還元率の高いおすすめのカードを解説していきます。

これから公共料金の支払いをカード決済に変更しようと考えている方は、ぜひご一読ください。

クレジットカード払いできる公共料金の種類

Image: Shutterstock
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クレジットカードで支払える公共料金の種類は、以下のようなものがあります。

  • 電気代
  • ガス代
  • 水道料金
  • 固定電話代
  • NHK受信料
  • 新聞代
  • 電車・バス・タクシー代

大手電力会社やガス会社の多くは、クレジットカード払いに対応しています。水道料金は自治体により異なりますので、お住まいの地域の水道局のホームページなどで確認してみましょう。

また納付書にQRコード(eL-QR)が印字されている場合は、F-REGI公金支払い(エフレジ)でクレジットカード納付が可能です。QRコード(eL-QR)が印字されている納付書なら、公共料金だけでなく税金もカードで支払えます。

ただしF-REGI公金支払い(エフレジ)を利用する場合、システム手数料が必要です。納付金額によっては、還元されるポイントより手数料が上回る可能性があるため注意しましょう。

公共料金の支払いにおすすめ!還元率のいいクレジットカード7選

冒頭でもお伝えしたとおり、公共料金の支払いに対するポイント還元率は、クレジットカードによって異なります。

通常還元率が1%と高い楽天カードは、2021年6月の利用分から公共料金(水道・ガス・電気)のポイント還元率を0.2%に改悪しました。

このように還元率の低いカードは、ポイントの恩恵を受けられずメリットがありませんから注意が必要です。

そこでここからは、公共料金の支払いにおすすめなクレジットカードを7枚解説します。公共料金の支払いで損をしないように、チェックしておきましょう。

JCBカード W

JCBカード W
Screenshot: ライフハッカー via JCBカード W

JCBカード W」は年会費無料、通常のJCBカードよりポイント還元率が高いクレジットカードです。公共料金含め、いつもの買い物に利用するとポイント(Oki Dokiポイント)が2倍。

スターバックスやAmazon、メルカリなど、JCBオリジナルシリーズパートナーで利用すれば、Oki Dokiポイントが最大21倍貯まります(※1)。

貯まったポイントはマイルへの交換もOK。他社ポイントへの移行も可能です。Amazonなら1ポイント=3.5円で利用できるのもお得です。

年会費

永年無料

ポイント還元率

1.00%~5.50%(※1)

国際ブランド

JCB

ポイント名

Oki Dokiポイント

電子マネー

QUICKPay

申し込み対象

18歳以上39歳以下で、ご本人または配偶者に安定継続収入のある方。
または高校生を除く18歳以上39歳以下で学生の方(※2)

ナンバーレス

対応

海外旅行傷害保険

最高2,000万円(※3)

※1:最大還元率はJCB PREMO(or nanacoポイント)に交換した場合

※2:一部、お申し込みになれない学校があります。40歳以降も年会費無料のまま継続できます。

※3:JCBカード W、JCBカード W plus Lで事前に「搭乗する公共交通乗用具」または「参加する募集型企画旅行」の料金をお支払いになった場合、海外旅行傷害保険が適用されます。

>> JCB カード Wの詳細はこちらから

リクルートカード

リクルートカード
Screenshot: ライフハッカー via リクルートカード

基本還元率が1.2%と高還元率が魅力の「リクルートカード」。公共料金の支払いでも、還元率が下がることなく、1.2%還元されます。

じゃらんやホットペッパービューティーなど、リクルート系のサービスで最大4.2%還元。期間限定キャンペーンなどの開催時は10%以上貯まることも。貯まったポイントはPontaポイントやdポイントに交換できます。

利用店舗によってカードを使い分けたり、ポイントを意識して利用したりするのが苦手な方も、メリットを得られやすいカードです。

月会費

無料

ポイント還元率

1.2%〜

国際ブランド

Visa、Mastercard®、JCB

ポイント名

リクルートポイント

電子マネー

楽天Edy、モバイルSuica、SMART ICOCA、nanaco

申し込み対象

18歳以上でご本人または配偶者に安定した収入のある方、または18歳以上で学生の方

ナンバーレス

非対応

海外旅行傷害保険

最高2,000万円
(国内旅行傷害保険は最高1,000万円)

>> リクルートカードの詳細はこちらから

PayPayカード

PayPayカード
Screenshot: ライフハッカー via PayPayカード

PayPayカード」は基本還元率1%(※1)、年会費永年無料、公共料金の支払いでも還元率は下がりません。Yahoo!経済圏での利用なら、さらにポイントアップ。

Yahoo!ショッピングやPayPayモールの利用で、最大10%以上のポイント還元があります。

クレジットカード決済に対応していない公共料金でも、PayPay請求書払いならPayPayマネーで支払い可能です。貯まったPayPayポイントで払うこともできますので、PayPayユーザーにおすすめです。

年会費

永年無料

ポイント還元率

1.00%~(※1)

国際ブランド

Visa、Mastercard®、JCB

ポイント名

PayPayポイント

電子マネー

なし

申し込み対象

18歳以上の方(高校生の方は除く)

ナンバーレス

対応

海外旅行傷害保険

なし

※1:ご利用金額200円(税込)ごとに1%のPayPayポイント(※2)がもらえます。

※2:出金・譲渡不可。PayPay/PayPayカード公式ストアでも利用可能。なお、所定の手続き後にPayPay加盟店にて使用できます。手続きはこちら(https://paypay.ne.jp/help/c0021/)からご確認ください。

ポイント付与の対象外となる場合があります。

例)「PayPay決済」「PayPay(残高)チャージ」「nanacoクレジットチャージ」「ソフトバンク通信料(ワイモバイル、LINEMOを含む)」「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いを介してのPayPay残高チャージのご利用分」

>> PayPayカードの詳細はこちらから

Orico Card THE POINT

Orico Card THE POINT
Screenshot: ライフハッカー via Orico Card THE POINT

「Orico Card THE POINT」は、年会費無料、基本還元率も1%と高還元率のクレジットカードです。ETCや家族カードも年会費無料で利用できます。

入会後6ヶ月はポイント2%還元なので、今から入会し光熱費や家賃・税金などの支払いを全てこのカードでまとめればお得。

さらにショッピングサイト「オリコモール」を経由して、ネットショッピングを利用すると、最大16.5%還元されます。

貯まったポイントはAmazonギフト券やLINEギフトコード、T-POINTなどへ交換可能。JALマイルやANAマイル、楽天ポイントにも交換できます。ポイントが貯まりやすく使いやすさも優秀なクレジットカードです。

年会費

永年無料

ポイント還元率

1.00%~

国際ブランド

JCB、Mastercard®

ポイント名

オリコポイント

電子マネー

iD、QUICKPay

申し込み対象

満18歳以上の方(高校生は除く)
※20歳未満の方は保護者の同意が必要です

ナンバーレス

対応

海外旅行傷害保険

なし

>> Orico Card THE POINTの詳細はこちらから

エポスゴールドカード

エポスゴールドカード
Screenshot: ライフハッカー via エポスゴールドカード

「エポスゴールドカード」は、年間利用額50万円以上で翌年の年会費が無料になるゴールドカードです。通常のエポスカードからインビテーションを経てランクアップした場合は、年会費永年無料。

年会費の負担なく、ゴールドカード特典を享受できます。エポスゴールドカードはポイントアップする店舗を3つ自由に選べます。光熱費の支払いを設定すれば、1.5%還元になるのでお得です。

年間利用額に応じてボーナスポイントも獲得できますので、固定費の支払い方法に設定しておけば勝手にポイントが貯まります。しかもエポスカードで支払った固定費は、エポスアプリの「エポ家計」に自動入力されるため、家計管理に手間がかかりません。

年会費

5,000円(税込)
・年間利用額50万円以上で無料
・インビテーションでのアップグレードなら永年無料

ポイント還元率

0.50%~1.25%

国際ブランド

Visa

ポイント名

エポスポイント

電子マネー

QUICKPay、楽天Edy、モバイルSuica

申し込み対象

20歳以上(学生を除く)で安定した収入のある人

ナンバーレス

対応

海外旅行傷害保険

最高1,000万円

>> エポスゴールドカードはこちらから

dカード

dカード
Screenshot: ライフハッカー via dカード

ドコモユーザーなら「dカード」がおすすめ。公共料金の支払いで1%還元されます。対象公共料金の支払いで、数千円のポイントを獲得できるキャンペーンなども開催されるので活用すればお得に。

ENEOS電気など、dカード特約店で利用するとさらにポイント還元率も1.5%にアップします。

貯まったdポイントは使い道が多く、利便性も高め。ローソンやファミリーマート、セブンイレブンなどの主要コンビニやAmazon、マツモトキヨシ、メルカリなどでも利用できます。

年会費

永年無料

ポイント還元率

1.00%~

国際ブランド

Visa、Mastercard®

ポイント名

dポイント

電子マネー

iD

申し込み対象

満20歳以上(学生は除く)で安定した継続収入がある方

ナンバーレス

対応

海外旅行傷害保険

最高1,000万円

>> dカードの詳細はこちらから

公共料金をクレジットカード払いするメリット

公共料金をクレジットカード払いにするメリットは、主に以下の3つです。

  • ポイントが貯まる
  • 払い忘れを防げる
  • 支払いの手間を省き、管理が楽になる

ポイントが貯まる

公共料金をクレジットカード払いにする最大のメリットは、ポイントが貯まること。

例えば月25,000円の光熱費を還元率1%のクレジットカード払いにすれば、年間で3,000円分のポイントが還元されます。口座振替や現金払いならこのポイント還元はありません。

わずかな金額に見えますが、5年、10年と続けることで口座払いや現金払いとの金額の差は大きくなるでしょう。

払い忘れを防げる

公共料金をクレジットカード払いにすると、払い忘れを防げるのもメリットの一つです。口座振替はうっかり残高不足になる可能性がありますし、納付書や請求書払いの場合、忘れてしまうこともあるでしょう。

カード決済ならクレジットカード会社が支払いを一旦立て替えてくれるため、払い忘れることはありません。

支払いの手間を省き、管理が楽になる

公共料金をカード決済にすれば、支払いの手間を省け、家計管理が楽になります。

現金払いの場合、払込書やレシートを何枚も整理しなければならず、管理が大変です。また、口座振替の場合は、残高をチェックしたり資金を移動する必要があるなど、手間がかかります。

一方クレジットカード決済なら明細書はWEBで一括管理できます。家計簿アプリやソフトとカードを連携すれば、自動で反映されて便利です。

公共料金をクレジットカード払いするデメリット・注意点

Image: Shutterstock
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公共料金をクレジットカード決済にするメリットはさまざまあれど、良いことばかりではありません。

ここからは、公共料金をカードで支払うデメリットもお伝えしていきます。

  • 地域によってはカード決済に対応していない
  • 口座振替割引を使えない
  • 還元率が改悪される可能性もある

地域によってはカード決済に対応していない

公共料金をクレジットカードで支払えるかどうかは、自治体によって異なります。特に水道代はカード決済に対応していない地域がありますので、確認が必要です。

また地方のガス会社は、カード決済に対応していないこともあります。このように、全ての公共料金をクレジットカードで支払えるというわけではない点がデメリットです。

口座振替割引を使えない

水道・光熱費を口座振替にすると、毎月55円(税込)値引きされる口座割引が適用されることがあります。カード決済の場合、この口座割引を使えません。

しかもクレジットカードのポイント還元率、水道・光熱費の料金によっては、口座割引のほうがお得な場合もあります。

例えば還元率1%のクレジットカードで電気代を支払った場合の還元ポイントは、以下のようになります。

1ヶ月の電気代

還元ポイント

4,000円

40ポイント

4,500円

45ポイント

5,000円

50ポイント

5,500円

55ポイント

6,000円

60ポイント

7,000円

70ポイント

8,000円

80ポイント

5,500円以上の支払いがある方は、口座振替割引55円を超えるため、カード決済のほうがお得です。また年間利用額に応じて、ボーナスポイントを獲得できるクレジットカードもあります。

毎月必ずかかる固定費の支払いは、カード決済にしたほうがお得と言えるでしょう。

還元率が改悪される可能性もある

クレジットカードは、還元率やポイント交換レートが改悪される可能性があります。先述した楽天カードの還元率引き下げ(1%から0.2%へ)のように、条件が変わるリスクがあるため、定期的な見直しが必要です。

改悪する場合、メールなどでお知らせが届くはずですから、必ずチェックしておきましょう。

公共料金はクレジットカード払いで手間なくお得に!

本記事で解説したように、公共料金の支払いはクレジットカード決済がお得です。支払いの手間が省ける上に、ポイントが貯まり、さらに家計管理も楽になります。

支払い忘れも防げるなどメリットが多く、手軽に始められる節約術の一つです。

支払いに使うクレジットカードは基本還元率が1%以上、年会費無料を選ぶと失敗がありません。

また今から新規入会するなら「Orico Card THE POINT」がおすすめ。6ヶ月の還元率が2倍になる入会特典を活用し、固定費を全てまとめるとお得です。

公共料金の支払いをクレジットカード払いにしていない方は、本記事を参考にしてみてください。

*記事内容は、執筆時2023年9月のものです。最新情報は各カード会社の公式サイトをご確認ください。

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