Appleのデバイスを持っている人なら、おそらくiCloudも使ったことがあるでしょう。iCloudは、すべてのApple社製品で、写真、カレンダー、ドキュメントなどが簡単に同期できるサービスです。
しかし、iCloudが正常に機能しなければ、すべてのデータにアクセスできなくなるかもしれません!
そこで、よくあるiCloudの問題を一覧にし、その問題を修復するためにできることを解説します。
iCloudで同期ができない、iPhoneからiCloudにサインインできないなど、問題の解決策を見ていきましょう。
1. iCloudに接続できない

iCloudで一番よくあるのは接続問題です。
iCloudにサインインしたり、データを同期したりしようとする時によく起こります。また、iPhoneやiPadでまったく関係ないアプリを使っている時にも起こります。
自分のデバイスからiCloudに接続できない時に最初にやるべきことは、Appleのシステムがすべてオンラインになっているかをチェックすることです。
Appleの「システム状況」のページに行き、iCloud関連のサービスのところがすべて緑になっているかを確認しましょう。
黄色や赤になっている場合は、Appleのそのサービスに何かしら問題が起こっているという意味です。その場合は、あなたにできることは何もありません。Appleが問題を解決するまで待ちましょう。
iCloudが正常に動作している場合は、接続する前に同意しなければならない、新しい約款がある可能性があります。
iPhoneやiPadの「設定」アプリを開き、スクリーン上部にある [自分の名前] をタップします。新しい約款がある場合は、同意するよう促すポップアップが表示されます。
それでもうまくいかない場合は、iPhoneやiPadのiCloudからサインアウトして、再度サインインしましょう。手順は以下の通りです。
- 「設定 > [自分の名前] 」を開く。
- スクロールダウンして、「サインアウト」をタップ。
- 「 [デバイス] を探す」を無効にするのに、促された場合はApple IDのパスワードを入力。
- デバイスに保持するデータを選び(保持しないものでもiCloudに保存されます)、「サインアウト」をタップ。
- 「設定」に戻り、 Apple IDを使って再度サインインする。
2. iCloudがデバイス間でデータを同期しない

iCloudが正常に機能していれば、わざわざ何かしなくても自動的にすべて同期されます。つまり、あるデバイスで写真を撮ったり、ドキュメントを編集したりしたら、その変更はすぐに他のデバイスにも同期されるということです。
残念ながら、iCloudは常にシームレスに動作するとは限りません。その場合は、以下のTIPSを試してみてください。
- 電源ボタンを長押しして、デバイスの電源を切る。1分ほど待って、再度電源ボタンを押して再起動する。
- WiFiの接続状況を確認するのに、Webでストリーミング動画を見てみる。遅い場合は、ルーターを再起動して問題が解決するか確認する。
- デバイスの「設定 > [自分の名前] 」を開き、まったく同じApple IDを使っているか確認する。違う場合は、サインアウトして、同じApple IDでサインインし直す。
- 「設定 > [自分の名前] > iCloud」に行き、同期したいサービスをそれぞれ有効にする。
3. サードパーティーのアプリでiCloudに保存できない

サードパーティーのアプリにも、データをiCloudに保存し、すべてのAppleデバイス間でそのデータを同期できるものがあります。
通常は自動的に同期されますが、そのアプリで同期できない場合は、自分で設定をいじらなければならないかもしれません。
それぞれのデバイスで、以下の手順に従って、iCloudの同期の設定をチェックしてください。
- 「設定 > [自分の名前] > iCloud」に行く。
- スクロールして、一覧の中からiCloudで同期したいアプリを有効にする。
- 一覧の中にアプリがない場合は、そのアプリがiCloudで同期できるかどうかをメーカーに確認する。
4. iCloudの設定が更新されない

上記のようなローディング中の画面が長時間表示されるのは、iCloudにサインインした後や、最初に設定をした時が多いです。
問題を解決しようとする前に、最低でも5分は待ちましょう。iCloudが作業中で、非常に時間がかかっているだけということもあります。
少し待って、それでもiCloudの設定が更新されない場合は、以下の手順に従って解決してみてください。
- 電源ボタンを長押しして、デバイスの電源を切る。1分ほど待って、再度電源ボタンを押して再起動する。
- 反応がない場合は、iPhoneやiPadを強制的に再起動する方法に従って操作する。
- デバイスが再起動したら、「設定」を開き、「iCloud」に再度サインインする。
5. iCloudにサインインしようとすると認証エラーが出る

iCloudにサインインできない時は、ほとんどの場合が入力したユーザー名かパスワードが間違っています。
しかし、正しい情報を入力している時でも、認証エラーが表示されることもあります。
認証エラーや、認証に失敗したというようなメッセージが表示されたら、以下の手順を試してみてください。
6. iCloudに未対応のApple IDだと言われる

通常とは違う状況でApple IDを作成したために、iCloudで問題が起こっている可能性があります。
普通は、App StoreやiTunesのような、Appleの他のサービスでApple IDが機能している場合は、iCloudでも問題なく使えるはずです。
Apple IDが、Appleの他のサービスでも機能しない場合は、Appleのサポートに直接連絡してください。iCloudの問題を解決するべく、個別に対応してくれます。
7. iCloudストレージが足りない

Appleは、ユーザー全員に無料で5GBのiCloudストレージを提供していますが、大抵すぐに足りなくなります。
iPhoneのバックアップ、高解像度の写真、メール、iCloud Driveのファイルなど、あらゆるデータを保存するのにiCloudを使うからです。
iCloudストレージが足りない場合は、解決法が2つあります。
自分のiCloudのアカウントでスペースを空けるか、iCloudストレージを購入するかです。無料で空き容量を増やしたい場合は、iCloudストレージの管理方法を学んだり、中身を削除したりしましょう。
でなければ、以下の手順に従ってiCloudストレージを購入してください。
- 「設定 > [自分の名前] > iCloud > ストレージを管理」に行く。
- ストレージのプランを選ぶ。
- 「アップグレードの選択」からストレージの容量を選び、Apple IDとパスワードを入れて月額の料金を確認する。
- Appleはすぐにストレージ容量を変更するので、すぐに使えるようになる。
8. iCloudにサインイン/アウトする時に検証に失敗する

検証に失敗して、iPhoneやiPadでiCloudにサインインできない可能性があります。
同じ理由で、iCloudからサインアウトできないこともあります。これは、インターネット接続やApple IDのログイン情報に問題があることが多いです。
解決する方法はいくつかあります。
- 電源ボタンを長押しして、デバイスの電源を切る。1分ほど待って、再度電源ボタンを押して再起動する。
- 反応がない場合は、上記セクション4と同じく、iPhoneやiPadを強制的に再起動する方法に従って操作する。
- WiFiの接続状況を確認するのに、Webでストリーミング動画を見てみる。遅い場合は、ルーターを再起動して問題が解決するか確認する。
- 「設定 > 一般 > 日付と時刻」に行き、デバイスの日付と時刻が正確かを確認する。
- 有効になっていない場合は「自動設定」を有効にする。
- 同じApple IDを使っているデバイスが他にもある場合は、「設定 > [自分の名前] > パスワードとセキュリティ > 確認コードを入手」をタップする。iCloudで2ファクタ認証を使う場合は、この6桁の確認コードを入力する必要がある。
9. デバイスがiCloudのパスワードを聞き続ける

これは昔のiCloudの問題ですが、時々起こっています。
iPhoneやiPadを使っている最中に、iCloudのパスワードを入力するよう求める表示が出てきた時に、入力しても数秒後にまた同じ表示が出て、何度もそれが続くのです。
これを解決する方法は以下の通りです。
iCloudの問題を解決すればデバイスのバックアップができる
どんな状況であれ、iCloudが正常に機能していないのは嫌なものですが、iPhoneやiPadがiCloudにバックアップできない場合は、データを失うという深刻なリスクに直面するおそれがあります。
iCloudでバックアップができるというのは、デバイスのすべてのデータが守られるということなので、iCloudのもっとも価値のある特徴です。何か問題が起こった時は、iCloudにバックアップをする時のトラブルシューティングの記事を見て、できることをやってみてください。
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Image: MakeUseOf
Original Article: 9 Common iCloud Problems (And How to Fix Them on Your iPhone or iPad) by MakeUseOf