子育ては、適切なタイミングでロープを締めたり緩めたりできなければなりません。
子どもの安全を確保して、間違った判断をさせないようにしたいものですが、「あ、本当にそれでいいの?」とささやきながら一生子どもに付き添うわけにはいきません。子どもがさらなる高みに到達するには、子どもにやらせてみることも必要です。
では、子どもが状況を分析して、自分の選択に自信を持っていくために、親はどのような手助けができるでしょうか。
一通り教えたらあとは任せる
私は、Braintree、OS Fund、Kernelを設立した起業家であり投資家でもあり、Bryan Johnsonさんの戦略がいいと思います。彼は、子どもが新しいことを成し遂げると、必ずこう聞きます。
「そのときは、どんなふうに考えたの?」
Tim Ferrissさんの『Tools of Titans』という本の中で、Johnsonさんは次のように説明しています。
2週間前、我が家は4輪車を買いました。私は、11歳と9歳の子どもたちにこう言いました。
「よし。これからパパがヘルメットをつけてあげるよ。前進、後進、ブレーキのかけかたを2分間教えてあげる。溝に突っ込んではいけないし、車体が仰向けにひっくり返りそうな丘に登るのもダメだよ。
さあ、今から5分間運転して無事に戻っておいで。そしてどんなふうだったか教えてほしいな。どんなふうに考えたのか、どうやって安全を維持したのか、どんなリスクを取ったのかをね。君たちだけで行くんだよ。パパは一緒に行かないよ」
2人は無事に戻ってきました。
「パパ、僕たちはこういうリスクがあると思って、こんな問題が起こる可能性があると考えたよ」
樹木に激突したりしながらも、ゆっくりと進んだようです。どうやらとてもいい体験になったようでした。
子どもたちは新学期に学校に戻ると、新しいキャンパスの新しい教室で、新しい仲間とやっていかなければなりません。
親は子どもの一挙手一投足に干渉したがる傾向がありますが、基本的なことを一通り教えたら、あとは自分でやらせて、自分の行動を顧みるようにさせたほうが、子どもにもっと学びの機会を与えられます。
子どもの思考を深掘りする
どうやったらうまくいったのか、なぜつまずいたのか、子どもに聞いてみましょう。たとえば、未就学児が遊び場のドームのてっぺんに登ったら、「すごいね」と言う代わりに、どうやって無事にそこまで登れたのか聞いてみましょう。
普段は内気な中学生が「新しい友だちができたよ」と言ったら、その友だちとどんな会話をして友だちになったのか聞いてみましょう。子どもは、その状況で自分がどう思ったかを詳しく話すことで、別の状況でも同じ判断スキルを使えるようになります。
親としては、手綱を緩めるのはちょっと怖いですが、子どもを成長させるには必要なことのようです。
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Michelle Woo – Lifehacker US[原文]