先日発表されたChrome 85には、「お好きなものを選んでください」とばかりに大量の機能が追加されました。すぐにChromeを起動して「Google Chromeについて」を開きましたが、何も起こりませんでした。
おそらく、GoogleがChrome 85の大量の機能を提供するのは、私の予想よりはるかに遅くなりそうです。
これを読んでいる読者の方が、今日にでもChrome 85が使えればいいのですが、そうでない場合は、最新版のGoogleのインストーラーをダウンロードして、インストールするといいでしょう。
ブラウジングの体験はまったく変わりませんし、まだChrome 85に更新されていない人は、使い始めることができます。
Chrome 85を入手した人のために、知っておくべきすべての機能と、その使い方をお教えします。正式発表を待つまでもありません。
1. タブのサムネイルを表示する(おそらく無効にすることでしょう)
Chrome 85でタブにマウスカーソルを動かすと、そのWebサイトがどのような見た目なのか小さなサムネイルがポップアップで表示されます。
ご存知のように、サムネイルというのは小さなプレビューということです。

サムネイルを表示したくない場合は、「chrome://flags」を開き、「#tab-hover-cards」を検索して無効にすれば、カーソルをのせても何も表示されなくなります。

2. 少ないシステムリソースでより速くページを表示する
朗報です。Chrome 85は、前のバージョンのChromeよりも10%速くページを読み込みます。何もしなくても速く表示するという恩恵が受けられるのです。
これは、プロファイルに基づく最適化(ここで詳細が読めるコンパイラー最適化技術)のおかげです。10%という数字はGoogleが直接提示したもので、私はまだテストできていませんが、きちんと知りたいと思っています
また、Chromeはタブ・スロットルも開始していますが、今のところベータ版のみです。
このようなバッテリー(とリソース)節約の姿勢は、先月のChrome Canaryでもプレビューしましたが、最終的にChromeのデフォルトとなるでしょう。
それまでは、Chromeのベータ版で「chrome://flags」を開き、「#intensive-wake-up-throttling」を有効にしなければなりません。
3. タブグループの拡大や縮小

少し前からChromeにはタブグループがありましたが、これからはグループ名(もしくは文字が好きでない人の場合は色)をクリックするだけで、タブグループを拡大したり縮小したりできるようになります。
「chrome://flags」を開き、「#tab-groups-collapse」を有効にすれば使えます。
4. すでに開いているタブを教えてくれる
ブラウザには必要ない機能かもしれませんが、アドレスバー・ルーティンの一部として心理的に必要な機能かもしれません。
というのも、あるWebサイトのURLを入力して開くと、すでに開いている大量のタブのどこかで、このWebサイトをすでに開いているというのをChromeが教えてくれるのです。
ブラウザを常にきちんと整理した状態で使っている人には、そこまで役に立たない機能だと思いますが、私を含め、だらだらと大量にタブを開いてしまう人には素晴らしい機能です。
この機能は、Chrome 85のリリース以降、Android版でも利用できるようになりました。
私はウルトラワイドなモニターを使っているので、ブラウザの右側にあるタブを見逃しやすいのですが、この機能はWebサイトのアドレスを入力している時に教えてくれます。

クリックすると、開こうとしていたWebサイトがすでに開いてあるタブに飛びます。Androidは画面がかなり狭いので、この機能はさらに役に立つこと間違いなしです。
5. Chromeで入力したPDFのフォームを保存する

現在、Chromeでブラウザ上のPDF(.pdf)にデータを入力して、入力したものを保存しようとする場合、何も入力していない状態のPDFファイルがパソコンに保存されます。
しかし、Chrome 85からは違います。
ChromeでPDFのフォームに入力すると、オリジナルのPDFと入力済みのPDFのどちらでも保存できるようになります。
いち早くこの機能が使いたいという人は、「chrome://flags」を開いて、「#pdf-form-save」を有効にしましょう。
また、そこで「#export-tagged-pdf」を有効にすると、PDFにメタデータを追加して保存することができます(探しやすくなります)。
6. Webサイトを共有するQRコードが作成できる
「chrome://flags」を開き、「#sharing-qr-code-generator」を有効にすると、どんなWebサイトでもメイン画面で右クリックするとQRコードが作成されるようになります。
他の人にシェアするなり、印刷して店先に貼るなり、壁に飾るなり、好きに使いましょう。

7. ブラウザのユーザーエージェントを匿名化する
Webサイトに、自分が使っているブラウザやOSの情報を知られたくない場合は、共有するデータを制限することができます。
「chrome://flags/」を開き、「#freeze-user-agent」を有効にすると、訪問したサイトですべての情報を共有するのではなく、少し管理できるようになるでしょう。
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Image: OpturaDesign/Shutterstock
Source: Google
David Murphy - Lifehacker US[原文]